このページの本文へ

スペシャルトーク@プログラミング+ 第23回

【寄稿】人気プログラミング言語の情報交換・交流カンファレンス

PyCon JP 2018レポート~参加者1000名超!過去最大の規模で開催~

2018年11月05日 19時00分更新

文● 「PyConJP」スタッフ 二宮健・花井 宏行

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 「PyCon JP」というイベントをご存知でしょうか? PyCon JPは、Pythonユーザーが集まり、PythonやPythonを使ったソフトウェアについて情報交換、交流をするための国際カンファレンスです。国内では最大級のPythonイベントで、今年の「PyCon JP 2018」は、9月15日(土)~18日(火)の4日間にわたって、株式会社HDEと大田区産業プラザPiOで開催、4日間でのべ1156名が参加しました(主催:一般社団法人 PyCon JP)。ここでは、Pythonを用いてプロダクト開発をしている企業のみなさんが一堂に会し、その仕事や考え方の魅力を探っていくというイベント、ジョブフェアのようすをご紹介します。

機械学習やロボットも--ジョブフェアで聞けたPythonの使い方

 ジョブフェアは、企業と個人がカジュアルな形で交流し、仕事などについて話ができる場を目指して毎年開催しています。今回は、多種多様なスポンサー企業にお集まり頂いたため、パネルディスカッション形式で「企業内でPythonがどのように使われているのか」をざっくばらんに話して頂きました。プログラミング言語Scalaのカンファレンス「ScalaMatsuri」の座長である麻植泰輔氏をモデレーターに迎え、以下の方々が登壇しました。

・テックビューロ株式会社 細井 良祐氏
・株式会社メルカリ 中河 宏文氏
・GROOVE X株式会社 林 淳哉氏
・株式会社アイリッジ 植木 基博氏

右からアイリッジ植木氏、テックビューロ細井氏、メルカリ中河氏、GROOVE X林氏

Pythonを使ったサービス開発

 最初のテーマは、「Pythonでどんなサービス・商品を開発していますか?」。大手企業のアプリのバックエンドで、O2O(Online to Offline)のサービスを提供している株式会社アイリッジの植木氏が、最初にお答えいただきました。

植木氏 東急線アプリ、GU、ファミリーマートなど、大手企業のアプリの、モバイルバックエンド用サービスでPythonを活用しています。使い方としては一般的な構成だと思いますが、AWSのクラウド上にDjangoでアプリケーションを構築しています。ただ、スピードが求められるところは、最近はGo言語に書き直したり、適材適所でいろいろ使っています。

アイリッジ植木氏に質問を投げかける麻植氏

麻植氏 なるほど。それらの企業のアプリがアイリッジのサービスを組み込むことで、どういうことができるようになるんですか?

植木氏 例えば東急さんの事例を紹介させて頂きますと、朝5時から7時の間に渋谷に行くとポイントが貰えます。1回でコーヒー1杯分貰えてけっこうお得なんですよ。そこの通知を送るときに位置情報を検出して、クーポンを送るだとか、位置情報を連携させることで色々なサービスを作れるっていうシステムを作っています。

 次にお話をうかがったのは、フィンテック企業として、仮想通貨取引所であるZaifを開発しているテックビューロ株式会社の細井氏。元々個人開発していたプロダクトを買収し、それがPythonのフレームワークであるPyramidを利用していたことからPythonを利用するようになったそうです。

細井氏 テックビューロでは、仮想通貨取引所のZaifは、ほぼPythonで動いています。管理系のシステムでは一部PHPだとか、各仮想通貨の入出金ではnode.jsを使っています。置き換えられるところはなるべくPythonで書こうとしています。あとは社内では無いんですが、取引所のユーザーの方が自動売買するためのライブラリを整備し始めています。最近ホットな機械学習という分野は、社内では触れていないんですが、お客さんの中には活用されてる方もいらっしゃいますね。

麻植氏 今、自動売買のサービスを作ってらっしゃるところなんですか?

