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CEOやCTOが登壇、データ中心の“テクノロジーカンパニー”であることを強くアピール

Splunk「.conf18」開催、次世代ビジョンと多数の新製品を発表

2018年10月04日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 米Splunkは2018年10月1日~4日の4日間、米国フロリダ州オーランドで年次カンファレンス「.conf18」を開催している。2日目に行われた基調講演は、ITやセキュリティ、開発、AI/機械学習、モバイル、IoTなどに関連した、数多くの最新製品とSplunkの技術革新を披露する内容となった。

.conf18の基調講演会場となったESPN Arena。同イベントはESPN Arenaおよびウォルトディズニーワールド・スワン アンド ドルフィン リゾートを使って開催されている

 基調講演ではまず、Splunk社長兼CEOのダグ・メリット氏が登壇。現在の企業はデータ活用によって大きなビジネスチャンスを得ることができると述べたうえで、最新技術によって多くの人々のデータ活用支援するのがSplunkという企業だと強調した。

「Splunkは、多くの人たちがデータを活用し、そこから答えを導き出すための支援を、最新の技術によって実現する企業であり、それがDNAである。Splunkを使うことで、誰もが、最も価値が高いプレーヤーになることができる」(メリット氏)

基調講演に登壇したSplunk社長兼CEOのダグ・メリット氏

次世代のデータテクノロジービジョン“Splunk Next”や新製品群を発表

 今回の.conf18には、全世界から過去最多となる約8000⼈(日本からは約100人)のパートナー企業、ユーザー企業などが参加している。会期中には450人を超えるスピーカーによる講演、300以上のセッション、200社以上のユーザー企業による最新の導入事例紹介が行われ、最終日にはアップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏のゲスト基調講演も予定されている。

 2日目の基調講演では、ベータ版も含む数多くの新製品/新機能が発表された。登壇したSplunk CTOのティム・タリー氏は、同社がこの1年間で280件以上の米国特許を取得し、さらに出願中のものも500件以上あること、製品チームの陣容が55%拡大したことなどを示すことで、Splunkが「テクノロジーカンパニー」として成長を遂げていることをアピール。そのうえで、今回発表する新製品の責任者や開発者を招き入れ、デモも交えながらその特徴を紹介していった。

SplunkのCTOであるティム・タリー氏

 最初に発表されたのが、旗艦製品の最新版「Splunk Enterprise 7.2」である。

 この最新バージョンでは、機械学習やパフォーマンス、調査に関する機能が強化されており、テクノロジーインフラやセキュリティシステム、ビジネスアプリケーションなどが生成するデータを収集/分析し、運用パフォーマンス向上やビジネス価値向上のための洞察が提供できるとしている。数百テラバイトクラスのマシンデータ、数兆件レベルのイベントにも、ほぼリアルタイムで対応するスケーラビリティを実現している。また、オープンな開発プラットフォームを通じて、Splunkのデータを他のアプリケーションに統合することもできると紹介した。

「Splunk Enterprise 7.2」を発表

 続いて発表したのは、次世代のテクノロジービジョンと位置づける“Splunk Next”だ。このSplunk Nextは、「その格納場所に関わらずデータを活用でき、それをもとに顧客が実行可能な結果を迅速に導き出し、意思決定を支援できるようになる」テクノロジーで構成される製品群だという。

“次世代のテクノロジービジョン”と位置づける「Splunk Next」を発表

 基調講演では、このSplunk Next製品群としていくつかのベータ版製品が紹介された。生まれ続けるストリームデータを評価/変換し、それに対してアナリティクスを実行する「Splunk Data Stream Processor」、複数のSplunk環境に対する大規模なデータ検索を実行し、数兆件レベルのイベントをミリ秒単位のスピードで分析する「Splunk Data Fabric Search」、モバイル機器からのSplunk製品へのアクセスを実現する「Splunk Mobile」および「Splunk Cloud Gateway」などだ。

 「新たなテクノロジービジョンに対して、Splunkは多大な投資をしている。Splunk Nextはあらゆるデータにアクセスを拡大し、限りないインサイトを生み出す能力を、より多くの人に提供することができる。これによって企業は、データを通じてビジネスを次の段階に進化させることができる」(タリー氏)

Splunk Nextのテクノロジーはさまざまな新製品に展開される

 一方で、IT部門におけるデータ管理の複雑化など、現状の問題を解決するためのソリューションも発表している。

 機械学習を活用したIT部門向けの監視/分析ソリューション「Splunk IT Service Intelligence(ITSI)」では、最新版となるITSI 4.0を発表した。タリー氏は、Splunkではデータ駆動型のアプローチをとっており、機械学習の実現で信頼できる情報を提供し、可視化も実現していると説明。ITSI 4.0では、監視機能と分析機能の統合によって新たに発生した問題を迅速に検出することができ、IT管理者が組織のパフォーマンスを最大限に引き出しつつ、より効率的にIT環境を管理可能だとした。「今後は予測的アナリティクスの機能も提供していく。これにより企業は『予測に基づいて行動するIT管理』へと進化できる」(タリー氏)。

 またITSI 4.0では監視アプリケーションの「Splunk App for Infrastructure」が利用できるようになっており、システム管理者やサイトライアビリティエンジニア(SRE)は監視とトラブルシューティングを一元的に行うことが可能になる。さらにSplunkが買収したVictorOpsとの統合により、タイムリーな情報をもとに適切な人材が監視/検出/アラート/応答プロセスを合理的に進められるとしている。

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