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HUAWEI MateBook D ロードテスト ― 第2回

基本がきっちり回ってデスクワークもはかどる

薄型・軽量な15型ノートHUAWEI Matebook DはSSDと1TB HDDの組み合わせで写真整理が快適

2018年12月04日 11時00分更新

文● みやのプロ(@E_Minazou) 編集● ASCII編集部

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HUAWEI MateBook Dのシルバーはコアi7とGeForce MX150搭載で12万7220円(税込・量販店価格)だっ!!


まずはオフィスで使い始めた
CPUとGPUが「きちんと回る」ことが重要なのだ

15型なのに厚みは16.9ミリで、手に持って歩くのがキモチいい~

 多くの読者のみなさまにとっては、「ファーウェイ」といえば「スマホ」でしょうが、いまや「PC」にも新しいカタチと機能を投入してパソコン界の常識を変えつつある存在だ。

 ここでは中核モデルの「HUAWEI MateBook D」を使いながら、そんなファーウェイのPCを検証していきたいと思う。

 簡単におさらいしておくと、HUAWEI MateBook Dは15.6型のフルHD液晶に4コア8スレッドの第8世代コア、そして上位モデルにはNVIDIAのGeForce MX150を搭載という、速度を追求したうえで薄型、軽量、スタイリッシュも兼ね備えた15型モバイルノートである。

 今回は上位モデルを使って、デスクワークに最適な15型ノートに求められる条件を検証していきたい。デスクワークと一口に言っても、オフィスツールでの作業にはじまり、メールやウェブのチェック、昨今ではプレゼンなどに用いる動画資料のチェックなどもデスクワークに含まれたりするかもしれず、かなり広義な内容を含む。デスクトップと違い、会議室などにもそのまま持ち運んで利用できるという点でも、15型ノートという選択が大きな意味を持つ。

 まずは、基本的なパフォーマンスをみるべく、ベンチマークテストを実施してみたので、その結果をみていこう。

「HUAWEI MateBook D」ベンチマークスコア
CINEBENCH
CPU 537
OpenGL 99.63
3DMark
CloudGate 12720
FireStrike 2473
Skydiver 10536
CrystalDiskMark
シリアルマルチリード 563MB/s
シリアルマルチライト 413MB/s

 まずは、CPUそのものの速度を測定するCINEBENCHだ。CPUのスコアは537で、同じコアi7-8550Uを搭載したノートの平均的な値である。繰り返しベンチマークテストを実施しても変化しないので、排熱はきちんとおこなわれ、過熱による速度低下などは起きなかった。勤務時間中、常に稼働し続けるPCとしては申し分ないのである。

 グラフィック性能をみるOpenGL値は99.63と、こちらも同じCPUとMX150を搭載するノートの平均的な値だ。モバイルノートでは、過熱を防止するために「早め」にクロックを落とすメーカーもあるのだが、HUAWEI MateBookはきちんと「回っている」のである。

液晶のヒンジ部分に排気口があり、温かい空気は液晶に沿って拡散するしくみだ

 さて、GeForceを搭載しているということで、3Dグラフィックスの性能も気になるところである。おなじみの3DMarkで計測してみた。

 CloudGateでは12720、FireStrikeでは2473、Skydiverでは10536というスコアが出た。コアi7の「内蔵グラフィックス620」のみを搭載しているマシンでは、平均的に8000、1000、4500というところが出るから、約1.5倍から2.5倍速いという結果で、とっても頼もしいのである。高精細な写真などを取り扱う業務では、やはりグラフィック表示性能も高いに越したことはないのである。

SSDが搭載となってもはやノンストレス
バッテリー持続力もさすがなのだ~

 2018年モデルから搭載となったSSDの速度も測ってみよう。CrystalDiskMarkの結果はシリアルデータのマルチリードが563MB/s、ライトが413MB/sという値。搭載していたのはSanDiskの製品で、接続はSATAでこちらも平均的な値である。平均的とはいっても、そこはSSD、やはりHDDオンリーのマシンとは快適度が違う。ファイルのコピーや移動など、基礎となる部分がしっかり機能していると、日々のストレスも減ろうというものである。