細井氏 いえ、あくまで取引所なので、テックビューロの中で自動売買を作るということはないんですね。取引所のAPIを提供していて、APIを使うためのライブラリだとか、あとはお客さんがボリンジャーバンドだとか一目均衡表とか、色々な統計情報を使って自動で売り買いできるようなライブラリを整備していこうとしています。

麻植氏 仮想通貨取引所のユースケースとして、自動売買のためにAPIを使うお客さんが入っているのは面白いですね。

 GROOVE X株式会社では、ロボット開発で、デザイナーの立場のメンバーがPythonを使ったプロトタイピングを行なっているそうです。ペアプログラミングやモブプログラミングを導入して、エンジニア以外のメンバーも学びやすい環境を整えている等、組織づくりも工夫されていました。

林氏 うちの場合だとロボット開発ではなかなか特殊なんですが、主にPythonを使っているのはプロトタイピングと機械学習系のものですね。一意特然だと思うのが、GROOVE Xにはソフト、ハード、クリエイティブのメンバーがいるんですけど、普段プログラミングしたことのないアニメーターさんとかデザイナーさんが、Pythonを使って、自分の手元でロボットを動かしてしています。

麻植氏 へえ、面白いですね。その方は会社に入られてからPythonを勉強されたということですか?

林氏 そうですね。1年くらい前までは、そういう体制ができてなくて、アニメーターさんが動きを作ったらエンジニアが受け取って実装して、また見てもらってフィードバックしてというのを何度もやってたんですけど、そういうやり方だとすぐ1週間とか1カ月経っちゃうんで、今はロボットのSDKをなるべくシンプルで使いやすいように改善して、クリエイティブの人に「こうすると腕が動くよ」ってレクチャーして、アニメーターさんが自分でその場でやりたいようにロボットをプログラミングできる環境を用意しました。そうすることでより良いふるまいを早いイテレーションで作ることができるようになりました。

プロダクトで使われている機械学習技術について

 Pythonはソフトウェアの他に、機械学習の分野でも広く使われています。2つ目に「Pythonで機械学習していますか?」というテーマで、使用技術にフォーカスしてお聞きしました。まずは株式会社メルカリの中河氏にお聞きしました。

中河氏 弊社は外に公開しているように機能は2つご利用いただけます。「AI出品(感動出品)」と同様に、商品をアプリで写したように、商品名やカテゴリ名を自動で補完してくれる機能です。もう一つがいわゆう「違反出品検知」と呼ばれるもので、例えば現金が出品されていないか、そういったものを検して、マーケットをなるべく安全なものにしていたような取り組みをしますもう2つの他にもあります。

麻植氏 「AI出品(感動出品)」の「感動」とは、出品者の体験として「感動する」ということですか?

中河氏 そうです。「感動するUX」を提供するという意味です。

麻植氏 良い標語ですね。ちなみに「AI出品(感動出品)」だと画像認識をされていると思うですが、「違反出品検知」に関するどのようにして調べているんですか?

中河氏 「違反」と一口に言ってもいろんな種類がありまして、1つのモデルで全ての違反を検知することはなかなか難しいのですが、画像を使用しているものだったり、自然言語を使用しているものだったり、複数のモデルが動いている状況です。

植木氏 機械学習でサービスを作るとき、「これを出すか」ってリリースの判断はどうされていますか? WEBサービスであれば「機能Xが実現できればリリース」って判断できるのに対して、機械学習は例えば「違反出品がどれくらいの正答率になるか」は読めないんじゃないかって思うのですが。

中河氏 リリースと言いましても、いきなり100%のリリースをするわけでは無いんですね。Istioという、Kubernetesというコンテナオーケストラ層の中で、ルーティングを制御するような仕組みがあるんですね。それを使って、APIの段階開放だとか、A/Bテストをしようという取り組みを今行っています。

 メルカリではこの他にも「ディープラーニングのアーキテクチャ自体を自動である程度生成してしまおう」といった試みなども行なっているそうです。最後に再び、GROOVE X株式会社の林さんに、「ロボット開発における機械学習」の話をお聞きしました。「機械学習を使って外界を認識できるのが最低条件」という話が印象的でした。

林氏 先ほどまで、サーバーサイドでの分析の話が多かったと思うんですが、うちの会社ではロボットの中で、センサーからの情報をリアルタイムに処理して、そこから意味のある情報を抽出するような話が多いです。もうちょっとわかりやすく言うと、画像認識とか、音声認識とか、そういったところで使っているのが1つです。もう1つは、家庭用ロボットを作っておりますので、一緒に生活していく中でだんだん成長していって欲しくて、その成長の部分の裏側の仕組みとして強化学習の考え方を取り入れています。

麻植氏 ロボットでそういった機械学習を使うというとついつい夢が広がっちゃうんですが、どういったユースケースが考えられるんですか?

