ゲーム配信中のCPU負荷をチェック、ほとんどのゲームで配信できそう!
ゲーム配信もバッチリ! 第2世代Ryzen 7搭載ゲーミングPCはマルチに活躍する性能
2018年07月20日 07時00分更新
第2世代Ryzenの中でも上位モデルとなるRyzen 7 2700X。高速なCPUはどんな用途でも重宝されるが、とくにその実力を発揮できるのがCGレンダリングや動画エンコードといった長時間にわたる膨大な演算処理だ。
サイコムの「G-Master Hydro X470A」(関連記事)はCPUにRyzen 7 2700X、GPUにGeForce GTX 1070 Ti搭載しているため、ゲーミングパソコンとしても実力が高い。そこで、G-Master Hydro X470Aのゲーミング性能と動画エンコードを組み合わせた用途、つまり、ゲームの実況配信性能のチェックしてみた。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | G-Master Hydro X470A |
CPU | Ryzen 7 2700X |
グラフィックス | GeForce GTX 1070 Ti(8GB GDDR5) |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 500GB SSD |
マザーボード | ASUS ROG STRIX X470-F GAMING |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
まずは基本的なゲーミング性能を確認してみる
本題に入る前に、まずは基本的なゲーミング性能をチェックしてみよう。試したのは、定番の3Dグラフィック性能を測るベンチマークソフトの「3DMark」(Fire Strike)、軽めなゲームベンチ「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(1920×1080、フルスクリーン、最高品質)、重量級のゲームベンチ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(1920×1080、フルスクリーン、標準品質と高品質)の3種類のテストだ。
どれもベンチマークソフトを使ったものとなるが、第1世代ほど頭打ち感がなく、素直にCPUの性能が上昇したというのが実感できるスコアとなっていた。Ryzenは気になるけどゲーム性能だとちょっと……という印象は、過去のものとなったといっていいだろう。
ゲーム配信の実力をチェック
OBS配信でもCPU負荷には余裕がある
では、本題の配信時の実力を見てみよう。設定次第で負荷は大きく変わるのでどうするのか悩んだが、せっかくの高性能、やはり高画質配信がしたくなる。そこで、配信設定自体は基本的なものにとどめ、画質だけ高くした配信での負荷をチェックしてみた。
具体的な環境としては、定番のフリーソフト「OBS Studio」を使い「Twitch」での配信をテスト。解像度は1920×1080ドット、フレームレートは60fps、映像設定は6Mbps、H.264のソフトエンコードとした。この配信をスマートフォンで滑らかに表示できているかチェックし、問題がないようならCPU負荷を見る、という方法で確認した。なお、実際のゲームで試すと負荷が一定にならないため、ゲームの代わりにFF15ベンチ(高品質)を配信した。
この状態でCPU負荷の様子をチェックし、どのくらい負荷が変化するかでゲーム配信の実力を測ってみよう。まずは、配信ナシの場合、単純にFF15ベンチを動かしたときのCPU負荷の様子がこちらだ。
見ての通り負荷は30%程度と低く、高くなっても40%ほど。ほとんどが30%前後で安定していた。16スレッドすべて使われているようにみえるが、負荷が高いのは2スレッドで、中くらいのが7つ、残りはかなり負荷が低い。
では、OBSで配信をした場合はどうなるだろうか。
CPUの負荷は60~70%と大きく上昇しているものの、どのスレッドでも最大で貼りつくわけではなく、まだ余裕がある状況。配信には動画エンコード処理が入るため、CPUの負荷が極端に高くなるが、この動画エンコードは分散処理をしやすい用途となるため、8コア/16スレッドの強みが活かされた形だ。これだけ余裕があるなら、まず間違いなくほとんどのゲームで実況配信が可能だろう。
ゲームも含め趣味用パソコンの最高峰といってもいい1台
ゲーミング性能は申しぶんなく、しかも、高画質の実況配信も余裕でこなせる性能があるだけに、ゲームを快適に遊びたい人はもちろん、これから実況を始めてみようという人にもピッタリ。もちろんそのCPU性能の高さを活かし、動画や静止画編集、CGレンダリング、プログラミング、AIやディープラーニング技術の習得など、趣味や実用性の高い用途でも活躍してくれる。
どんな用途にもしっかりとした性能で応えてくれるだけに、本気でパソコンを使いたい人なら選んで後悔しない1台といえるだろう。