バークレーは昨年から数週間遅れで、再び激しい大気汚染に見舞われています。昨年は北に50kmほどのエリアで山火事が発生し、その煙が流れてきましたが、今年はさらに6倍以上離れたエリアで発生し、急速に拡大している山火事「#CampFire」の煙が流れ込んできました。
今回の山火事の特徴は規模の大きさとその拡大のスピードで、逃げ遅れて亡くなった方もすでに42人にのぼり、5万2000人が避難しています。一気に周辺地域に広がった煙も、その勢いを物語っています。
Apple Watchには今年配信されたされたwatchOS 5から、「空気質」という気象状況のインデックスが追加されました。Apple Watch Series 4のInfograph、Infographモジュール向けに、文字盤で常に空気質を確認できるコンプリケーションも用意されています。
普段は40〜50で良好だった空気質は、先週末180に達し、この原稿を書いている時点でも158。Apple Watchではこれを「中程度の汚染」といっていますが、外に出れば焚き火の匂いが常にしており、5分の買い物でセーターが煙臭くなる、という昨年と同じ状況です。
今回の山火事は強風で切れた電線がきっかけになったとの証言もありますが、それでも強風と高温でこれだけ燃え広がるポテンシャルがあること自体に驚かされます。大規模な山火事にならないまでも、グラスファイヤーと言われる小規模な火災も無数にあり、高速道路を走っていても丘1つ丸焦げのような景色は珍しくありません。
正直なところ、カリフォルニア州や米国政府が行える、効果的かつ具体的な防止策は考えにくく、1つ1つ、命を優先しながら対処していくしかない状況といえます。
クチコミで4つ星以上の製品しか扱いません
バークレーが煙に巻かれる週末より以前に、街で一番のショッピングエリア、4thストリートに出かけました。Apple GiveBackというリサイクルプログラムによって600ドルほどのApple Storeのクレジットを獲得したので、これを使おうと出かけたのです。
Apple Storeの中での600ドル近辺の買い物となると、ドローンやGoPro、ジンバルなどのカメラやビデオ関連に加えて、HomePodとセキュリティカメラなどのスマートホーム関連機器、そしてもちろんApple Watchも選ぶことができます。
個人的に興味があったのはドローンですが、日本に持って帰っても自由に飛ばせる場所は少ないでしょうし、実はバークレーも、自由に飛ばせないエリアに含まれていました。3マイル(約5km)圏内にヘリポートを備えた小児科病院があるからです。
そこでGoProを試してみたいと思ったのですが、バークレーのApple Storeでは品切れ。結局何とも交換せずにApple Storeを後にすることにしました。
Apple Storeを出て歩いていると、見慣れないAmazonの店舗ができていることに気づきました。「Amazon 4-Star」という名前の店舗。コンセプトはオンラインのレビューで4つ星以上の商品を販売することでした。
Amazonレビューは、不正な投稿などの問題点も絶えませんが、やはり商品を検討する際に確認する材料になっていますよね。星の数だけでなく実際に購入した人が書いたレビューは、良し悪しを判断したり、それ以上に自分のニーズを叶えてくれるかどうかを確認する点で重要です。
だったら、そのレビューを背景として、高評価の商品だけをそれるセレクトショップを運営しよう。これがAmazon 4-Starというわけです。
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