日本HPは7月26日、ハイブリッドプリンター「HP Latex R2000 Plus プリンター」を発表した。価格は5054万4000円からで、発売は7月26日。
HP Latex R2000 Plus プリンターは、新しいLatexインクと機構の採用により、従来のロール素材に加えリジットへのカラー印刷が可能なハイブリッドプリンター。
スチレンボードや発泡塩ビ、厚紙、プラスチック段ボール、プラスチック板、アルミニウム、木、ガラスなどのさまざまなリジッド印刷に圧倒的なスピードと品質をもたらすとしている。厚いインクレイヤーで素材を完全に覆うUV印刷技術と異なり、同社の水性Latexインクはメディアの見た目や素材感をそのままに、無臭で環境にもオペレーターにも安全とのこと。
「HP Latexホワイトインク」を採用し、インクを循環させて沈殿を防ぐことで常に印刷可能な状態を保つシステムを備えている。HP Latexホワイトインクは、時間がたっても黄変しない光沢のある高品質な白色を実現するとしている。
店頭広告や屋外看板、ウィンドウグラフィックス、イベントや展示会、装飾、カーラッピングなどの用途で利用できるという。
幅は最大2.5m、厚さは最大5cmまで対応。高精度なベルト駆動式システムを採用することで素材取り付け時の作業時間を短縮し、稼働率を最大化、14に分かれた独立型自動バキュームで高精度の印刷ができるとしている。
最大100kgのロール素材や硬化温度の低温化により幅広い素材に対応しているという。
「HP DesignJet Z6800」の後継機として、グラフィックス市場向け大判プリンター「HP DesignJet Z6810」も発表。
HP 774新プリントヘッドの採用により、描画の正確性が向上。HP 774新クロムレッドインクの採用により、赤の表現性が増しているという。HDDは320GBから500GBに増加している。
またB0サイズモデルは、厚手コート紙使用時の印刷スピードが25%高速化し、搭載メモリーが32GBが64GBに増加しているとのこと。
価格は「HP DesignJet Z6810 B0サイズモデル」が129万3840円で、「HP DesignJet Z6810 60インチサイズモデル」は235万2240円。発売は8月9日。