持久戦に対応する備えもほしい
こうも災害が常態化してしまうと、もはや防災機器は「万が一の備え」ではなく、日用品に近くなってくる。その観点で言っても、MR050のデザインは最高だ。地震で落ちたり、ほかの落下物に埋もれてしまったりしても、なんとか耐えてくれそうなルックスなのに、机の上で使ってもカッコいい。
マキタの魅力は、そうした「強さ」の洗練された表現にある。実際、ライトもラジオもハイパワーで、心強さにつながる。が、目が覚めている間ラジオをつけっ放し、日没から就寝まではライトも点灯とすると、BL1860Bでも2日フルには持たない。欲を言えば「突然の停電」が長引き、これ一台でサバイブする想定もほしい。
たとえば、3灯あるうち2灯をオフにする、PWM制御で減光するといった、マキタらしくない、みみっちく光る、せこいモードがあると、もっと心強い。
そして普段からMR050でラジオを聞くようにすれば、ローテーション用のバッテリーも増やす必要があり、すると非常時に使える電力の備蓄も増える。
放っておくと出費が増える方向にしか発想は向かわないわけだが、命あっての物種。地震保険よりマキタのバッテリー。お前がしたいように生きろ。私はそのように考えている。そこで補助機材として、光量3段切替式のLEDワークライト「ML807」を購入した。ではまた。
四本 淑三(よつもと としみ)
北海道の建設会社で働く兼業テキストファイル製造業者。