「VMware Cloud on AWS」の全リージョン拡大時期も発表、「VMworld 2018」にAWS CEOがゲスト登壇
「Amazon RDS on VMware」発表、オンプレミスのマネージドDB
2018年08月29日 07時00分更新
オンプレミス/エッジで動作するマネージドDB「Amazon RDS on VMware」
さらに今回、両社の技術的パートナーシップに基づく「Amazon RDS on VMware」も発表された。これは、AWSのマネージドデータベース(DB)「Amazon RDS(Relational Database Service)」と同じサービスを、顧客のオンプレミスデータセンターやエッジのVMware環境で提供するというものだ。RDSが提供するMicrosoft SQL Server、Oracle、PostgreSQL、MySQL、MariaDBの各データベースエンジンに対応している。
ジャシー氏によると、オンプレミスでもクラウド/マネージドサービスのように簡単にDBを利用/管理したいという顧客の声があり、ヴイエムウェアと共に開発に取り組んできたという。プロビジョニングやスケーリング、HAクラスタ、バックアップなどが自動化されたDB環境が提供され、さらにオンプレミスとクラウドのRDS間でのレプリケーションにも対応する。これにより、開発/テスト環境への採用による作業省力化から、本番環境採用によるクラウドDR実現の容易化、クラウドマイグレーションの容易化などのメリットが考えられる。
Amazon RDS on VMwareに関するこれ以上の詳細は明らかになっていないが、現在はAWSサイト上でテクノロジープレビューの申込受付が行われている。ヴイエムウェアの発表によれば、「今後数カ月のうちに」提供開始の予定。
ゲルシンガー氏は、RDS on VMwareによって「“オンプレミスからクラウドへ”だけでなく、“クラウドからオンプレミスへ”ワークロードを移行することができる」ようになると語り、双方向に移行できる「真のハイブリッドクラウド」が実現すると語った。
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なお今回のVMworldでは、このほかにもマルチクラウド管理に関連する新発表や、「Project Dimension」「ESXi for Arm 64bit」などIoT/エッジコンピューティング関連の新発表も行われている。ASCII.jpでは引き続き、それらの新発表についても詳細をお伝えしていく予定だ。