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2019年01月30日 17時00分更新
「CINEBENCH R15」で1537cbを叩き出す「Core i7-9700K」
CPU性能は定番の「CINEBENCH R15」でチェック。これはCGレンダリングの速度からCPU性能を測ってくれるベンチマークソフトで、スコアーが高ければ高いほど高性能なCPUとなる。マルチスレッド性能が出やすいテストとなるため、ここ数年で増えてきた多コアCPUの性能比較に向いているものだ。
「Core i7-9700K」は、第9世代CoreとなるインテルのCPUで、8コア8スレッドの物理コアのみで構成されたCPUだ。同じ8コアCPUとなる上位の「Core i9-9900K」との違いは、CPUの待ち時間を利用して論理コア数を増やし、効率的に動作させるHT(ハイパースレッディング)に対応していないこと。8コア8スレッドのCore i7-9700Kと、8コア16スレッドのCore i9-9900Kとで、どのくらい性能に違いがあるのか気になるところだ。
また、第8世代の「Core i7-8700K」は物理コアこそ6つしかないが、HTに対応しているため同時処理可能なスレッド数としては12となり、Core i7-9700Kを上回る。それだけに、Core i7-8700Kとの性能さも気にならないといえばうそになる。そこで、過去のデータとなるがこの3つのCPUでCINEBENCH R15のスコアを比較してみよう。
HTはコアの効率を高める機能だけに、物理コアよりも性能はどうしても低くなる。そのため、スレッド数ではCore i7-8700Kよりも少ないCore i7-9700Kだが、実際の性能では上回るという結果になっていた。更にいうと、Core i7-9700Kの定格クロックはCore i7-8700Kよりも100MHzほど低い。クロックの差を考慮してもまだ性能が高いというあたり、物理コアの強さが感じられる。
ちなみに物理コア数が同じで、さらにHTに対応したCore i9-9900KのスコアはCore i7-9700Kの約1.34倍。スレッド数では2倍となっているが、HTによる論理コアの性能は、物理コアの3~4割程度と考えておくとよさそうだ。これを6コア12スレッドのCore i7-8700Kに当てはめてみると、物理コア換算で7.8~8.4コア程度となり、実性能とほぼ一致する。