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柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第71回

自分しか開けないように設定したPDFを送ってもらう方法

2018年09月06日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

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デジタルIDを受け取った側の操作方法

 続いて、デジタルIDを受け取った側の操作を行なう。ファイルをダブルクリックし、証明書を信頼済み一覧に登録しよう。「連絡先の信頼を設定」をクリックし、「この証明書を信頼済みのルートとして使用」と「証明済み文書」にチェック。「閉じる」をクリックすれば完了だ。

送られてきた証明書をダブルクリックし、「連絡先の信頼を設定」をクリックする

「この証明書を信頼済みのルートとして使用」と「証明済み文書」にチェックして「OK」をクリック

 Acrobat DCを起動し、暗号化したいPDFファイルを開き、「ファイル」メニューから「プロパティ」を開こう。「セキュリティ」タブの「セキュリティ方法」をクリックし、プルダウンメニューから「証明書によるセキュリティ」を選択する。「証明書によるセキュリティの設定」ウィザードが開くので、設定を確認し、「次へ」をクリックする。初期設定のままでもOKだ。次に、自分のデジタルIDを選択して「OK」をクリックする。

 「受信者の選択」画面が開いたら「検索」をクリックし、「信頼済み証明書」から追加した証明書を選択する。最後に確認して「完了」をクリックすれば準備完了だ。このファイルを別名保存し、相手に送ってあげよう。

 試しに、自分でダブルクリックしてみるとエラーになり、きちんとセキュリティーが有効になっていることを確認できる。そのため、必ずファイルは別名保存すること。不安な場合は、暗号用のファイルをコピーして、そちらで作業するといいだろう。

PDFファイルを開き、文書のプロパティから「証明書によるセキュリティ」を選択する

有効な自分のデジタルIDを選択して「OK」をクリックする

「検索」をクリックする

追加した証明書の相手を選択する

「完了」をクリックする

このファイルをデジタルIDを作成した環境以外で開くとエラーになる

 正式なデジタルIDの持ち主が暗号化されたPDFファイルを開くと、「デジタルIDの認証」ダイアログが開き、パスワードを求められる。デジタルIDを発行する際に設定したパスワードを入力すれば、閲覧・編集が可能になる。

デジタルIDを作成した環境で開くと、パスワードを求められる

パスワードを入力すると文書が表示される

 企業同士で機密情報をやりとりする際、お互いに利用するPCでデジタルIDを交換して登録しておけば、堅牢なセキュリティ環境を用意できる。パスワードだけだと心配な時に活用しよう。

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