CPU値1000超えを体験したぞっ

MSI GS65 Stealth Thin 試用レポート = 6コアCPUにGTX1070を積んで1.8キロのプレミアムノートPCである

文●編集長みやの(@E_Minazou

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 MSI(MicroStar International)は4月12日に第8世代(8G)コアのHシリーズを採用した新しいゲーミングノートPC群を発表した.

 そのひとつである、スリムゲーミングノート「GS」の新モデル「GS65 Stealth Thin」は、狭額縁デザインにテンキーレスという新デザインで登場.15型で厚みは17.9ミリと超スリムながら、もちろんMSIが誇る「ゲーミングパワー」を内蔵しているのが大きな特徴である.

狭額縁とテンキーレスで横幅を22ミリダイエット
最強のモバイルワークステーションであ~る

 新しいGS65の液晶はリフレッシュレート144Hzで応答速度7msの15.6インチだが、両サイドとも約5ミリの狭額縁デザインとなり、14型クラスの底面積に収まっている.

 実際には横幅が357.7ミリ、奥行きは247.7ミリで厚みは17.9ミリ.前モデル(GS63 Stealth)に比べて、約22ミリも横幅が小さくなっている.

 それに伴って(?)というか、ついにテンキーがなくなった(やった~~).日本語配列でものびのびとしたキー配列となり、Enterキーの右側には縦にファンクションが並ぶ.

 ボディまわりで従来モデルと異なるのが、直線を基調にしたシャープなデザインとカラーリングだ.おなじみの赤いドラゴンのエンブレムが、GS65では黒と金で描かれている.液晶の裏側の天板のフチドリも金で、キーボード手前のタッチパッドまわりも金で統一されている.「黒と金」が基本のデザインだ.電源ボタンまで金と黒である.

 天板でいうと、これまでは強化のために、自動車のボンネットのような凹凸があったのだが、今回のGS65では完全にフラットになった~!!

スジもフクラミもないフラットな天版はスマートでキモチがいいですね~

 キーボード面の手前も直線で、そのまわりも垂直のラインと、完全にモノリス的なスクエアデザインになったのである.

もちろん8Gの6コアが標準になり
GTX1070も選択可能!!

 CPUはもちろん第8世代(8G)コアで、6コア12スレッド、TDP45Wのi7-8750Hを搭載.動作クロックは2.2GHzでターボブーストで4.1GHzまで回る.

 GPUのほうは、GeForce GTX1060に加え、MAX-Qデザインとなるが、GTX1070も選択できるようになった.6コアCPUに1070などという組み合わせは、巨大ノートPCやデスクトップでないと実現できなかったスペックで、まさに新8GコアとMAX-Qのおかげである.

 GTX1060の場合はVRAMとして6GBのGDDR5が搭載され、1070の場合は8GBが載っている.メインメモリはDDR4-2400がSO-DIMM×2スロットに16GB(8GB×2)で実装されており、最大32GBに強化可能だ.

 SSDはどのモデルも512GBだが、M.2×2で256GB×2の構成のものと、512GB×1枚のモデルがある.

中央上にCPUとGPUが、その左右にファンが3つ並ぶという構成.これは裏ブタを外したところなので、ヒートパイプはその裏つまりキーボード側になる.

 キーボードはおなじみSteel Seriesで、ストロークも重さもキモチがいい.とはいえ、日本語配列の場合は「ろ」と右SHIFTキー、また上部の「¥」が若干小さい.右一列のファンクションキーをなくしたほうがスッキリするかもしれないが、カーソルキーはしっかり凸型に配置されていてキモチがいいのだ.

テンキーがなくなって余裕の配列となったキーボード.タッチパッドがセンターから左に位置するのがちょっとキモチわるい.

 キーはほとんど無音で、まわりを気にせずにタイピングできる.もちろんPer-Key RGBで、「SteelSeries Engine3」を使って1キー単位でバックライトの色や変化を指定できるし、ゲームのステイタスをキーボードの色で知らせることもできる.

専用アプリ「SteelSeries Engine3」でキーボードの光りかたは完全にカスタマイズできる.

キーボードの色変化に癒されたいです.

画面の色味は「TrueColor」で複数のパターンを設定して保存し、呼び出しも可能.

 タッチパッドは105×70ミリと、15型にしてはやや狭い感じがするが、スベリや感度はとてもいい.クリック感はちょっと軽めで、音も小さめだ.

 キーボードの幅はちょうど30センチでキーピッチも広いのだが、リターンキーの右側にファンクションキーがあるため、ホームポジションは若干左寄りとなる.そのためか、タッチパッドがマシンの中央から2.5センチほど左に寄っていて、少し気になる.

キーボードバックライトは手前からもちょっとスケて見える.

 インターフェースはThunderbolt3のType-C×1、HDMI×1、ミニ・ディスプレーポート×1.Type-AはUSB3.1Gen2を3ポート搭載している.Type-Cの電源供給能力は最大5V3Aだ.

液晶側は左右ともにヒートシンクがあるため、インターフェースはすべて前よりに並ぶ.

 もちろんゲーマーのための有線LAN端子も搭載しており、無線LANとの同時接続も可能だ.ひとつだけ、GS63が内蔵していたSDカードリーダーだけがなくなった.左右ともに後部が冷却フィンのため、ACアダプターの端子もインターフェースも前寄りに設置されている.

デジカメおやじとしてはSDカードスロットは残しておいてほしかったです.

