残存するWindows Server 2008ファイルサーバーのAzure移行を支援
100TBのデータをAzureへ物理搬送する「Azure Data Box」国内提供へ
2019年01月17日 11時30分更新
日本マイクロソフトは2019年1月15日、新年のプレスラウンドテーブルを開催。同社 代表取締役 社長の平野拓也氏が、サポート終了が1年後にせまったWindows Server 2008とWindows 7の移行支援策について説明した。
Windows Server 2008とWindows 7はすでにメインストリームサポート(後継製品の発売から2年間)を終えて追加5年間の延長サポート期間に入っている。その延長サポートも、2020年1月14日に終了する。
現在国内で稼働中のWindows Server 2008は48万台あり、延長サポート終了時点で17万台が残存すると予測されている。マイクロソフトは、Windows Server 2008を使い続けたいユーザーに対して、Azureへの移行を強く訴求してきた(関連記事)。今回、残存するWindows Server 2008の用途の25%を占めるファイルサーバーのAzure移行を支援するために、大容量データを顧客拠点からAzureデータセンターへ物理搬送する「Azure Data Box」を、2019年第1四半期中に国内提供することがアナウンスされた。
Azure Data Boxは、不正開封防止機能、256ビットAES暗号化機能を備えており、100TBのデータをAzureのストレージへ安全に移送できる物理デバイスだ。ユーザーはAzureのポータルサイトからデバイスをレンタルできる。Azure Data Boxはすでに米国、欧州の一部リージョンでGA(一般提供)しており、米国西部リージョンでの料金は1ユニットあたり2万8000円(10日間レンタル)、1回あたりの輸送費が1万640円となっている。
また、Windows 7の移行支援策として、特に中小企業向けに、最新デバイスとMicrosoft 365(Windows 10、Office 365、セキュリティやデバイス管理機能が含まれる)をワンパッケージにしたものを、パートナー各社から月額サブスクリプションで提供していくとした。