大好きなアニメ作品のBlu-ray Discも、手持ちの動画も、YouTubeも、滑らかな動きで、より楽しむことができるAMD映像補完技術のFluid Motionは、活用しない手はない機能だ。ここからは、そんなFluid Motionを最大限に活用できるのはもちろん、日常用途や軽い写真編集作業をサクサクとできるオススメな自作PC構成を紹介していきたい。
システムだけでなく、アプリやデータをインストールする余裕があり、リード・ライトパフォーマンスも十分な360GB 2.5インチSSDに、複数アプリやウェブページを開いた状態での“ながら”作業や、写真の編集作業などを快適にできる16GB(DDR4-2666 8GB×2)のメインメモリーをチョイス。
また、マザーボードには4K@60p出力が可能なDisplayPort出力端子を備えつつ、安価なASRock「B450 Pro4」を選択。4K液晶ディスプレーの大画面で、ぬるぬる動くアニメの鑑賞も可能だ。
オススメな自作PCプラン
製品名 | 実売価格 | |
CPU | AMD「Ryzen 3 2200G」(4コア/4スレッド、3.5~3.7GHz) | 1万2000円前後 |
マザーボード | ASRock 「B450 Pro4」(B450、ATX) | 1万2000円前後 |
メモリー | CFD Crucial「W4U2666CM-8G」(DDR4-2666 8GB×2) | 1万8500円前後 |
ストレージ | KingFast「F6 PRO 360GB(2710DCS23-360)」(360GB、2.5インチ SATA3) | 7600円前後 |
光学ドライブ | アイ・オー・データ機器「BRP-UT6LE」(USB BDドライブ) | 8000円前後 |
電源ユニット | 玄人志向「KRPW-BK550W/85+」(80PLUS BRONZE、550W) | 5500円前後 |
PCケース | JONSBO「U4」(ATX) | 7000円前後 |
OS | マイクロソフト「Windows 10 Home 64bit DSP版」 | 1万4500円前後 |
再生ソフト | CyberLink「PowerDVD18 ULTRA」 | 1万1800円前後 |
総額 | 9万6900円前後 |
設定次第ではFF14すら快適にプレイできる!
では、実際に今回オススメするPC構成だと、どの程度のパフォーマンスを発揮するのか、ベンチマークを計測してみた。ここからは総合ベンチマーク「PCMark 10」と、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でそのパフォーマンスを見ていこう。
「PCMark 10」は基本性能を計測する「Essensials」、ビジネス系作業の性能を見る「Productivity」、写真や動画の編集などコンテンツ制作性能を測る「Digital Content Creation」いずれも、標準的なスコアーで、不満なく各種作業が行えるだろう。
ある程度のGPUパワーが必要になるミドルクラスゲームの「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」だが、RADEON VEGAベースのGPUを内蔵するRyzen Gだけあって、解像度1280×720ドット、描画設定「標準品質(デスクトップPC)」では7000スコアー台の「非常に快適」指標を記録だ。よりGPUの負荷が低いライトゲームなら高画質、高描画でプレイできるパフォーマンスと言える。
話題のメニイコアCPUや次世代のゲーム表現となるリアルタイムレイトレーシングなど、気になるキーワードも多いが、日常用途や写真などの軽い編集、ライトゲーミングに、AMD独自の映像補完技術Fluid Motion Videoによるぬるぬる動く動画と、さまざまなことを低コストで楽しめるPCを考えていた人に最適と言える。
今回はOS込みで9万6900円前後と、10万円切りを目指したため、CPUはRyzen 5 2400Gではなく、Ryzen 3 2200Gを採用。ゲームをプレイする際のパワーはやや劣るものの、Fluid Motionはフリーソフトを使うことで利用でき、動画視聴には十分。
さらに、液晶ディスプレーも同時に新調するなら、Fluid Motionによるぬるぬる動画を満喫できる27インチの大型パネルに、ティアリングやスタッタリングを抑えるAMD FreeSyncなどをサポートし、実売価格2万5000円前後となっているLGエレクトロニクス「27MK600M-B」が狙い目。
たとえば、メインPCはハイエンドなゲーミングPCだが、動画視聴用のセカンドPCが欲しい。後々、GPUパワーが足りなくなったら、ミドルクラスのグラボを足せばよいが、今は軽めのゲームと動画が楽しめればよい、なんて人にはRyzen G搭載自作をぜひオススメしたい。