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デザイン追求の薄型ボディが魅力! 15.6型2in1「HP ENVY 15 x360」レビュー

2018年08月31日 19時22分更新

文● 山口優 編集●ハイサイ比嘉

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シーンに合わせて自由なスタイルで作業できる「HP ENVY 15 x360」

 「HP ENVY 15 x360」の大きな特徴になっているのが、独自のヒンジ機構によって360度回転するディスプレイだ。ディスプレイの角度を変えることで「ノートブック」「フラット」「タブレット」「テント」「スタンド」の5つのモードに変更できる。

文書の作成や写真の編集、文字入力を伴う作業に適した「ノートブック」モード

 そのうち「ノートブック」は、通常のクラムシェル型ノートと同じ感覚で使用することが可能。文書の作成や写真の編集、文字入力を伴う作業に適したモードだ。

15.6型のタッチ対応IPS液晶ディスプレイを搭載する。解像度はフルHD(1920×1080ドット)。色再現性や階調表現力が高く、写真や動画も美しく表示してくれる

 実際に使用して印象的だったのが、ディスプレイの角度調節のしやすさ。ヒンジに適度な硬さがあり動きもスムーズなので、机の上でも膝の上でも見やすい角度にしやすく、どんな場所でも快適に作業できた。

筐体前面側に、指がひっかけやすくしたノッチ(切り欠き)をもうけることで、液晶ディスプレイ側を開きやすくしている

 キーボードはキーピッチが約18.7×18.7mmあり、ストロークも約1.5mm確保されていてクリック感がしっかりあるため、タッチタイプしやすく感じた。タッチパッドはクリックボタン一体型でスペースが広いため、細かいカーソルの移動がやりやすく、スクロールやピンチイン・ピンチアウトなどのジェスチャーもしやすい印象だ。

キーボードはアイソレーションタイプで、テンキーを標準装備している

キーボードバックライト採用により、暗所でもキーを打ちやすい

タッチパッドはクリックボタン一体型

打ち合わせなど複数人で画面を視認できる「フラット」モード

 ディスプレイを180度開けて画面の内容を複数人で確認できる「フラット」モードも意外に大きなメリットだ。打ち合わせなどで向かい合った相手に画面を見せるようなときでも、操作しやすい。その場合、自分も相手もななめから画面をのぞきこむことになるものの、「HP ENVY 15 x360」はIPS方式液晶パネルのため視野角が広く、真横に近い角度から見ても色の変化がほとんどなく画面内容が確認しやすい。

IPS液晶ディスプレイを180度回転すれば、ちょっとした打ち合わせなど複数人で画面を確認しながらの作業もできる。IPS方式液晶パネルのため視野角が広く、真横に近い角度から見ても画面内容を把握しやすいのだ

紙のノートのように情報を書き込みやすい「タブレット」モード

 「タブレット」モードは、液晶ディスプレイ側を表にして本体を完全にふたつ折りにした状態。「HP ENVY 15 x360」は質量が2.11kgあり、片手で持って操作するのはさすがに辛いため、卓上に寝かせて紙のノートのように情報を書き込むといい。この場合、15.6型という大画面がメリットとして活きる形となり、文字の書き込みなど細かい作業がしやすいのだ。また、電子ブックなどを読む場合、同じ情報量なら10インチクラスのタブレットより文字サイズが大きくなって読みやすいのもメリットに感じた。

「タブレット」モードは、液晶ディスプレイ側を表にして本体を完全にふたつ折りにした状態。卓上に寝かせて紙のノートのように情報を書き込むと15.6型という大画面がメリットとして活きる形となり、文字の書き込みなど細かい作業がしやすい

設置面積が少なく、狭い机の上にも置きやすい「テント」モード

 「テント」モードはヒンジ部を上にしてテント状に開くスタイル。設置面積が少なく、狭い机の上にも置きやすいのが大きなメリットだ。自宅のソファのサイドテーブルに置いて動画を観たり、カフェのテーブルでWebページを見たりするのに便利だった。

テントモードは、狭い場所で動画などを観るのに便利

画面タッチ操作が多い場合も安定させやすい「スタンド」モード

 「スタンド」は、キーボード面を下にしてディスプレイ部を起こした状態で使用するモード。「テント」モードより設置面積は大きくなるが、そのぶん安定感はある。タッチ操作が頻繁に求められるアプリやゲームなども使いやすかった。

スタンドモードは、机の上でタッチ操作メインで使用する場合に便利

 ちなみに付属のスタイラスペンは1024段階の筆圧検知機能を搭載しており、対応したペイントアプリなどで抑揚のある線を描画できる。プロのイラストレーター向けのツールに比べると筆圧の段階も少なめでON荷重も大きめのようで、キレイな線を描くには力の入れ具合を工夫する必要がある。慣れればある程度本格的なイラストも描画可能で、メモ書きやラフスケッチ程度には十分すぎる性能だ。

「Spectre アクティブペン」は、Microsoft Penプロトコル対応のスタイラスで、1024段階の筆圧感知をサポート。ペンを使いながら画面に触れても大丈夫なように、パームリジェクションにも対応。筆圧検知機能を搭載しており、簡単なメモ書きからイラスト作成までさまざまな用途に利用できる。バッテリーとして単6電池×1を利用。サイズは139×9.5mm(クリップ部:12.5mm)、重量は16g(電池含む)

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