 バッテリー容量はどれくらいかというと、情報アプリでは42Whと出た。15型ノートでは50Wh以上搭載しているモデルが多いので、ちょっと少なめである。バッテリーの持続力を測るBBenchを使って、電源モードは「最も高いパフォーマンス」とし、液晶の輝度を最大という、いちばんシビアな状態で計測したところ、2時間53分走った。このバッテリー容量でほぼ3時間稼働するのはたいした省エネぶりである。さすが、スマホで培った省エネ技術が効いていると考えられる。

 充電時間は、上記と同じ条件で利用しながらで、50%まで40分、70%まで58分、90%まで82分で高速な部類に入るだろう。ACアダプターは19V3.42Aの65W出力と強力なのでその威力である。とはいえ、重さは182グラム(ケーブル込みの実測)と軽量で、ここでもスマホで培われた技術を感じるのだ。

付属のACアダプターは電源プラグ直結式で、実測で60×60×28ミリとコンパクト

「PC Manager」がとてもよく出来ていて
既存メーカーも学んでほしいくらいなのだ

 ファーウェイのHUAWEI MateBookシリーズには「PC Manager」というソフトウェアがインストールされている。PC全体の検査や、ハードウェア診断、ドライバの管理といった、PCごとの管理がすべてこの1本で可能で、とても便利である。

 「自分の端末」という機能では、ファーウェイのスマホと連携して、写真やビデオ、音楽の管理や同期をHUAWEI MateBookでおこなえる。

 マニュアルの参照やお問い合わせまでこの1本にまとめてあり、何かあったら「この場合はどこだっけ」と考える必要がなく、このアプリを起動すればいい。

 おじさんが感心したのは設定の中の「ファンクションキー」と「その他」の項目。ファンクションキーではF1~F12にわりあててある液晶輝度の上下やボリューム、早送りといった機能とF1~12のどちらをデフォルトにするか指定できる。おじさん的には機能のほう優先派だが、日本語入力にいまだにFキーを使う人もいるようなので、切り換えられるのはとてもユーザーフレンドリーなのである。

PC Managerはあらゆる設定がこれ1つにまとまった、まさにお手本のようなユーティリティーなのである。
最上段のファンクションキーですが、自分は機能がデフォルトのほうが便利

 もうひとつの「その他」をクリックすると「バッテリー保護」という項目が出てくる。こちらは指定した段階で充電を止める機能で、バッテリーの寿命を伸ばすことができる。リチウムイオンバッテリーは満充電にするときにストレスがかかり、寿命に影響するためだ。

 保護モードもきちんと3種類用意されていて、「家庭用モード」では40~70%の間で管理し、「オフィスモード」では70~90%で、「トラベルモード」では95~100%まできちんと満充電してくれる。家や会社から外へ持ち出さないなら家庭用モードがオススメである。

こちらがPC Managerでも注目の「バッテリー保護」メニューである。なるべく充電でいためないようにして、長寿をめざそう。

 これだけきちんとPCのための、それも全機能を併せ持ったアプリを用意しているメーカーはそう多くない。ファーウェイには失礼だが、「新参PC」といってもおかしくないHUAWEI MateBookシリーズにこれだけ整ったアプリを入れているというのも、PCの記事を書き続けて35年のおじさんはとても感心しているのである。

 あっと、ひとつだけ別体になっている機能があった。「モニタ管理」という機能で、画面右クリックで、おなじみの「ディスプレイ設定」と「個人用設定」の間に出てくる。

 クリックすると、「視力保護」、「色温度」、「フォントサイズ」の3つが出現します。視力保護はON/OFFの設定で、ONにするとブルーライトカットをしてくれる。画面全体が黄色っぽくなるが、目が疲れにくくなる。

 色温度は円形のパレットが出現して、好きな色味を指定できるほか、「デフォルト」、「暖色」、「寒色」を指定することもできる。フォントサイズの設定はWindowsの通常のディスプレイ設定画面になる。

