敵の足音もしっかり聞き分けられるし遅延も感じない高い完成度

長時間ゲームするほどヘッドセット「G533」のよさがわかる

2018年05月03日 12時00分更新

文● 八尋/ASCII

「G533」

 GW、いかがお過ごしだろうか。私はここ何年かはゲーム系のイベントの取材などがあり休みもそこそこといった程度だったが、今年はがっつり休めるのでどうしてやろうと考えている。

 1つやりたいのは、最近になってドハマりしている「レインボーシックスシージ」をプレーしまくって、腕を磨くこと。GWという長い休みを利用してドップリレインボーシックスシージをやりこむために、今回1つゲーミングデバイスを購入した。ロジクールのワイヤレスゲーミングヘッドセット「G533」だ。直販価格は1万6130円だが、Amazon.co.jpからであれば1万1328円で購入できる(4月23日現在)。

しっかりと足音を聞き分けられる!

 私がG533を購入したのにはいくつか理由がある。1つは、7.1chサラウンドサウンドに対応している点。FPSをプレーする際、足音を聞き分けるというのは勝率に直結する重要なポイント。特にレインボーシックスシージでは室内での戦闘が多く、「隣の部屋に敵が入ってきた」「窓の外から敵のラぺリング音」が聞こえるといった状況判断がかなり重要となる。

 G533を購入する前は、FPSも楽しめればいいやといった感じで低価格なヘッドセットを利用していたが、シージを始めてから楽しみたいが勝ちたいに代わり、新しくヘッドセットを購入しなくてはと考えていたわけだ。

 実際にG533を使い始めてから、足音がどこから聞こえるのかがよりハッキリとわかるようになった。友人と音声通信しながら遊んでいる際に「右から足音してない?」と指示を出し、実際に敵がいて倒せたこともある。

ワイヤレスだが遅延は感じられない
マイクの音もクリア

 また、ワイヤレスなのも購入の理由が挙がる。FPSをプレーするうえで音が遅れるのは結構致命的で、今まではワイヤレス製品は避けてきたが、G533は遅延をほぼ感じない。もちろん、有線タイプと比べるとほんのわずかに遅延があるのかもしれないが、素人からするとまったくないといえるレベルだ。

 なぜワイヤレスにしたかというと、長時間遊ぶため。例えば、マッチングの間に冷蔵庫からお茶を取りだしたり、トイレに行ったりする際にいちいちヘッドセットを外すのが面倒だと感じるようになったからだ。G533はマイクを上に上げるとミュートになるため、装着したままトイレに行っても友人に音を聞かれることはない。最大15mまで受信するため、ワンルームだとほぼどこでも使える。休憩中に友人と作戦会議をしながらベランダから洗濯物を取り込むこともできた。

 マイクは伸縮可能なノイズキャンセリングマイクを採用。マイクスポンジの代わりにマシン自体にノイズフィルターを内蔵し、耳障りな雑音のない音質を実現している。友人に確認をとってもらったが、以前使っていたマイクよりかなり聞き取りやすくなったといわれた。

マイクを上げるとミュートになる。ボタン操作でもいい

メッシュ素材で蒸れない
長時間使用しても大丈夫!

 長時間ヘッドセットをつけっぱなしで遊ぶとなると、着け心地も重要。G533はイヤーパッド部分にメッシュを採用し、蒸れにくくなっている。まだ夏に使用していないのでなんともいえないが、今使っている分には蒸れによる不快感はほとんどない。また、昔のワイヤレスヘッドセットは重いという印象だったが、G533は約350gと軽いほうだ。ここは個人によるだろうが、今のところ3~4時間つけっぱなしでもとくに頭や首が疲れたと感じた経験はない。

イヤーパッドはメッシュで通気性がいい

ワイヤレスだが予想以上に軽く、長時間装着していても痛くなったり、疲れたりしない

 気になる部分があるとすれば、音量調節が可能なダイヤルが軽い点。ダイヤルを少し回そうと思った以上にくるくると回り、ゲームをしながら調節しようとすると大きくしすぎたり、小さくなりすぎたりした。ゲームを始める前に調整しておけば問題ないが、たまにゲームによってキャラクターの会話が小さくて聞き取れないときなどに音量を上げたいので、もう少しダイヤルが重ければよかったかなと思った。

左側に音量調節が可能なダイヤル、ミュートボタン、microUSB端子を配置。ミュートボタンはメディアの再生/一時停止ボタンとしても利用できる。

パソコンやPlayStation 4にレシーバーを接続する必要がある

 そのほか、PlayStation 4では7.1chではなく2.0チャンネルになってしまうので、主にPS4でゲームをするという人は注意が必要だ。ただし、PS4だからといって足音が聞き分けられないわけではなく、十分に使える指向性は持っているので、絶対に7.1chがいいという人以外は、そこまで気にしなくていいかなと感じる。

 ゲーム以外ではG533を装着してNetflixで映画を鑑賞してみたが、爆発音などの重低音も迫力があり、テレビのスピーカーよりも臨場感のある音で楽しめた。ただ、普段音楽用に使っているBOSEの「SoundLink on-ear Bluetooth headphones」と比べると、さすがに音楽はオーディオ向けのヘッドフォンのほうが音がいいなと感じた。とはいえ、音楽を聴くときにそこまで音にこだわりがないのであれば、G533は問題ないレベルではある。

ゲームを楽しむワイヤレスゲーミングヘッドセットなら
リーズナブルなG533がオススメ!

 ワイヤレスゲーミングヘッドセットを今まで導入しなかったのは、価格の問題もある。どうしても有線と比べると高額になってしまうため、購入をためらっていた。しかし、G533は1万円ちょっととリーズナブルな価格で購入できるため、価格でワイヤレスをためらっていた人にもオススメできるモデルといえる。この価格だからといって決して質が悪いわけではなく、遅延もなく音もしっかり聞き分けられるため、お得な買い物をしたなと感じている。高コスパなワイヤレスゲーミングヘッドセットを探している人は、G533を検討してみてはいかがだろうか。

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