特殊部隊にはあんまり興味がなかったのですが……
趣味にもいろいろありますが、たいていの趣味はひと口に○○が好きと言ってもその中でいろいろ分かれているというか、ジャンル分けされていることが多いのではないかと思います。
たとえばプラモづくり。ワタシはわりとなんでも作るタイプなんですけど、主に好きなのはミリタリー物とSF物で、自動車やバイクは子どものとき以来作ったことがありません。乗るのは好きなのになぜかプラモには興味がないのです。
ミリタリー物プラモも陸海空があり、さらにそれぞれの中でまた細分化されています。航空機の場合、戦闘機が好きな人もいれば輸送機が好きな人もいるし、第二次世界大戦のころの機体が好きな人もいれば現代の航空機が好きな人もいるという具合。単体で作るとかジオラマにするとか、完成の形も人それぞれです。
同じくミリタリー趣味にもいろいろあって、ミリタリーなブラモデルを作るというのもそうですし、服や装備を集める人、銃が好きでエアガンやモデルガンにハマる人、ワタシのように軍用車を買ってしまう人など多種多彩。収集対象の国や年代でも細かく分かれていたりします。
ワタシの場合、昔はベトナム戦争当時の装備を集めていたんですが、ひと通り集め切ったら満足してしまい、全部手放してしまいました。その後は1980年代から2000年ぐらいまでの迷彩服やブーツなどを買っていましたが、それはサバゲ用であり、収集といえるような物ではありません。アメリカ物が好きなのは変わっていないものの、年代については最新の物と違って安いからというだけ。米軍が公開している写真を参考に装備を固めているガチ勢とは異なり、完全にぬるオタです。
ハンヴィーに乗るようになってからは少し収集熱が復活してきて、割と最近の海兵隊の迷彩服やバックパック、シューティンググラスなどを買ったりもしたんですが、まあせいぜいその程度。上から下まで揃えるようなことはしてきませんでした。
ボディーアーマーぐらいはほしいなーと思いながらも、ハンヴィーが海兵隊仕様なので海兵隊装備がいいかなとか、知り合いが陸軍で揃えているのでそっちがいいかなとか迷いまくりです。ただ、いずれにしても興味があるのは一般兵。世間で人気が高いのはやはり特殊部隊系なんですが、なんか特別で強いのよりも普通な方が好きなんですよね。スター・ウォーズもダース・ベイダーよりストーム・トルーパー萌えですし。
PJ装備をやってみたくなってヘルメットを購入
で、これまで買ったのは海兵一般や陸一般の物ばかりだったんですが、ここにきてなぜかちょっと特殊部隊系にも興味が湧いてきました。あんまり詳しくないので間違ってるかもしれませんが、特殊部隊には陸軍のレンジャーやデルタフォース、海軍のSEALsやDEVGRU、空軍のAFSOC、海兵隊のMARSOCなどがあるそうです。
なかでも気になったのはAFSOCの特殊飛行隊(STS)に所属するPJです。PJはPararescue Jumperの頭文字で、レスキューとジャンパーの文字が入っているとおり、パラシュートで降下して負傷者の救助などを任務としているチームなのだとか。以前からPJと書かれたパッチを見たり、空軍PJという言葉を目にしたりしていたのですが、活動内容は初めて知りました。
降下したら敵から身を守らないといけないので、戦闘スキルが必要なのはもちろんですし、パラシュート降下だけでなく、場合によっては海に潜ったりドアをこじ開けたりすることもあるため、さまざまな技能を習得しなくてはなりません。しかも救助の際に簡単な手術をすることもあるなど、医療知識も相当なもので、訓練学校に入る前段階の訓練でさえ1年半かかるそうです。
とまあとんでもないエリート集団なわけで、スキルゼロのワタシが真似するなんておこがましい話なんですけれども、興味を持ってしまったからには仕方ありません。服はコンバットシャツとコンバットパンツでいいらしくそれは持っているので、次のアイテムとしてヘルメットをポチってみました。
購入したのはOps-CoreというメーカーのFAST BALLISTIC HELMET(ファストバリスティックヘルメット)というヘルメット。最近の特殊部隊はMaritime(マリタイム)というモデルを使っていることが多いらしいのですが、PJでは今のところバリスティックの方が主流みたいなので、こっちにしてみました。これまでの米軍ヘルメットに比べて軽量で、耳のあたりが大きくカットされていたり、ライトなどを取り付けられるレールが両側に付いていたりするのが特徴です。
せっかくのヘルメットなのにカットしたらダメじゃん! と思わなくもないですが、これにはもちろん理由があります。それは無線機のヘッドセットの邪魔にならないようにするため。昔と違って無線機も小型化され、1人1台以上の時代。ヘッドセットも必須アイテムというわけです。昔のヘルメットはサイドが耳の下あたりまであり、その部分が膨らんでいて中にヘッドセットが入るようになっていたんですが、やっぱり干渉はさけられず、だんだん削られていってついにはすっかりなくなってしまいました。耳のあたりを守るより、装着感のよさを選んだんですかね。
ヘルメットの外側をシェル、中をライナーと呼びます。バリスティックヘルメットのシェルは、公式サイトによるとカーボンと一方向繊維強化ポリエチレン、アラミドの複合素材でできているのだとか。よくわかってませんが、とにかく軽くて強いのです。
色はURBAN TAN。このほか単色がFOLIAGE GREENとBLACK、迷彩がMULTICAMとMARPATの合計5色展開。なかなかのカラバリっぷりです。表面には塩でもまぶしたかのようなブツブツがあるんですが、ヘルメットカバーを取り付けたときの滑り止めなのかな? 調べてみたけどちょっとわかりませんでした。前と後ろに擦ったような汚れがあるもの、ほぼ未使用の新同品らしいです。
サイズはM/L。S/M、M/L、L/XL、XXLの4段階あって、小さい方から2番目です。日本人は頭が大きいからL/XLがいいという話も聞きますが、男性の平均は57.5cmほどなので、59-62cmのL/XLだと大き過ぎるんじゃないかなぁ。M/Lが56-59cmなのでジャストなんじゃないかと思います。
頭頂部と側面、後頭部に、ベルクロのフワフワな方がつけられていて、裏にベルクロの硬い方をつけた国籍のパッチやライトなどをペタリと貼り付けることができます。こんなのを見ちゃうとなにか貼りたくなっちゃいますよね。
前についている枠は、ナイトビジョンを取り付けるためのマウントベース。ここにマウントを取り付け、さらにそのマウントにナイトビジョンを取り付けます。
ナイトビジョンのマウントベースには横から伸びたゴムが引っ掛けられています。このゴムの使い道がマニュアルを見てもわからなかったのですが、どうやらナイトビジョンの落下防止のために引っ掛けておくみたいです。その程度じゃ落ちちゃうんじゃないかとも思いますが、はたして正解はどうなんでしょう。
次回はヘルメットの後編。サイドレールとライナーをチェックしてみます。
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