林氏 ユースケースなど、機械学習を使うことが前提になる状況で、いろいろカルメラやマイクが付いていても、それを正しくロボットが解くことなく人から見ると全然「合ってない」行動を取ってしまっている。だから、ちゃんとセンサーの情報を解して外界を把握できるようなのは下限みたいな形ですね。なかなか難しいんですけど。

麻植氏 なるほど。「機械学習で最低条件を整える」までじゃなくて、「今後こうやりたい」って話はありますか? 今お話できるレベルでもちろん構いません。

林氏 さきほど「外界をきちんと認識するなかればいけない」と言ったんですけど、最終的なアウトは人の周りのことをよく分かっているように、分かかったようにたてもするじゃないですか。そういうものも含めて、人々の生活にちゃんと溶け込めるようなロボットを作りたいと思っています。

 紙面の都合でお伝えできなかった話も多いのですが、各企業とも、それぞれの分野でPythonを活用されている様子をお聞きすることができました。自分の仕事と共通してる話や、逆に知らない分野の話もあったかと思います。それを通して、どこかの企業に興味を持ったり、今後ご自身の仕事に役立てられる話を提供できていればと思います。

各社のアピールポイントやお土産も楽しい企業ブース

株式会社メルカリ

 最初に紹介するのは株式会社メルカリです。フリマアプリ内で使われている機械学習システムを中心に紹介されていました。

―― 今回の出展の目的はなんでしょう?

 Pythonエンジニアにアピールするためです。メルカリはPHPの印象が強いのですが、マイクロサービス化によって他の言語も使われていて、例えば機械学習のシステムはPythonでできています。また、私たちもTensorflowやscikit-learn等のOSSを利用しているため、Pythonの技術コミュニティが盛り上がると嬉しいという気持ちもあります。

―― 出展の推しポイントはどこですか?

 「AI出品(感動出品)」の機械学習システムのポスターや、メルカリがKaggleで開かれたコンペティションの紹介スライドを展示しています.Kaggleのスライドでは優勝チームの手法を中心に紹介しています。

―― Pythonエンジニアにひとことお願いします。

 メルカリは、C2C(Consumer to Consumer)という新しいマーケットで、累計出品数10億×累計ダウンロード数1億の大規模なデータを使った分析にチャレンジできるところが、他の会社にない魅力だと思います。多様な大規模データで、新しいサービスを作りだしたい方は採用情報ページからぜひご応募ください。

GROOVE X 株式会社

 昨年から引き続いてスポンサー参加して頂いたGROOVE X 株式会社。「LOVE×ROBOT=LOVOT」というコンセプトで人に寄り添うロボットを開発中(2018年12月発表予定)です。

――  今回の出展の目的はなんでしょう?

 まず、「商品発表前のため知名度も低いので、会社自体を少しでも多くの人に知ってほしい」「素敵なエンジニアの方を採用したい」という2つが理由です。ロボット開発というとハードウェアの印象が強く、Pythonが使われるイメージは無いかもしれませんが、実際には認識系のプロトタイピングや、ロボットのふるまい開発などで幅広く使用されています。 その中で、実際に手を動かせる方であると嬉しいです。

―― 出展の推しポイントはどこですか?

 タスク管理するカンバンや、机の上の技術書など、私達が普段仕事している様子をほぼそのまま持ってきました。ミーティング中に食べるお菓子や、カンバンの似顔絵まで再現しています(笑)。

―― 最後にPythonエンジニアにひとことお願いします。

 こちらは本当にひとこと、「We are hiring!」でお願いします。

普段の仕事の様子がわかる展示をされていました。

株式会社アイリッジ

 PyCon APAC 2013から毎年PyCon JPに参加されている株式会社アイリッジは、位置連動型プッシュ通知ASP「popinfo」の開発を中心に各種サービスを展開しています。

―― 今回の出展の目的はなんでしょう?