 今回、テンキーがなくなったのとともにオレ的にとっても愛を感じているのが、小型化されたACアダプターだ.ゲーミングノートというと、箱から取り出すときにACアダプターの巨大さと重さにゲーっとなることが多いのだが、GS65のアダプターは19.5V9.23Aで出力180Wながら、サイズは150×71×21ミリとタバコの箱2つぶんより小さい.今回の試用機のものは実測420グラムと、従来の約半分の重さになっている.

コネクターのサイズから想像できるように、ゲーミングとしてはとても小さくて軽い.軽量をうたうノートには重要な努力である.

さすがマザー&グラボメーカーの技術
鉄壁の冷却とコントロールソフト

 6コアにGTX1070搭載となると、「さぞかし年中ファンの音がうるさいんだろうな」と想像する方も多いと思うが、冷却性能が高いので、実は日頃は静かなのである.某社の某軽量ノートのように、フツーにネットを見ているだけなのに、急にキーンという金属音とともに風が吹き出すということはない.

底面の奥全体がメッシュになっており、メインボードがすけて見える.

 もちろん3Dグラフィックス系のベンチマークテストなど実行すると、すぐさまファンも回るし熱風も出てくる.内部には4本のヒートパイプと3台の冷却ファンが搭載されており、本体後方と左右の後方に放出する.

 キーボード面の液晶寄りの部分と、ボディ底面の後方部分はともにキレイなパンチング模様のメッシュになっていて、中身がスケて見える.上面と底面の両方から空気を取り入れている.

 薄型なので放熱が一番の心配となるが、ベンチマークテストを実行し続けても、キーボード面はじんわりあったかい程度.その液晶寄りのメッシュの部分も吸気しているためか、想像したほどは熱くはならない.

こちらの付属アプリ「Dragon Center」ではCPU/GPUの回しッ振りと、ファンの回転数を複数パターン設定して保存・呼出ができる.

 本体の底面のCPU/GPUのあたりに手を当てると、さすがに「熱い」と感じる.温度を測ると50度近くなっていたが、スリム・ゲーミングノートとしてはまだおとなしいほうである.とはいえ、短パン素足のヒザの上で操作したまま寝てしまうとかはヤケドする可能性があるので注意しよう.

ベンチマークテストはキモチのいい吹き上がり
ついにCPU値で「4ケタ値」を体験

 自分としては初めて8GのHプロセッサーの計測となる.TDP45Wの6コアの回転ぐあいが楽しみだ.というキモチを最初からかなえてくれた.

 CINEBENCHのCPU値で、ノートPCとして初めての4ケタ台を体験した.1084という、もちろん過去すべてのノートPC中の最高値である.古いハナシだが、初代MacPro(6コア!!)より速い.

 手持ちのデータでは7Gの4コアCPU「i7-7820HK」を搭載したゲーミングノートが760前後なので、約40%増しである.OpenGLのほうは109で、GTX1070の平均的な値となった.

 3DBenchのFireStrikeは13905で、これは7G4コアCPU+GTX1070より速く、GTX1080に近い値である.ここではCPUのコア数も影響していることになる.8GのUプロセッサー(内蔵グラフィック)では1100台なので、その10倍の速度で、MX150搭載機の5倍の速度は快感なのである.

 ちなみに熱によって回転数が落ちないか、エンドレス実行して調べたが、テストの結果は5%ほどしか落ちなかった.冷却機構はきちんと効いている.

 試用機のSSDはSamsungのPM961(MZVLW256HEHP)の256GB×2の構成で、CrystalDiskMarkのマルチ・シリアルリードが3551、ライトが2383と、最高レベルの値だった.

 GS65の内蔵バッテリー容量は80Whと、巨大まではいかないがモバイルノートとしては多いほうである.MSIのページではJEITA2.0値で約6時間駆動と書かれいてる.

 おなじみBBenchを省エネOFF、最高パフォーマンス、液晶輝度最高で実行したところ、ちょうど3時間駆動した.もちろんGPUも冷却ファンも動作しない(WEB表示の繰り返し)ので、バッテリーも持つのである.

 充電速度も同条件でPCを動作させながら計測して、50%まで58分、70%まで85分と、標準的な値だった.充電時のバッテリーの発熱で冷却ファンが回ることもなかったので、基本的に通気が効いているようである.

これで1.89キロはウェイト・パフォーマンス
最高の爆速モバイルノートではないでしょうか??

キーボードが7色に光っていなければ、非常に落ち着いた高性能ノートに見えるのだ.

 本体の重量はカタログ値で1.89キロだが、試用機を測ってみると1.846キロと少し軽かった.15型ノートの最軽量は、初代のLG gramの1キロ切りであるが、もちろんUプロセッサーでGPUも搭載していない.

 8Gの6コアCPUにGTX1070で1.8キロ台は最軽量であり、ACアダプターもコンパクトになって、マジメにプレミアム・モバイルノートの最上位に位置する1台である.

 となると欲が出てくる.オレとしてはUS配列キーボードやボタン別体型タッチパッド、16対11液晶とか4K液晶とかLTEモデムとか、さらなる最強化オプションを選びたくなる.逆にキーボードがフルカラーで光らなくてもいいですよねとかとか.

 価格は1060モデルが28万円からで、1070が32万円とこちらもなかなかいい値だが、最強で最軽量の15型ノートを持ち歩く快感としてはお安いのである.ライバル(?)として考えられるのは、狭額縁の15型となった新RazerBladeだが、GS65のほうが軽い.15型として最強+最軽量のプレミアムノートなのである.買おう!!
 

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