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Ryzen GでFluid Motion!意外に知られていない裏テクで動画を超快適に楽しもう

2018年10月30日 11時00分更新

文● 藤田 忠 編集●ジサトラ ハッチ

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AMD Ryzen 3 2200Gや16GBメモリー、SSD 360GBなどを搭載し、OS込みで10万円アンダーを実現したおすすめPC

 大好きなアニメ作品のBlu-ray Discも、手持ちの動画も、YouTubeも、滑らかな動きで、より楽しむことができるAMD映像補完技術のFluid Motionは、活用しない手はない機能だ。ここからは、そんなFluid Motionを最大限に活用できるのはもちろん、日常用途や軽い写真編集作業をサクサクとできるオススメな自作PC構成を紹介していきたい。

 システムだけでなく、アプリやデータをインストールする余裕があり、リード・ライトパフォーマンスも十分な360GB 2.5インチSSDに、複数アプリやウェブページを開いた状態での“ながら”作業や、写真の編集作業などを快適にできる16GB(DDR4-2666 8GB×2)のメインメモリーをチョイス。

 また、マザーボードには4K@60p出力が可能なDisplayPort出力端子を備えつつ、安価なASRock「B450 Pro4」を選択。4K液晶ディスプレーの大画面で、ぬるぬる動くアニメの鑑賞も可能だ。

オススメな自作PCプラン

製品名実売価格
CPUAMD「Ryzen 3 2200G」(4コア/4スレッド、3.5~3.7GHz)1万2000円前後
マザーボードASRock 「B450 Pro4」(B450、ATX)1万2000円前後
メモリーCFD Crucial「W4U2666CM-8G」(DDR4-2666 8GB×2)1万8500円前後
ストレージKingFast「F6 PRO 360GB(2710DCS23-360)」(360GB、2.5インチ SATA3)7600円前後
光学ドライブアイ・オー・データ機器「BRP-UT6LE」(USB BDドライブ)8000円前後
電源ユニット玄人志向「KRPW-BK550W/85+」(80PLUS BRONZE、550W)5500円前後
PCケースJONSBO「U4」(ATX)7000円前後
OSマイクロソフト「Windows 10 Home 64bit DSP版」1万4500円前後
再生ソフトCyberLink「PowerDVD18 ULTRA」1万1800円前後
総額9万6900円前後

コスパに優れるB450チップセット採用のASRock「B450 Pro4」

DisplayPort出力端子のほか、USB Type Cコネクターなど、リアインターフェースは豊富

PCケースはサイドパネルに強化ガラスを採用しつつ、1万円を切っているJONSBO「U4」を選択。AMDカラーのブラック&レッドカラーがグッドだ

USB接続の外付けBDドライブを追加。Blu-ray DiscをFluid Motionで堪能だ

設定次第ではFF14すら快適にプレイできる!

 では、実際に今回オススメするPC構成だと、どの程度のパフォーマンスを発揮するのか、ベンチマークを計測してみた。ここからは総合ベンチマーク「PCMark 10」と、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でそのパフォーマンスを見ていこう。

「PCMaek 10」は、総合「4091」と十分高いスコアーを記録

 「PCMark 10」は基本性能を計測する「Essensials」、ビジネス系作業の性能を見る「Productivity」、写真や動画の編集などコンテンツ制作性能を測る「Digital Content Creation」いずれも、標準的なスコアーで、不満なく各種作業が行えるだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の解像度1280×720ドットの結果。描画品質は「標準品質(デスクトップPC)」(左)と「高品質(デスクトップPC)」(右)の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の解像度1920×1080ドットの結果。描画品質は「標準品質(デスクトップPC)」(左)と「高品質(デスクトップPC)」(右)

 ある程度のGPUパワーが必要になるミドルクラスゲームの「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」だが、RADEON VEGAベースのGPUを内蔵するRyzen Gだけあって、解像度1280×720ドット、描画設定「標準品質(デスクトップPC)」では7000スコアー台の「非常に快適」指標を記録だ。よりGPUの負荷が低いライトゲームなら高画質、高描画でプレイできるパフォーマンスと言える。

 話題のメニイコアCPUや次世代のゲーム表現となるリアルタイムレイトレーシングなど、気になるキーワードも多いが、日常用途や写真などの軽い編集、ライトゲーミングに、AMD独自の映像補完技術Fluid Motion Videoによるぬるぬる動く動画と、さまざまなことを低コストで楽しめるPCを考えていた人に最適と言える。

液晶ディスプレーを合わせても、12万円台前半で揃えられる

 今回はOS込みで9万6900円前後と、10万円切りを目指したため、CPUはRyzen 5 2400Gではなく、Ryzen 3 2200Gを採用。ゲームをプレイする際のパワーはやや劣るものの、Fluid Motionはフリーソフトを使うことで利用でき、動画視聴には十分。

 さらに、液晶ディスプレーも同時に新調するなら、Fluid Motionによるぬるぬる動画を満喫できる27インチの大型パネルに、ティアリングやスタッタリングを抑えるAMD FreeSyncなどをサポートし、実売価格2万5000円前後となっているLGエレクトロニクス「27MK600M-B」が狙い目。

発色鮮やかなIPSパネルや映像の邪魔にならないフレームレスデザインを採用するLGエレクトロニクスの「MK600」シリーズ。24インチの「24MK600M-B」もある

 たとえば、メインPCはハイエンドなゲーミングPCだが、動画視聴用のセカンドPCが欲しい。後々、GPUパワーが足りなくなったら、ミドルクラスのグラボを足せばよいが、今は軽めのゲームと動画が楽しめればよい、なんて人にはRyzen G搭載自作をぜひオススメしたい。

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