 もちろんPythonエンジニアへのアピールのためです。アイリッジではDjangoを使った開発が多いので、特にWEB開発のエンジニアに来て頂けると嬉しいですね。

―― 出展の推しポイントはどこですか?

 Pythonエンジニアに向けたアンケートを行って、その結果をリアルタイムにグラフに反映させて展示しています。「去年と比べると、最初にPython3系から始めた人が増えてきているな」など分かって面白いんですよ。これに答えて頂けた方には「The Zen of Python」のステッカーを差し上げています。弊社はコーヒー好きな社員が多いので、アイリッジロゴが入ったコーヒーバッグも配ってます。

―― 最後にPythonエンジニアに一言お願いします。

 東京タワーの近くで、Pythonの仕事がしたいエンジニアはぜひ遊びに来てください。

個性的なステッカーのノベルティもありました

株式会社SQUEEZE

 PyCon JP 2015からスポンサードして頂いている株式会社SQUEEZE。宿泊事業者の運用管理のためのアプリケーション開発を行っている会社です。

―― 今回の出展の目的はなんでしょう?

 会社のPRと採用のためです。SQUEEZEではSaaSのサービスをDjangoで提供しているので、サーバーサイド・フロントエンドの開発のできる方に来ていただきたいと考えています。

―― 出展の推しポイントはどこですか?

 まず、弊社のプロダクトを紹介しています。B向けの事業がメインのためあまり知られていないと思うのですが、宿泊事業者様へのSaaSプロダクト、自社で運営しているスマートホテル「Minn」いう宿泊施設もあります。また、弊社のメンバーが執筆した本を紹介しています。実はカンファレンスでもメンバーが2人発表しています。

―― 最後にPythonエンジニアに一言お願いします。

 PythonやDjangoで開発したい方は、もし興味がありましたらぜひ遊びに来てください。

自社事業やメンバーが執筆した本を展示

Gandi.net

 PyCon JPは、2014から毎年参加しているGandi.net。日本にオフィスはないそうで、はるばる台湾からのご来場です。

―― 今回の出展の目的はなんでしょう?

 Gandi.netの日本でのユーザーを増やすことや.moeなど新TLDの認知度アップが目的です。ドメインレジストラなので、ターゲットは技術者になります。 私たちは、一切広告やメールによるマーケティングをしていません。その代わり、PyCon JPに限らず、海外のPyConやOSSのサポートを通じて利用者を広げていくという方針です。

プロモコードやドメインのステッカーがたくさん

―― 毎年参加されていますが、今年の推しポイントはなんでしょう?

 昨年までは英語のページしかなかったのですが、今年はついに全面日本語対応しました。無料でドメイン登録できるプロモコードを配布していますのでぜひ使ってみてください。APIも公開していて、エンジニアフレンドリーな環境を提供しています。ギークな皆さんにどんどん使ってもらいたいです!

株式会社スカラコミュニケーションズ

 次は、昨年に引き続きGoldスポンサーをして頂いたスカラコミュニケーションズです。

―― 今回の出展の目的はなんでしょう?

 もちろん技術への関心が高いエンジニアにアピールするためです。弊社は多数のサービスをBtoBで展開しているのですが、更に機械学習やIoTなどの最新分野を取り入れたサービスを展開したいと考えています。そのために、Pythonにも力を入れていきたいと考えています。

―― 出展の推しポイントはどこですか?

 アンケートに答えて頂けた方に、The Zen of Pythonのステンレスボトルを差し上げています。こちらは去年好評だったマウスパッドの色違いのデザインになっています。

ノベルティのステンレスボトルが人気

―― 最後にPythonエンジニアに一言お願いします。

 弊社には複数のサービスによる収益基盤があり、新しいサービスを開発するための土台があります。また、強い意志を持ち、チャレンジする人には会社がその可能性を提供する環境がございます。やりたいことを実現したい人、もっと言うと「俺にサービスを作らせろ!」というエンジニアは、ぜひご応募お待ちしております。

株式会社SmartTrade

 PyCon JPへは初出展の株式会社SmartTrade。QuantXという投資アルゴリズムを無料で開発でき、さらにそれを売れるサービスを展開しています。

メンバー勢揃い

―― 今回初出展ですが、出展のきっかけと目的はなんでしょう?

 fin-pyユーザーグループの方に紹介していただいたのがきっかけです。 今回は投資アルゴリズム開発ユーザーの募集と一緒にシステムを開発してくれるエンジニアの募集ができればと思い参加しました。

―― どんなサービスなのでしょう?

