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データで見るVTuber第1回

この2週間で注目が集まったVTberを分析 2018年12月29日~2019年1月11日

新連載「データでみるVTuber」6000超のバーチャルYouTuberを分析!

2019年01月17日 17時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/アスキー編集部

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年末年始は、輝夜月を手掛けたデザイナーによる新人Vtuberで話題になった「ピンキーポップヘップバーン」に注目が集まりフォロワーも急上昇

活動中のバーチャルYouTuberはすでに6000超!
話題になったVTuberを隔週でピックアップ

 今回から新しく連載を開始します。現在6000を超えるバーチャルYouTuber(VTuber)。このうち自分がチェックしている6800余りのVTuberのTwitterアカウントから、過去2週間でフォロワー数が増加したVTuberをピックアップし、どのような動きでどのようなフォロワーが増加したかを分析して紹介いたします。

 バーチャルYouTuberと言われるもののの、VTuberの活動の場所はYouTubeだけではありません。YouTubeにチャンネルを持たないVTuber、YouTubeを活動の中心としていないVTuberもいます。こうしたVTuberも共通して活用しているのがTwitterであり、Twitterはプラットフォームに依存せずVTuberの注目を比較するのに有益なサービスです。

 VTuberについて、YouTubeのチャンネル登録数とTwitterのフォロワー数は相関することもよく知られています。またYouTubeのチャンネル登録と異なり、TwitterはVTuberの個々のフォロワーの情報を取得することが可能なため、後述のようなフォロワー傾向の分析などにも有効です。こうした点から本調査ではTwitterアカウントのフォロワー数を中心に調査を行なっています。

 今回は2018年12月29日から1月11日にかけての2週間の変化を見ました。

チェック中のVTuberのTwitterアカウントについて、2018年12月29日午前0時と2019年1月12日午前0時の差分の上位

 この期間にデビューしたVTuberでは、12月31日デビューの「ピンキーポップヘップバーン」、1月10日に初配信した「にじさんじ」の新人「久遠千歳」「童田明治」が大きくフォロワーを獲得。ほか「夢咲楓」などゲーム部プロジェクト関連のVTuber、15歳のバーチャルシンガー「花譜」、HimeHina Channelの「鈴木ヒナ」「田中ヒメ」が大きくフォローを伸ばしました。

 今回は新人VTuberから「ピンキーポップヘップバーン」、フォロワーを伸ばしたVTuberから「夢咲楓」「花譜」を紹介します。

 Twitterのフォロワー数は一般に、すでにフォロワー数の多いアカウントのほうが大きく伸びます。上記のVTuberはこの期間、VTuberで最もフォロワー数の多いキズナアイよりもフォロワー数の伸びが大きく、顕著に注目されたVTuberであると言えます。

大晦日に爆発的なデビューを飾った
ピンキーポップヘップバーン

 「ピンキーポップヘップバーン」(PPH)は12月31日にデビューしたバーチャルYouTuber(ピンキーポップヘップバーンのYouTubeチャンネル)。キャラクターデザインは輝夜月と同じ「Mika Pikazo」。ピンクと水色のカラフルな髪の女の子。突然のデビューで大晦日から元旦でフォロワー1万を超え、以降も順調にフォロワーを増やしてまもなく5万を越えます。

ピンキーポップヘップバーンのYouTubeチャンネル

 フォロワーの傾向をみると他によくフォローされているのはやはり「輝夜月」。輝夜月フォロワーの中でもキズナアイ・電脳少女シロといった主要VTuberを全体にフォローしている層がよくフォローしているようです。また輝夜月をフォローしてないVTuberフォロワーからもしばしばフォローされています。

 VTuberではPPH本人がファンであることを公言してる「もこ田めめめ」ほか、「織田信姫」、「おめがレイ」「おめがリオ」のおめシス、「もちひよこ」、「甲賀流忍者ぽんぽこ」などのフォロワーが比較的多いようです。VTuberファン以外の層は目立たず、従来からVTuberを追いかけている層が新たな大型VTuberの登場に反応したという構図のようです。

VTuberとポケモン実況者双方の
つながりを強めた夢咲楓

 継続してフォロワーを伸ばしているのが「夢咲楓」ほか「ゲーム部プロジェクト」のメンバー(道明寺晴翔、風見涼、桜樹みりあ。また、道明寺ここあは道明寺晴翔の妹で関連VTuber/夢咲楓が所属するゲーム部プロジェクトのYouTubeチャンネル)。

