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Intel 3D NAND採用だから安くても安心して使える!

COLORFUL製SSDで古いノートパソコンを蘇らせる

2018年04月26日 11時00分更新

文● 宮里 圭介 編集●北村/ASCII編集部

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SSDへの換装でどのくらい高速化する?
起動時間やファイルの解凍時間で実性能をチェック

 せっかくSSDに換装したのだから、その効果がどのくらいなのか知りたくなる。そこで、「CrystalDiskMark」を使ったシーケンシャルアクセス(連続した領域を端から順番に読み書きしていく)性能、電源オンからのOS起動時間、ZIP圧縮ファイルの解凍時間で、どのくらい性能が変わったのかを調べてみた。

 まずは最大速度でどのくらい変わったのかを調べるため、「CrystalDiskMark」でシーケンシャルアクセス性能を調べてみた。その結果が次のグラフだ。

シーケンシャルアクセス性能(単位:MB/秒)better→

 単純計算するとリードで約4.4倍、ライトでも約4倍も高速化していることになる。CPUの性能こそ変わっていないが、ファイルの読み書きすべてが高速化されるため、ファイル保存などの待ち時間が激減する。これにより、体感でわかるほどの高速化が期待できるわけだ。

 実際の高速化例として、OSの起動時間を調べてみたのが次の結果だ。

OSの起動時間(単位:秒)←fast

 これは電源オンからWindows 7のデスクトップが表示されるまでの時間を調べたもの。9.6秒も縮まっており、効果としては30%以上も高速化していることになる。さすがにこれだけの差があると、明らかに「速くなった」のが誰にもわかるレベルだ。

 もちろんこの効果はOSだけでなくソフトの起動にも影響してくるので、とくにディスクへのアクセスが多いソフトを起動するときには、この差が実感できるだろう。

 もうひとつの例として、ZIP圧縮ファイルの解凍を試してみよう。写真などの大きなファイルではシーケンシャルアクセス性能しか影響せず、実際の用途とは離れた結果となってしまいがちだ。そこで、数バイト~数メガバイトまで、約2500ものファイルを含むZIP圧縮ファイル(約200MBぶん、圧縮時は約84MB)を用意し、これを解凍するのにかかる時間で比較してみた。

 なお、今回試したノートPCはCPUが「Celeron 575」。1コア1スレッド、動作クロックが2GHzというCPUで、かなり低性能なものとなるだけに、ストレージよりもCPU性能がネックとなりやすいものだ。

ファイル解凍時間(単位:秒)←fast

 さすがにOSの起動時間と比べれば効果は落ちてしまうが、ファイルの解凍というCPUの影響が大きな作業でも約7%ほど高速化しているのには驚きだ。低速なCPUにもかかわらず、HDDからSSDへと換装するだけでこれだけ速くなるというのがうれしい。

古いPCでは性能がフルで発揮できない場合も……
本当の実力をチェック

 ここまでの結果で気づいた鋭い人もいると思うが、実は、「SL500 640G」の公称速度(シーケンシャル)はリード・ライトともに400MB/秒というもので、300MB/秒も出ていない先ほどの結果はかなり遅いものなのだ。

 これは公称値が数値を盛っているというのではなく、インターフェースの差によるものだ。今回換装で試したノートPCがそうなのだが、古いPCではSATA2までしか対応せず、SATA3対応のSSDを接続してもその性能をフルに発揮できない場合がある。

 実際、このノートPCで「CrystalDiskInfo」を使って接続インターフェースを調べてみたのが次の結果だ。

「対応転送モード」部分を見てもらえるとわかる通り、実はSATA2(SATA/300)での接続となっている

 この「対応転送モード」部分を見ると、「SATA/300|SATA/600」となっているのがわかるだろう。これは、左側は現在接続されているインターフェース、右側は本来SSDが対応しているインターフェースとなる。

 つまり、本来ならSATA3(SATA/600)で接続できるはずなのに、SATA2(SATA/300)で接続されているという意味だ。SATA2の最大速度は約300MB/s。この頭打ちがあるために、今回試した古いノートPCでは実力をフルに発揮できていないのだ。

 では、本来の性能はどのくらいあるのだろうか。この上限を知るため、最新CPUの「Core i7-8700K」を搭載した最新デスクトップPCに接続して測った速度が次の通りだ。

リードで約522MB/秒、ライトも約471MB/秒と大幅に性能がアップ。本来であればここまで高速にアクセスできる

 グラフで比べるまでもないのでCrystalDiskMarkの結果をそのまま出してしまったが、古いノートPCでは300MB/秒にも届かなかったものが、リード、ライト共に500MB/秒前後まで大きく速度アップしている。この結果を見てしまうと、古いノートPCで使うのがもったいなくなってしまうほどだ。

古いPCのアップグレードだけでなく
メインPCのストレージにも最適なコスパの高さ

 3D NANDフラッシュメモリーを使ったSSDの中ではトップクラスのコスパの高さを誇るだけに、古いPCのアップグレード用としてかなり使いやすい製品といえる。

 もちろん、最新のメインPCに使うストレージとしても十分期待できる性能があるだけに、データ用のSSDとして増設するのもありだ。

安かろう悪かろうではなく、安くて高品質。それがCOLORFUL製SSDをオススメする理由だ

 高速で信頼性が高く大容量のSSDがなるべく安く欲しい。そんなわがままに応えてくれる魅力的な製品といえるだろう。

出展情報

 COLORFULの国内販売代理店であるリンクスインターナショナルは、5月9日(水)~11日(金)に東京ビックサイトで開催される 「Japan IT Week」にCOLORFUL SSDを出展する。COLORFUL SSDに興味があればこの機会に足を運んでみるといいだろう。

Japan IT Week 春(データセンター展) ブース:東32-18
http://www.dc-expo.jp/Home_Haru/

【関連サイト】

【EaseUS Todo Backup開発元】

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