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Google Cloud Nextで語られたコンテナ、セキュリティ、DevOps

Googleが掲げる「すべての人にクラウドを」の本気度

2018年09月21日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 「すべての人にクラウドを」を掲げるGoogle Cloud。クラウド事業にかける意気込みは本気なのか? そのヒントを得るために、2日目となるGoogle Cloud Next'18に足を運んだ。基調講演ではクラウド導入に立はだかるさまざまな障壁を取り払う同社の取り組みが明らかにされ、特にコンテナとセキュリティ、DevOpsに大きなフォーカスが当てられた。

マネージドRedisの投入やNECのパートナー入りが発表

 2018年9月20日に東京で開催された「Google Cloud Next '18」の2日目の基調講演には、2つの会場をまたいでGoogleのプロフェッショナルたちが次々と登壇。サンフランシスコで開催されたGoogle Cloud Nextをベースに、コンテナやセキュリティ、DevOpsなどをテーマにしたテクニカルな内容で、新サービスの説明やデモを行なった。

 登壇したGoogle Cloud エンジニアリング部門 バイスプレジデントのブラッド・カルダー氏はGCPの最新動向を披露。この24ヶ月間に12ものリージョンが追加され、2016年には東京リージョン、2018年には独立した3つのゾーンを備えた大阪リージョンを開始する。また、GCPの売りでもあるグローバルのネットワークについてアピール。インターネットを経由するスタンダードなネットワークに加え、低遅延・高いセキュリティのプレミアムなネットワークも用意していると説明した。

Google Cloud エンジニアリング部門 バイスプレジデントのブラッド・カルダー氏

 新サービスとしては、インメモリデータストアであるRedisのマネージドサービスである「Cloud Memorystore for Redis」の一般提供が発表された。プロビジョニングやスケーリング、フェイルオーバー、モニタリングなどのタスクをマネージドサービスとして自動化し、アプリケーション開発に専念できる。新たに東京、シンガポール、オランダでの提供開始が発表され、アーリーアダプターであるNTTコミュニケーションズが迅速な顧客対応を実現しているという。

 さらに基調講演の後半では、新しいサービスパートナーとしてNECとNECネッツエスアイが参画したことが発表された。NECはAWSやAzureなど幅広いパブリッククラウドのインテグレーションを手がけてきたが、今回いよいよGCPに対応。登壇したNEC 執行役員 橋谷直樹氏は、「10億人のサービスを支えるスケーラビリティはもちろんのこと、完成度の高さを評価している」と語る。従来から展開してきたシステム構築やマイグレーション、ネットワークコンサルティングなどのサービスをより拡充するという。

NEC 執行役員 橋谷直樹氏(右)も登壇

サーバーコストは減っているのにITコストが増えている状況を変えたい

 今回、基調講演内で多くの時間が割かれたのは、サンフランシスコのGoogle Cloud Nextと同じくコンテナだ。

 Google Cloud カスタマーエンジニア 技術部長の佐藤聖規氏は、クラウドの柔軟性やスケーラビリティなどのメリットを強調した上で、既存のインフラと組み合わせるのが複雑になってしまうという弱点を指摘する。実際、現在は仮想マシンを立ち上げたり、アクセス権限を設定するなど、同じことをやろうとしても、事業者や製品ごとにやり方が異なるため、ITエンジニアの負荷が大きくなっている。「約8割がマルチクラウド、ハイブリッドクラウドのユーザーという中、管理コストはかえって増えている。サーバーのコストは15%減ったのに、ITのコストは83%も増えている。この状況を変えたい」(佐藤氏)。

 ここで注目されるのが、コンテナになる。Googleは2003年頃から今のコンテナにあたる技術を運用し始め、2006年にはGoogle Linuxコンテナコードをリリースしている。そして、2014年にはコンテナオーケストレーションの標準になっているkubernetesをリリースし、2015年にはエンタープライズ向けのGKE(Google Kubernetes Engine)を投入し、コンテナの技術をリードしてきた。

コンテナとGoogleの歴史を語るGoogle Cloud カスタマーエンジニア 技術部長の佐藤聖規氏

 とはいえ、コンテナサービスの認証やサービス間通信にはまだまだ課題が残る。これを解決するのが、マイクロサービス間をつなぐサービスメッシュと言われるIstio。そして、このIstioのマネージドサービスを含むGCPのコンテナプラットフォームが今秋α版が提供される予定の「Cloud Services Platform(CSP)」になる。「CSPはKubernetesとIstioにより、あらゆる管理を一括して、同じ方法で行なえるようにするもの」(佐藤氏)。A/Bテストやカナリアリリース、API管理サービスのApigee APIとの統合、偽造できないAPIの発行などセキュリティ機能、StackDriverによるアプリケーションのモニタリングなど幅広い機能を提供する管理プラットフォームとなっている。

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