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23歳年収2億円、伝説のキャバ嬢が語る「成功の秘密」

2018年12月03日 06時00分更新

文● 藤野ゆり(ダイヤモンド・オンライン

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「進撃のノア」。一度聞いたら、なかなか頭から離れない名前だ。実は彼女、23歳にして年収2億円を稼ぐ、大阪・北新地のナンバーワンキャバ嬢なのだ。日々、目の前で「接待の現場」を観察しているノアさんに、ビジネスパーソンの世界にも応用できそうな、成功するための秘訣を伺った。(清談社 藤野ゆり)

23歳で年収2億円!
異色キャバ嬢の生い立ち

進撃のノアさん(23歳)
誰もやっていないことに手を出さないと、ナンバーワンにはなれない。ナンバーワンキャバ嬢の仕事哲学は、ビジネスパーソンの世界にも応用できそうだ

「私は名刺をあてにしない。この業界で誰でもつけるような源氏名では印象に残らない。1回で覚えてもらいたくて、この名前にしました」

 笑顔で話す進撃のノアさん(23歳)は、そのかわいさに反してビジネスライクに自身のことを分析していた。

 裕福な家庭で育ち、学生時代はバレエやピアノ、テニスなどさまざまなことに挑戦したが、なかなか一番になることができずにコンプレックスを感じていたノアさん。ヤンキーとして過ごし、自暴自棄になりかけた中学生時代、憧れたのがキャバクラ嬢だ。「小悪魔ageha」など雑誌の影響を受け、将来はキャバ嬢になることを決意。大阪・北新地でかつてない異例のスピードでナンバーワンキャバ嬢になり、23歳にして夢をかなえた。

 ナンバーワンキャバ嬢といえばあでやかなドレスにゴージャスないでたち、どこか近寄りがたい雰囲気の女性を想像するが、ノアさんの立ち居振る舞いは、いい意味でチャキチャキの大阪娘。お人形のようなルックスでありながら気さくに話しかけてくれる姿勢は、従来のナンバーワンキャバ嬢とは異なる魅力を放っている。

 9月に上梓した著書『好かれる力』(光文社)のなかでも、「みんなと同じことをしているようでは、トップにいけない」と語り、戦略的に自己プロデュースを行う進撃のノアさんに、ビジネスマンにも通じる成功の秘訣を聞いた。

ナンバーワンになるためには
人と同じことをしない

「まだ誰もやっていないことに手を出さなければ、一番になることはできません」

 毎日、多くのキャバ嬢が生まれては消えていく。そんな夜の世界でトップになるためには、並大抵の努力ではかなわない。ノアさんは誰かのまねをするのではなく、誰もやっていないことを意識的に実践するようにしている。

「例えば、キャバ嬢って『今日お店来れる?』ってお客さんに営業メールを送るんですけど、私はあえてお店が休みの日曜日にメールをするようにしました。休みの日ってみんな彼氏と過ごしたかったり、オフだからってお客さんと連絡取らない子が多いんです。でもそういう日だからこそ連絡すれば目立つし、休日も俺のこと考えてくれてるんやって印象に残る。お客さんもお店に来てほしいときだけ、連絡もらってもうれしくないでしょ。だから私は営業メールはしません」

 自分の利益になりそうなときだけ、調子よく連絡をくれる人物は確かに信用できないし、しょせん、ビジネス上だけのドライな関係で終わってしまうだろう。ノアさんは、相手と長く関係を構築することを常に考えて動いているという。

「金額や相手の役職で態度を変えるのもダメ。どれだけ使うお金が少額であろうと、お客さんはお客さんなので大切にしますし、相手が今どんな時間を過ごしたいのか常に考えて動いています。私が実際に見ていて仕事できないなーと感じるのは、『人によって態度を変える人』と『相手が今何を望んでいるかわからない人』かな」

