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せきぐちあいみさんがVRバイクエクササイズを体験!思わず時間を忘れる楽しさ

2018年07月19日 13時00分更新

文● ジサトラ ハッチ

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 日本エイサーはエクササイズ・マシンの世界トップブランドであるLife Fitness Japanと協業して展開するVRバイクエクササイズマシーンの体験会を、Life Fitness Japan 東京ショールームにて行なった。

 VRバイクエクササイズマシーンは、日本エイサーが昨年10月に発売したWindwos Mixed Reality対応ヘッドセット「AH101」とLife Fitnessのエクササイズバイク「エレベーション・シリーズ・アップライト・ライフサイクル・バイク」を組み合わせたプロダクト。

 Life Fitnessは、エクササイズはただ走るだけでなく、音楽などを聴きながらといったエンターテイメントを楽しみながらといった、テクノロジーとつなげるプラットフォームを作っていこうというテーマを掲げているという。今回のVRフィットネスはその一環であり、マルチユーザー環境のオンラインVRコンテンツによるVRフィットネス・ソリューション「VirZOOM」を構築し、簡単操作とステアリングで楽しみながらのエクササイズを提案している。

 現状フィットネスに通う人の多くは6ヵ月ほどで辞めてしまうことも多いため、VRのような新しいエンターテイメントを取り込むことで、たとえば通常だと短い時間で運動に飽きてしまうところ、VRに夢中で気が付いたら長時間運動していたといった効果や、リピート率を上げようという意図もあるようだ。

 フィットネスを行なう人は、軽い運動を求める人から、とことんまで自分を追い込む人までさまざまだが、VRフィットネスは、そうした多種多様な考えを持つ人のひとつの選択肢になればという考えもあるようだ。

 さて、そんなVRフィットネスだが、今回世界的なVRアーティストであるせきぐちあいみさんも体験。実際に体験してどう思われたのか、話をお聞きする機会を得た。

VRアーティストのせきぐちあいみさん

 VRバイクエクササイズマシーンは、VR ReadyのPCにてVRヘッドセットでコンテンツを出力。エクササイズバイクを漕いだ際の速度などのデータは、ドングルから無線でPCに送られるという仕組み。

PCのスペックはCPUがCore i5でグラフィックスがGeForce GTX 1060という構成だとのこと

エクササイズバイクのディスプレーの裏から伸びるドングルから、ペダルを漕いだ際のデータがPCに無線で転送されるという

 VRコンテンツは操作がシンプルなゲーム形式。F1に乗って走行したり、カウボーイとなって馬を走らせながら縄を投げ逃げる悪人?を捕まえたり、戦闘ヘリに乗り砲台などを撃ち落としたりとさまざま。

戦車に乗るコンテンツと、戦闘ヘリに乗るコンテンツでは、バイクを漕ぐと走行、上昇して進む。さらに、ヘッドトラッキングで照準を合わせ、エクササイズバイクのハンドル中央にある+ボタンを押して攻撃を行なう。シンプルな操作だが戦闘ヘリは揺れがあったり、漕ぐのを止めると高度が下がったりするのでなかなか難しい

本来は負荷を上げるためのものだと思うが、一部コンテンツはハンドル中央の+、-ボタンのうち、+ボタンのみを使用するというシンプルな操作だった

中にはF1に乗り走ったり、ボートを漕いでカモを取ったりといったコンテンツも

最も難しかったのがペガサスに乗って空を飛び、木々の間のポイントを通過してスコアーを上げるコンテンツ。漕ぎながら体を傾けて方向転換し、木々の間を抜けるというのが慣れるのに時間がかかりそうだった。ちなみに頭上を見上げると進んだ距離や時間、カロリーなどが表示されていた

 体験後にせきぐちさんに感想を聞いてみたところ。「普通にバイクを漕いでいるだけだったら楽しさなどは感じないのですが、これはスゴクよかったです。激しい運動をすると酔い易いというイメージを持つ人もいると思うのですが、コンテンツのクオリティーが高いのか、全然酔いも感じませんでした」。

 筆者も体験したが、たとえば馬やペガサス、F1に乗っている際は、馬の頭などが常に表示され、その場所を中心に視点が固定され、画面が縦揺れなど酔い易い動きをしなかったこと。また、画面は動いているのに自分は動いていない場合、そのズレにより酔い易いが、VRフィットネスでは実際の自分の動きに連動して、走る速度が変わったりしているところも酔いの軽減につながっているのだと感じた。

 また、せきぐちさんからVRヘッドセットを被っての体験について「今までVRに興味がなかった若い女の子だと、VRヘッドセットを被った時に髪型が乱れることも嫌だったと思うのですけれど、ジムのようなフィットネスを行なう場所では、そうしたことも気にならないと思うんですよね。あと、このエイサーさんのVRヘッドセットは、今までのPC用のVRヘッドセットよりも軽くて、重さが全然気にならなかったですね」と、女性ならではの私見を頂いた。

 ちなみにどのコンテンツがいちばんおもしろかったですか?と聞いてみたところ「どれもおもしろかったですが、その時の気分によって変えたいですね。たとえば、運動するぞ!という気分の時は、馬に乗って縄を投げるコンテンツが一番激しい動きが出来そうだと思いますし、ペガサスに乗って空を飛ぶコンテンツは、浮遊感があってスゴク気持ちよかったですし、運動するという感じは少ないですが、池でボートを漕ぐコンテンツはのんびりと別空間が楽しめるのが良かったです」とのこと。

エイサーのAH101は、現状普及しているPC用のVRヘッドセットは黒が多いなか、青といったスポーティーな印象もある色合いで、VRフィットネスにマッチしている。重量も440グラムと軽め。本来は顔の前のフェイスマスクはスポンジ製だが、汗を弾く防水フェイスマスクに変わっていた

「私は運動をするのですが、すぐに飽きちゃうんですよ。今までフィットネスはひとりで黙々行なうものだと思っていましたが、これだったら楽しみながら出来るからいいですね。また、気軽に友達の女の子を誘ってやりに行けるなぁ~と思いましたね」

 確かに、今までフィットネスと聞くと、ガッツリ運動をしに行くというイメージが強かったが、VRフィットネスはゲーム感覚、楽しみに行くついでに運動も、といった気軽なイメージも生まれるようにも感じた。

 ちなみにLife Fitness Japanによると、コンテンツの更新は6ヵ月くらいを見込んでいるという。導入店舗などは、これからとのこと。VRは没入感が高く、今までもVRゲームをプレイしていたら、いつの間にか痩せていたという報告もあるほどなので、運動との組み合わせは向いていると思われる。フィットネスジムに行っても長続きしなかったという人にはオススメなので、気になる人は今後の動向に注目しよう。

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