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幅広い用途に対応、OSDも充実

48.5型ディスプレーが8万円台で4K/60Hz対応 お買い得感高い!

2018年07月02日 07時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「EB490QKbmiiipx」

 3万円台くらいから購入できる4Kディスプレーも増えてきており、そろそろフルHDから4Kへ買い換えようと思案している人も少なくないのではないだろうか。ただ、4Kを前提とした場合、やはり大きめのサイズを選びたいところ。そこで注目したいのが、日本エイサーの「EB490QKbmiiipx」。48.5型という大画面を実現した4K対応ディスプレーなのだが、はたしてどういった用途に適した製品なのか、詳しくみていきたい。

HDMI 2.0対応により4Kでもリフレッシュレート60Hzをサポート

 EB490QKbmiiipxは、UHD(3840×2160ドット)まで対応するが、本製品は4K利用時にリフレッシュレート60Hzをサポートしている点がトピックの1つとしてあげられる。DisplayPortならリフレッシュレート60Hz対応というのはもはや当たり前の話だが、ここで注目したいのはHDMIである。

 というのもHDMI接続で4K出力する際、HDMI 1.4の場合だとリフレッシュレートは30Hzまでしか対応しない。しかし、EB490QKbmiiipxではHDMI 2.0をサポートしているため、60Hz対応を実現しているのだ。ただし、EB490QKbmiiipxにはHDMI入力端子が3系統用意されているが、リフレッシュレート60Hzをサポートするのは、「HDMI 1」と記された端子だけなので注意してほしい。

 もちろん、グラフィックスカード側がHDMI 1.4までしか対応していない場合も、リフレッシュレートは30Hzまでとなる。なお、これらのHDMI端子はHDCP 2.2に対応しているため、チューナーを接続すればテレビとして利用も可能だ。

背面に用意された3つのHDMI端子。HDMI 2.0に対応するのは写真で一番右側の「HDMI 1」のみ

 加えて、EB490QKbmiiipxでは背面にDisplayPortとDsub 15ピンを1基ずつ装備。このクラスではDisplayPortしか用意されていない製品も多い中、本製品ではしっかりとDsub 15ピンを備え、古めなグラフィックスカードなどレガシーデバイスを使っているユーザーにも配慮している点は好感が持てる。EB490QKbmiiipxは、「PBP」(ピクチャー・バイ・ピクチャー)や「PIP」(ピクチャー・イン・ピクチャー)といった2画面同時表示機能を有しており、古いパソコンの画面を子画面として表示させたい場合などにDsub 15ピンを利用する場面もあるのではないだろうか。

筐体左側の背面にDisplayPortとDsub 15ピンを装備。上に見えるのは、サウンド入力とヘッドフォン出力のミニプラグ端子だ

OSDの設定では、DisplayPortの対応規格を1.1と1.2から選択でき、PBPやPIPもこの設定のサブメニューから利用可能だ

 ディスプレーには半光沢タイプのIPS方式を採用。視野角は上下左右ともに178度を誇り、実際に画面を横から見てみても色ムラはまったく感じなかった。コントラスト比は1億:1、輝度は300nitと、最近では多い高輝度高コントラストタイプの製品である。それゆえ、画面上の白色は明るくかなり美しく映るのだが、半面、若干黒色が白っぽい印象を受けた。そのため、同社の一部製品で採用されている「ブラックブースト機能」を本製品にもほしかったというのはわがままだろうか。

 本製品はあまりゲーミング用途を意識してないようだが、それでも応答速度は4msを実現し、48.5型ディスプレーとしては十分なスペックを備える。また、20Wのステレオスピーカーも2基搭載する。

コントラストが高いため、画面に白色を表示させてみると、非常にクリアな印象を受ける。また、色ムラも認められない

 そのほか、疲れ目の原因と言われるブルーライトを低減する「BlueLightShield機能」や、画素の低い映像を補正し、4Kでもキレイに表示する「スーパーシャープネス・テクノロジー」、赤色、緑色、青色、黄色、マゼンダ、シアンの計6色で色調整が可能な「6軸飽和」と「6軸色合い」といった機能も用意されている。

OSDの画質調整では、BlueLightShield機能やスーパーシャープネス・テクノロジーが利用可能だ

 OSDの操作は筐体右側の底面に用意された4つのボタンでできるのだが、これが正直なところ結構使いにくい。その分EB490QKbmiiipxにはリモコンが付属しており、画面の明るさやボリュームの調整だけでなく、OSDメニューの操作や入力系統の切り替えも、リモコンを使って離れた場所から操作できる。しかし、OSDは画面右隅に表示されるのだが、OSDの拡大はできないため、OSDを操作するのであれば、リモコンを使っても結局は画面に近付く必要はある点は留意したい。

OSDの操作は底面に用意された4つのボタンで。写真で一番左側のボタンは電源オン/オフ用

付属するリモコン。操作性は良好で、OSDの設定変更や入力ソースの切り替えなどはリモコンを使えば非常に簡単だ

 OSDには使用するシーンに合わせて輝度などの設定を適用させる「Acer Empowering Technology」により、ユーザーが任意に設定を変更する「ユーザー」、輝度やコントラストを抑えて消費電力を低減する「ECO」、標準設定の「スタンダード」、輝度が高めな「グラフィック」、輝度とコントラストが若干高い「ムービー」と5つの映像モードを装備。これらの映像モードもリモコンから簡単に変更可能だ。

「ユーザー」「ECO」「スタンダード」「グラフィック」「ムービー」と5つの映像モードが用意されている

48.5型としては魅力的な価格設定
幅広い用途に対応できるディスプレー

 EB490QKbmiiipxの価格は実売で8万円~8万6000円ほどと、48.5型ディスプレーとしてはとてもリーズナブル。ゲーミング用途としては足りない面があるのは事実だが、動画鑑賞やオフィス用途、それに広い画面を活かしたフォトレタッチなど、幅広い用途に対応できる製品であるのは間違いない。4Kへの移行を考えるのであれば、大画面を実現したEB490QKbmiiipxは、お買い得感が高く、一考の価値ありだ。

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