成功できる人は
「目先の得」に振り回されない

 とはいえ、相手が何を求めているか察する能力は、すぐに鍛えられるようなものでもない。そんなときは「相手に媚びてみる」ことがポイントだそう。

「少しずうずうしいぐらい、自分から話しかけることが大事ですね。話さなければ相手がどんな人かも、何を求めているかもわかりません。例えばミナミの元ナンバーワンキャバ嬢、門りょうちゃんは、私がお店に入った時からすでにみんなの憧れで、恐れられるような存在でした。最初は私があんまりなれなれしく話しかけるから『なんやコイツ』って思っただろうけど、それでも諦めないでついていったから、今はすごくかわいがってくれています」

「媚びを売る」という言葉は悪いように使われがちだが、実際、同性でも異性でも懐かれて嫌な気持ちになる人は少ない。相手が引くぐらいの積極性をもって踏み込み、求めているものや空気感を探ることが『好かれるコツ』なのかもしれない。

 また、「目先の得に振り回されない」ことも大切だという。

「私は長い目で見た収益を考えるタイプ。お客さんにも無理はさせないし、そのぶん長く通ってもらいたい。他の店のママさんにお客さんを紹介するときも、1回でドカンと使う人じゃなく、長くじっくり通ってくれる人をチョイスします。その方がママさんもうれしいと思うから」

 利益を独り占めしないことを信条にするノアさん。厳しい勝負の世界に身を置きながらも、あくまでキャバ嬢はお店のメンバーの1人であり、わがままを押し通すのではなく、“フォア・ザ・チーム”(チームのために)の精神を持つことが、成功には必要だと気づいたという。

「自分だけ良ければ…だと、最初はナンバーワンになれてもすぐに周りに蹴落とされます。この間、私についたヘルプの子が、新人で。せっかくだから新人の子の顔と名前を覚えてもらいたくて、あだ名つけたり、私がお酒つぐ役に回ったりしました。お金も喜びも、仲間たちと共有しあうことが大切」

 自分が他の子をサポートすることで、お店の雰囲気も良くなり、働きやすくなって、そのぶん売り上げも上がる。そして周囲も自分をサポートしてくれる。ノアさんは「損して得とれ」の精神で不動のナンバーワンを勝ち取ったのだ。

 ビジネスマンであれば目先の得に目がくらむこともあるはず。しかし、長い目で見ればどちらが自分にとってプラスになるかを考えて行動できる人こそ、成功できるという。相手と長い関係を構築できるような気遣い、そして組織の一員としてチームのために動くという心構え。この2つが、結果的に回り回って自身を助けてくれるわけだ。

「お金の力」も利用できる時は
とことん使う

 一方で、時にはお金を大胆に使うことが成功する条件だとノアさんは言う。

「やっぱり人に対してお金を使うことも大切。それで自分に返ってくるものは大きいと思います。私が実際に見てきた成功できる社長さんの共通点は、みんな人にお金を使える人でした。私自身もよくお酒を飲みすぎてスタッフに迷惑かけちゃうんで、ボーイ全員にネクタイを買って行ったり、バースデーサプライズをしたり、ちょっとしたことでいいから人にお金を使うようにしています」

 相手の喜ぶ顔が見たい、という純粋な気持ちが「好かれる力」として返ってくるわけだ。

「お金の絆ってもろいように思われがちだけど、誰かのためにお金を使えるってとても素敵なこと。時にはお金の力で関係を強固にしたっていい」

 そんなノアさんが自身で一番気をつけていることは、「笑顔」だという。

「同じ内容をプレゼンするとして、笑顔の人と無愛想な人、どっちを採用したいかってわかりきってますよね。お店にくるお客さんでも、いつもニコニコしてる方は素敵だなって思っちゃいます(笑)」

 現在は、大阪で4店舗の統括マネジャーとして出勤を続けている進撃のノアさん。ナンバーワンの笑顔が見たい方は、ぜひ実際にお店に行って「好かれる力」を体感してみてはいかがだろうか。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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