docomo withにiPhone 6sが追加(写真は2017年冬モデル発表会)
モバイル業界が菅義偉官房長官の「携帯料金は4割の値下げ余地がある」発言で揺れる中、NTTドコモが8月24日に「iPhone 6s」をdocomo withの対象端末に追加しました。合わせてドコモはdocomo withなどを駆使することで料金が「4割安くなる」ことをアピール。年末商戦に向けて「4割」ブームの到来を予感させるものになっています。
■格安市場で盛り上がる「iPhone旧モデル」争奪戦
iPhone 6sは、いまから3年前の2015年にアップルが発売したモデル。見た目はiPhone 8とほぼ同じで、3.5mmのイヤホンジャックもあり、iOS 12では高速化も予定されています。
このタイミングでドコモが新たにiPhone 6sを売り出す背景には、サブブランドやMVNOなど格安市場への対抗意識があるとみられています。
多くのMVNOは規模が小さすぎるため、アップルとの直接取引はできないとされています。例外は大手キャリア系列のサブブランドやMVNO。ワイモバイルやUQモバイルをはじめ、いまではKDDI傘下のビッグローブ、ソフトバンク傘下のLINEモバイルも旧モデルのiPhoneを取り扱っています。
とはいえ大手キャリアからの移行を促すには、MVNOとしてもぜひiPhoneを取り扱いところ。そこでmineoなど独立系のMVNOは海外で流通する整備品や国内の流通在庫とみられる新品を独自のルートで仕入れています。
大手キャリアではiPhone XやiPhone 8などの最新機種が人気を集める一方、格安市場では旧モデルの争奪戦が起きています。そこに新たにドコモが参戦した格好です。
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