 スケーリングは設定メニューですが、画面の色味全体を簡単に変更できるのはとても便利である。場所や扱うアプリによって変えたくなることも多いので、このように画面右クリックメニューに組み込んでいると思われる。

画面右クリックで選べる「モニタ管理」は実際に画面の変化をみながら色味を変えられるのだ

15型はフルHD100%がピタリのサイズ
キーボードも音にも満足

 机上や会議にHUAWEI MateBook Dを持ち歩いたが、やはり15型液晶はいい。特におじさんたちは近いところが見えにくいお年頃というのもあるが、フルHD(1920×1080ドット)で100%表示する場合、15型ならちょうどいい大きさになるのだ。それより小さいディスプレイだと、120%とか150%とか200%といった拡大設定にしないと、アイコンも文字も小さすぎるのである。15型はフル表示できるから助かるのである。

15型だとフルHDの100%表示で作業ができるから効率的なのだ

 キーボードの配列は、やはり最初はBSキーやリターンキーの右側にもう一列あるというのがちょっと気になった。熱中してバキバキと入力していると、リターンキーのつもりでPgUpを押したり、BSのつもりでHomeを押してしまうことがあったのだ。

HUAWEI MateBook Dのキーボードを俯瞰してみた

 とはいえ、ホームポジションを守っていれば、すぐに慣れて誤打しなくなった。人間というのはよくできているのである。もうひとついいわけしておくと、タッチパッドの位置がキーボードのホームポジションのセンターではなく、マシン全体のセンターにあるため、タッチパッドの操作に熱中していると、手の位置が若干右に寄るというのもある。もちろん、これも半日で慣れてしまったので心配ご無用である。

 会議中にも使っていたが、キーボードの静かさはやはり効く。もちろん会議中にググッたり、メモったりはもちろんだが、こっそりとツイートしたりしても、キーボードが静かなので、「こいつ仕事してないな」とか「内職してるな」とか怪しまれないのである。

静かなキーボードですが、ストロークはきちんとあり、とても打ちやすい

 使っていて想像より良かったのが、「音」である。なにしろ、「Dolby Atmosサウンド・システム」を搭載しているからして、スピーカーの性能も、ドライバーの性能もドルビーの基準を満たしているのだから、アタリマエなのだが、映画はもちろん、いつものYouTubeの動画も、お気に入りの音楽も、はてはコルタナさんの声まで、深みがあって、とても聞き取りやすいのだ。

底面の左右に設置されているスピーカーはDolby Atmosで重厚音を発する

 これが、重厚長大のゲーミングノートならまだしも、HUAWEI MateBook Dは薄型軽量PCなのにである。なかなか記事では表現しにくいので、みなさんも量販店などで音量を上げて試してほしいのだ。

 外部GPUのMX150は日常でも効くのかというと、普通の仕事に使っているぶんには正直、実感はない。逆に前モデルではHDDのみ搭載だったのが、今回の2018年モデルの上位ではSSDが搭載された。今回はSSD搭載モデルを試用しているので、日常的に「待たされた」感はまったくない。

 取材した写真の編集にも使ってみたが、とりあえず目の前の仕事で使うものはSSDにおいておくので、快適である。終わったら、HDD側「D:」に整理しておけばいい。HDDは1TBあるのでとても気が楽なのである。逆にSSDのみを256GB積んでいるPCと違って、外に写真データをバックアップする必要がなく、いつでも数カ月ぶんの写真を検索できるのは非常に便利なのである。

 通常のデスクワークにおいて、日々のストレスを大幅に軽減できるという点で、HUAWEI MateBook Dは大いに期待に応えてくれる。上司のプレッシャーや部下からの突き上げのほかにもストレスを抱えて仕事をするのは健康上よろしくないのである。せめてPC作業だけでも快適に行いたいという人はぜひHUAWEI MateBookを検討してみていただきたい。

本稿のレポートを担当するみやのプロ。週刊アスキー編集長を経て、現在アスキー編集部プロデューサー

(提供:ファーウェイ)

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