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Windows Info 第158回

Windows Subsystem for Linuxでディストリビューションを区別するためにByobuを使う

2019年02月03日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII編集部

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ステータスラインに任意の文字列を表示させる

 byobuのステータスラインには、customという項目があり、ユーザーが作成したコマンド(スクリプト)の出力をステータスラインに表示できる。スクリプトは、ユーザーのホームディレクトリ以下にある「~/.byobu/bin」に置き、先頭に更新周期を秒数で指定する。

 たとえば、600_sysnameという名前のファイルは、600秒ごとに実行されてその結果がステータスラインに表示される。ここでは、非常に簡単なスクリプトを作ってみた。

#!/bin/sh
echo "Ubuntu18.04.exe"

(※ダブルクオートで囲まれた部分を出力する簡単なシェルスクリプト。ユーザーディレクトリの.byobu/binディレクトリに600_sysnameという名前で保存し、実行属性を付ける)

 ファイルを.byobu/bin/600_sysnameとして保存したら、実行許可をつける。

chmod 755 ~/.byobu/bin/600_sysname

 次にbyobu-configを起動する。byobuの中にいるならF9キーで起動する。またコマンドラインから「byobu-config」を起動してもよい。この中での操作は、カーソルキーかタブキーで対象を選択してエンターキーで実行となる。まず、「Toggle status notifications」を開く。

Byobuの起動中にF9を押せばbyobu-configが起動する。カーソルキーやタブキー、エンターキーで操作する

 ステータスラインに表示される通知がリストで表示される。スペースキーで行頭のチェックボックスをオンオフできる。ここでは、「custom」を選んでオンにする。

customのチェックボックスをオンにしてApplyをタブで選択、Enterキーで抜ける

 あとは、タブキーでApplyを選択してエンターキーで抜け、さらにタブキーでExitを選択してエンターキーで抜ける。これで、中央付近にスクリプトの出力文字が出ているはず。スクリプトを変更した場合、すぐには反映されず、更新周期が来るまでは表示が変わらないことに注意。

 byobuをデフォルトで起動するように設定するには、コマンドラインで「byobu-enable」を実行する。

byobu-enableコマンドを使えば、WSLコンソールの起動時にbyobuが自動で起動するようになる

 その後exitコマンドを繰り返して、一回、WSLのセッションを終了させる。WSLを再度起動すれば、最初からbyobuが立ち上がる。Byobuをたちあげたくない場合には「byobu-disable」を実行する。

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