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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第38回

初心者にこそ使ってほしい!

大切なデータの保存に役立つ「Drobo 5C」をゼロから紹介!

2018年06月05日 11時00分更新

文● 山口優、編集 ●金子/ASCII.jp

提供: プリンストン

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初心者に嬉しいDroboならではのメリット

 「Drobo 5C」が搭載する「Beyond RAID」は、従来のRAIDの課題点を改善したもので、これまでつきものだったさまざまな制約が解消されている。

 たとえば従来のRAIDだと、事前に同じ種類、同じ容量のドライブを必要な数だけ用意する必要がある(同一メーカーの同じ型番、同じロットのドライブであることも推奨されている)。また、いったんRAIDを設定してボリュームを構築してしまうと、その構成ドライブの数やボリューム容量などは変更することができない。

 つまり、HDD2台で運用しているところに、あとからもう1台HDDを追加して全体の容量を増やすということはできないということ。どうしてもHDD3台にしたい場合は、最初から設定し直す必要がある。もちろんその場合、各ドライブは初期化されるので、それまでに保存したデータは消えてしまう。

 「Drobo 5C」の「BeyondRAID」は、そのあたりが非常に柔軟にできている。たとえば、最初に2台のHDDでボリュームを構築していたとしても、空のHDDを追加することで簡単にその容量を増加できる。ドライブは最大5台まで搭載可能で、違うメーカーの違う容量のものを組み合わせてもOK。将来的に容量が足りなくなった場合は、より大容量のディスクに差し替えて容量アップをはかることも簡単だ。

 仕様上は、なんと最大64TB(!)という超大容量に対応している。現在対応するHDDは12TBまでのため、12TB HDDを5台入れても60TBだ。だが、Droboはこれまでもファームウェアのアップデートで大容量HDDへの対応を行っており、今後より大容量のHDDに対応すれば、64TBにまで拡張できるはずだ。これなら、相当なヘビーユーザーでも当分容量不足に困ることはないはずだ。

HDD1台が故障してもデータを守る

 「BeyondRAID」のもうひとつのメリットは、耐障害性が高い点。保存されたデータを保護する機能が備わっており、ドライブにトラブルが起きてもデータが失われない仕組みになっている。初期設定だと、本体に装着したドライブのうち1台が故障しても、それを新しいディスクに交換することでデータを復旧させることが可能。最低3台以上のHDDが必要となるが、設定を変更すれば最大2台のディスクに同時に障害が生じた場合でもデータ復旧できるというから心強い。

 加えて、本体には補助電源としてリチウムイオン電池が内蔵されており、停電時や電源ケーブルが抜けてしまったような場合でも突然電源が断たれてドライブに障害をもたらす心配が少ない。

 さらにWindow PCおよびMac向けにグラフィカルで使い勝手に優れた管理ツール「Drobo Dashboard」が用意されており、本製品の高度な機能を活用しやすいのもポイント。「RAIDってなに?」という専門知識ゼロのユーザーでも戸惑うことなく使い始められる。

 初心者にとっては、国内代理店となっているプリンストンの手厚いサポートが受けられるのもうれしいところ。たとえば、本体が故障した場合はHDDやSSDを取り外して本体のみプリンストンのサポートセンターに送付すればOK。データの保存されたドライブを一緒に送らなくても調べてもらえるので安心だ。ちなみに、保証期間は1年間だが、「プリンストンダイレクト(http://www.princeton-direct.jp)」で申し込めばオプションで最大5年まで有償で延長できる。

「Drobo 5C」は、メーカーや容量の異なるHDDやSSDを混在して使用できる

「Drobo Dashboard」の画面。グラフィカルなUIで、初心者にもわかりやすい


 

(次ページ、「Drobo 5Cのセットアップは想像以上に簡単!」に続く)

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