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Windows情報局ななふぉ出張所 第122回

「iPhone Xs」や「エックスエス」は間違い?:

アップル「iPhone XS」名前で混乱

2018年09月18日 09時00分更新

文● 山口健太

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 アップルが「iPhone XS/XS Max/XR」を発表後、9月14日には予約開始。今週もiOS 12のリリースや9月21日の発売イベントなど、話題の尽きない週になりそうです。一方、世の中に新型iPhoneの名前が浸透していくにつれて「表記の揺れ」や「発音の難しさ」が浮き彫りになってきました。

■大文字を小さく表示する効果とは

 新型iPhoneの名前について発表直後は「XS」と「Xs」の間で混乱が起きましたが、大文字の「XS」「XR」が正しいということで落ち着きました。

 しかし話はそう単純ではありません。なぜならアップルはこれらの製品の名前に「囲み文字」や、大文字を小文字の大きさで表示する「スモールキャップス」(あるいはスモールキャピタル)という手法を使っているからです。これはiPhone XRのページを見れば分かりやすいでしょう。

ウェブサイトでは製品ロゴに囲み文字のR、地の文では大文字のRを小さく表示(スモールキャップス)している

 日本の国内大手3キャリアもアップルにならい、ウェブサイトにこうした表記を採用しています。

国内3キャリアのウェブサイトでもスモールキャップスは使われている

 なぜアップルは大文字をわざわざ小さく表示するなどという面倒なことをしたのでしょうか。その効果として「S」と「R」の存在感が少し引っ込むことにより、両者が「iPhone X」の派生モデルであるという印象を与えることができます。

 また、アルファベットのRはSのひとつ手前にあることから、XRはXシリーズの中でもXSに迫る存在で「廉価版ではない」と言いたいのかもしれません。

 あくまで正式な名前が「XS」「XR」であることに変わりはありませんが、大文字を小さく表示できる場面では、できる限り小さく表示していきたいというアップルの意図がうかがえます。

ちなみにUnicodeを駆使すればメモ帳とMSゴシックでもスモールキャップスは表現できるが、本来の文字の使い方ではない

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