とくに米国でインパクトの大きな機能だ:
Apple Watch心電図機能を試す 使い方と注意点は
2018年12月18日 09時00分更新
●使い方は非常に簡単 30秒待つだけ
では、さっそく計測してみましょう。watchOS 5.1.2にアップデートしたApple Watchのすべてのアプリの画面には、新しい「心電図」のアイコンが追加されています。
初めて立ち上げる際は説明を読む必要がありますが、基本的には、アプリを立ち上げ、安静にできる場所に座り、Apple Watchを装着していないほうの手の指で、Digital Crownに触れて30秒待つだけです。使い方は非常に簡単でした。
ただ、注意すべき点もあります。一般的に心電図は筋肉の動きを読み取りますので、運動中などの動作をしていると、心臓以外の動きも読み取ってしまいます。
またDigital Crownに触れている指を動かしてしまうと計測がうまくいかなくなったり、大きくノイズが乗ってしまうことになります。安静かつ安定した場所で30秒待てる環境で、正確な計測が可能になる、と考えて良いでしょう。
●簡単な診断ができる 医師にメールも
Apple Watchでは計測したデータを確認できませんが、簡単な診断結果は表示してくれます。
心拍が一定のパターンになっている「洞調律」。心拍に不規則なパターンが現れる「心房細動」は、不整脈の最も一般的な形態です。低心拍と高心拍も検出しますが、心電図アプリでは50拍以下、120拍以上を診断できず、その他のノイズなどが検出されたパターンとともに「判定不能」と表示されます。
心電図のパターン認識以外の結果はApple Watchからは確認できず、ペアリングしているiPhoneの「ヘルスケア」アプリの心電図セクションに記録され、確認できるようになります。PDFとして保存もできるので、米国では一般的な医療機関が提供する、医師とのコミュニケーションや電子カルテ機能を備えるアプリを通じ、医師にメールすることができます。
PDFには、Apple Watchで計測された心電図に関する「仕様」が表記されています。そのまま書き出すと、以下の通りです。
“25mm/s、10mm/mV、リードI、513Hz、iOS 12.1.1、watchOS 5.1.2、Watch4,4 - この背景は第I誘導心電図(Lead I ECG)と同様です。”
Apple Watch Series 4は「簡易的な心電図モニタ」などと呼ばれる機器に分類されることがわかります。
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