利用シーンに合わせて4つのモードに変形可能
液晶ディスプレーはフルHD(1,920×1,080ピクセル)のIPSパネルで、視野角が広く色再現性も高い高品位なタイプ。マルチタッチに対応しており、指で画面に直接触れてフリックやピンチイン・アウト、スクロールなどの操作を行うことができる。
ヒンジ部分はクルッと360度回転する独自機構が採用されており、ディスプレーの角度を変えることで「ノートブック」、「タブレット」、「テント」、「スタンド」の4つのモードに変更できる。
そのうち「ノートブック」は、通常のクラムシェル型ノートと同じ感覚で使用することが可能。メールや文書の作成、写真の編集などキーボードやタッチパッドを使った細かい作業に適したモードだ。
本機の場合、キーボードはキーピッチが約19mmあってかなりタイピングしやすい印象。キーストロークは浅めだが、クリック感がしっかりあって打鍵音も低めなので、静かな場所でも作業しやすく感じた。バックライトが内蔵されていて、暗所でキートップの文字が見やすいのも◎。タッチパッドはクリックボタン一体型でスペースが広く、細かいカーソルの移動もやりやすかった。
「タブレット」はディスプレーを360度回転させてタッチ操作のみで使うモード。本体の質量が1.31kgあるので、片手でホールドして長時間操作するのは結構大変だが、ソファに寝そべってちょっとWebを検索したいというときや、YouTubeで番組を楽しみたいときなどには便利だ。10インチクラスのタブレット端末に比べると画面サイズが大きいため、電子書籍のルビや漫画の吹き出しなど、細かい文字が見やすいのもメリット。レイアウト固定でリフローしないタイプの電子雑誌も読みやすかった。
「テント」はヒンジ側を上にしてテント状に開いて使用するモード。動画や静止画の鑑賞、Webの閲覧などに向く。設置面積が少なくてすむため、狭い机の上にも置きやすいのがメリットだ。
「スタンド」はキーボード面を下にしてディスプレーを起こした状態で使用するモード。「テント」モードより設置時の安定感があるので、新幹線や飛行機の座席テーブルで動画やWebを閲覧する場合は、こちらの方が向いているかもしれない。
本機で動画や音楽を視聴していて驚いたのが、サウンドのクオリティだ。高級オーディオメーカーのBang & Olufsenと共同開発したクアッド・スピーカーが搭載されており、モバイルPCの内蔵スピーカーとは思えない臨場感にあふれたサウンドを味わうことができる。プリインストールされている専用アプリを使えば、好みに合わせてサウンドを細かくチューニングすることも可能なので、動画や音楽を視聴する際に活用してみると楽しそうだ。