●Drobo 5D3の表面温度の測定結果
・SSD2台 ・HDD2台(4TB×2) ・HDD3台(4TB×2+8TB×1) ・HDD4台(4TB×2+8TB×2) ・HDD5台(4TB×2+8TB×3) ・HDD5台(4TB×2+8TB×3、高負荷時)●Drobo 5N2の表面温度の測定結果
・SSD2台
・HDD2台(4TB×2) ・HDD3台(4TB×2+8TB×1) ・HDD4台(4TB×2+8TB×2) ・HDD5台(4TB×2+8TB×3) ・HDD5台(4TB×2+8TB×3、高負荷)筐体の温度は概ね、正面が26℃から29℃と、側面が28℃から33℃の範囲となった。ドライブが発する熱の偏りを知るため、それぞれ10箇所を測定したが、正面の表面温度はほぼ均一になっているのがわかる。これは、カバーと本体前面の間にちょっとした空間が設けられており、空気の層が断熱材がわりになっているのが理由と思われる。
側面は、搭載するドライブの数が増えるごとに温度が上がっているのがわかる。また、左(本体手前側)よりもファンのある右(本体奥側)の方が温度が高い。
高負荷時でもあまり温度が上がらない
高負荷時でもあまり温度が上がらないのはちょっと意外だったが、これは本体胴部分の外装が熱伝導率の高い金属素材のうえ、本体内部のエアフローもよく考えられており、効率よく冷却できているのが理由のひとつだと思われる。これなら、24時間つけっぱなしでも熱による悪影響をあまり心配しなくてすみそうだ。
なお、デフォルトだと一定時間ディスクにアクセスがない場合、HDDはスピンダウンするようになっているが、スピンダウンすると温度も大きく下がる。設定はDroboの専用ユーティリティ「Drobo Dashboard」で変更できるが、一般的な使い方ならスピンダウンを有効にしたままの方がよいだろう。
手元にあるプラスチック筐体の一般的なDAS型ストレージの場合、スピンダウン時で32℃、高負荷時で37℃(いずれも側面中央付近で計測)だった。搭載HDDのメーカーや種類も異なるので単純比較はできないが、Droboの冷却性能が優れているのは間違いないだろう。
ちなみに、今回は5つあるディスクスロットの上ふたつに5,900rpmの4TB HDDを、下3つに7,200rpmの8TB HDDを装着している。当然回転数が多い方が発熱も大きいので、8TB HDDを装着したスロットの方が温度が高めになっている。パフォーマンスにこだわらないのなら、低速HDDで統一した方が発熱の面では有利と言えそうだ。
(次ページ、「常時稼働でも安心? 消費電力をチェック!」に続く)

この連載の記事
-
第47回
sponsored
まさに究極のDrobo! Thunderbolt 3&SSDキャッシュ対応の「Drobo 8D」を試す -
第46回
sponsored
Droboに「AWS CLI」を入れ、Amazon S3にデータバックアップ -
第45回
sponsored
高機能ストレージ「Drobo」はトラブル対策も万全! -
第44回
sponsored
Windowsの機能を使ってDAS型のDrobo 5CをNAS化する! -
第43回
sponsored
Droboなら自分専用のクラウドストレージも簡単に実現できる! -
第42回
sponsored
Droboが柔軟かつ安全な理由は独自RAIDの仕組みにあった! -
第40回
sponsored
写真愛好家向けのバックアップとしてDroboはどうだろう? -
第39回
sponsored
家庭やオフィスでのデータ共有に便利な「Drobo 5N2」は設定も超簡単! -
第38回
sponsored
大切なデータの保存に役立つ「Drobo 5C」をゼロから紹介! -
第37回
sponsored
Drobo管理のキモ「Drobo Dashboard」を細かく紹介 - この連載の一覧へ