 投資アルゴリズムの開発環境を無料で開放して、開発されたアルゴリズムの売買ができるマーケットの運営をしています。すでに作ったアルゴリズムの販売で100万円単位の売り上げを出した人もいます。

―― 最後に来場者の皆様へ一言お願いいたします。

 我々の試みは日本にには他には無いもので、世界的にも珍しいチャレンジです。 一般人のエンジニアでも戦える環境を無料で提供することで、一部の人々に限られていた金融基盤を民主化し、利用者も開発者もハッピーになる世界を目指しています。技術の力で一緒に金融革命を起こしましょう!

アイシン精機株式会社

 こちらもPyCon JPへは初出展のアイシン精機株式会社。パーソナルモビリティ「ILY-Ai」(アイリー-エーアイ)の展示をしていました。

ILY-Aiのデモもありました

―― 今年が初出展ですが、出展のきっかけはなんでしょう?

 昨年5月にお台場に人工知能に特化した研究センターを開所したので、一緒に働くメンバーを探しに来ました。 ILY-Aiは会社を知ってもらうきっかけになればと思って今回展示していますが、他の製品も主にPythonを使って開発しています。

―― ILY-AiではどんなところでPythonが使われているのでしょう?

 障害物検知などを行なう技術に使っています。また、人の認知や判断を強化学習で実現させています。

―― 最後に来場者の皆様へ一言お願いいたします。

 そもそもILY-Aiはあらゆる世代の方々のライフスタイルの変革を支援するために開発しています。 我々は「ラストワンマイル」と表現していますが、高齢者の方だったり、足が不自由だったり、道が悪かったりすると、外出する機会が少なくなって、少しの距離でも近くの駅やコンビニに行くのもためらってしまうような現実があります。ILY-Aiでそうした不自由を取り払っていければと思っております。

株式会社いい生活

 最後は、今年で3回目の出展になる株式会社いい生活。Pythonで不動産業界の変革を支援しています。

―― 昨年も参加されておりますが、反響はどうですか?

 今年は2名社員がLTで登壇していますが、内1名は昨年のPyCon JPがきっかけでの入社です! 不動産業界向けの事業をしているので、一般にはあまり知られることはないのですが、スポンサードすることで知名度の向上にもなっています。

ノベルティにおしゃれなコースターが仲間入り

―― Pythonはどれくらい使われているのですか?

 2012年ごろからPythonを使っていて、APIの開発を中心に利用しています。バージョンは2系も3系が共存状態になっていますが、機能的な見直しのタイミングで順次3系に移行しています。技術スタックは様々ありますが、社内でどんどん新しいものに挑戦して、プロダクトに取り込んで行くというスタイルです。

―― 最後に来場者の皆様へ一言お願いいたします。

 競技プログラミング経験者や、今年のISUCONでPythonを使って本戦出場を決めたエンジニアも在籍しています。がっつりPythonを使っていますので、クラウドサービスの基幹にかかわるサーバサイドに挑戦してみたいというエンジニアを募集してます。

 時間の都合で紹介しきれませんでしたが、他にも企業ブース全体では10社以上が参加し、PyCon JPを一緒に盛り上げてくれました。各社個性的なノベルティやブースをみなさんで楽しんで作っていただけたようで、スポンサー各社の方にもこのイベントを楽しんでもらえているのかなと感じました。  また、来場者のPythonistaにとっては、実際の会社での活用例や現場の雰囲気などをフランクに聞くことのできる機会だったのではないでしょうか。

 以上、パネルディスカッションと企業インタビューについてのレポートでした。今回記事をご覧になって興味を持たれたみなさん、来年のPyCon JPにぜひお越しください! みなさんとお会いできればと思います。

■関連サイト

 PyCon JP 2018:https://pycon.jp/2018/
 一般社団法人PyCon JP:https://www.pycon.jp/

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