夢咲楓が所属するゲーム部プロジェクトのYouTubeチャンネル

 「ゲーム部プロジェクト」は高校の部活でビデオゲームをしているゲーム部のメンバーの活動と日常をおもに動画で紹介するチャンネル。2018年3月から開始で内容はゲーム実況が多いです。部長の夢咲楓はポケモンのシングルレート戦を中心に活動しており、過去のシーズンでは世界4位まで上り詰めたガチ勢。またほかのゲーム部との日常(?)を描いたドラマ回も大変人気があり、こちらの再生も多いです。

 増加したフォロワーではクリスマスにコラボした電脳少女シロを中心にVTuberをフォローしているアカウントが多いですが、年末年始に対戦した「ライバロリ」「もこう」関連などVTuberをほとんどフォローしていないような層からもよくフォローされています。

 ゲーム部プロジェクトでも特に「夢咲楓」はVTuberのなかでもゲーム実況文化との接点が強く、一方で他のVTuberとのコラボは少なく若干独自のファン層を作っていました。

 しかし年末には電脳少女シロらとコラボ。また「バーチャル大晦日」はドワンゴの主催するニコニコ生放送の特番で、2018年12月31日夜から翌1月1日の年明けまで開催。ミライアカリ・電脳少女シロ・月ノ美兎といった有名VTuberが多数出演することで話題になりましたが、こちらにも夢咲楓らゲーム部メンバーが出演し、VTuber方面での知名度を高めました。

 また一方で大物実況者とのコラボをこなすことで、VTuberとゲーム実況の両面から新規ファンを獲得したようです。

Count0で注目を集めたシンデレラガール 花譜

 「花譜(かふ)」は2018年10月にデビューしたVTuber(花譜のYouTubeチャンネル)。キャラクターデザインは「PALOW」。

花譜のYouTubeチャンネル

 歌う動画を中心に投稿しており、すでに3作のオリジナル曲を発表しています。実写を背景としたインスタグラムでの写真投稿も特徴の1つです。デビュー以降歌ってみた動画の人気が高く、高ペースでフォロワー数を増やしてきました。

 2018年12月31日夜から翌1月1日の年明けにかけて面白法人カヤックの主催するバーチャル空間「VR SPARC」を会場として行われたバーチャル音楽イベント「Count0」はキズナアイなどが出演することで話題となりました。花譜はこのCount0に出演、第1部のトリを飾り、その圧倒的なパフォーマンスで大きく注目を集めました。以降も好調にフォロワー数を伸ばしています。

 この間増加したフォロワーはキズナアイを筆頭にVTuberをフォローしているアカウントが多く、特にCount0に出演した「YuNi」「織田信姫」「おめがレイ」「おめがリオ」「かしこまり」「天神子兎音」「周防パトラ」などのフォロワーが目立ちました。Count0の出演をきっかけにVTuberのファン層を中心に支持された様子が伺えます。

「ピンキーポップヘップバーン」「夢咲楓」「花譜」の2018年12月29日午前0時からの1日毎のフォロワー数の増加分の推移

年末イベントをきっかけにブレイク

 2018年末のVTuber周辺では「バーチャル大晦日」と「Count0」の2大イベントが話題となりました。「バーチャル大晦日」などでVTuber方面の知名度を拡大した「夢咲楓」、「Count0」で大ブレイクした「花譜」はその象徴的な存在と言えます。また大晦日にデビューしたPPHは現在進行形で注目をあつめています。

 年変わってにじさんじの「久遠千歳」「童田明治」など新しいVTuberもデビューしました。2019年も新たなVTuberが現れ、新たな出来事が起こるでしょう。この連載は隔週でこのようなVTuberの動向を紹介していきます。次回もお楽しみに。

筆者紹介:myrmecoleon

 趣味で同人誌やニコニコ動画関連の研究をしてる人。コミケ・ニコニコ動画・pixiv・deviantARTなどの調査を行ない、『ニコニコ動画統計データハンドブック2019』など同人誌としてコミケで頒布。2014年に自身の企画で「次元の壁をこえて 初音ミク実体化への情熱 展」を開催。元明治大学米沢嘉博記念図書館スタッフで元ニコニコ学会β実行委員。
 Twitterアカウントは@myrmecoleon
 調査対象にしているVTuberのTwitterアカウントはhttps://twitter.com/myrmecoleon/lists/vtuberほかで公開中。

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