5K液晶がもたらす高解像度はゲームにも◎FF15も高解像度で遊べるかチェック
拡大表示を使った場合にどのくらい文字表示が変わるのか、ちょっとした例として、100%表示と150%表示を拡大したものが下の図だ。ちなみにこれは、拡大設定が行なえる「設定」の「システム」にある「ディスプレイ」項目の一部を切り抜いている。
大き目な文字を選んだということもあり、100%表示でも中間色が多く使われガタガタした印象が軽減されるよう工夫されているものの、ドット感がかなりあるものとなっている。とくに、ところどころ途切れているように見えてしまうところがあるのが気にかかる。
これに対して150%表示では中間色で補間されているのは同じだが、途切れて見える部分はなく、しっかりと表示されていることがわかる。同じ文字サイズに見えるようにしただけで、表示クオリティにこれだけの差があるわけだ。
4Kであれば、フルHDと同じ文字サイズにするには200%の拡大設定となるため、さらに滑らかに、キレイな表示になるわけだ。ちなみに5Kの場合はdpi比でフルHDの約2.7倍、WQHDで2倍、4Kと比べても約1.3倍も細かい。ここまで高精細になると小さな文字も滑らかに表示できるため、かなり読みやすい画面となる。
多少画質がよくなったところで文字数が変わらないなら意味がない……と思う人も多いだろうが、これが意外と侮れない。文字がキレイに表示できると小さな文字も読みやすくなり、結果として目の疲れが軽減されやすいのだ。また、拡大されるのは文字やメニューといった部分だけなので、写真や動画などの画像はそのまま。つまり、細部が潰れていない素の画質のまま表示できるわけだ。拡大してスクロールしながらチェックといった必要がなく、広範囲を画面に表示できるだけに、とくに写真の現像やレタッチ、動画編集などで活躍してくれるだろう。
実用性の高いインターフェース構成と 2入力同時表示が可能なPiP/PbP機能が便利!
せっかくの5K液晶であればPCだけでなく、HDDレコーダーやゲーム機など、ディスプレイやテレビを必要とする機器も接続したいところだ。「ProLite XB2779QQS」は入力端子としてHDMI×3、DisplayPort×2の合計5つも装備しており、こういった複数の機器を接続して使いたいといった用途に応えてくれる仕様となっている。対応する最大解像度はHDMIが4K、DisplayPortが5Kとなっているので、PCはDisplayPortに接続し、ゲーム機などはHDMIに接続するという使い方がオススメだ。
便利なのが、画面内に小さなウィンドウ表示で別入力を表示する「Picture In Picture」(PiP)、2つの画面を並べて画面に表示する「Picture By Picture」(PbP)に対応していること。入力切替と違って同時に画面を表示できるため、例えばPCを使いながらHDDレコーダーで録画したテレビ番組を見たい場合や、2台のPCを同時に操作したい場合などに活躍してくれる。5Kと解像度が高いだけにフルHD×4の4入力同時表示に対応して欲しいところだが、監視カメラの画面でもない限り、そこまで同時に見たくなることはめったにない。実用上、2画面が同時表示できれば問題ないだろう。
上下に軽く動くスタンドで微調整も簡単
90度回転させた縦長表示にもできる
液晶ディスプレイで意外と見落としがちなのが、スタンド部分。とくに低価格なモデルにありがちなのが、ちょっとした振動にも反応してしまい、液晶の画面が細かく揺れてしまうことだ。最悪、キーボードを打つと画面が揺れる、などということまである。
その点「ProLite XB2779QQS」のスタンドはしっかりとしており、多少の振動で揺れてしまう心配はない。また、上下動がしやすい機構となっているため、力を入れることなく手軽に動かせるのもメリット。自分好みの高さや角度へと変更しやすいのがうれしい。
もうひとつこのスタンドのいいところは、27インチと大型にもかかわらず90度回転できるピボット機能を備えていること。サイネージの代わりに縦置きにして使いたい場合や、デュアルディスプレイで使いたい場合などに活躍してくれる。
なおオプションとはなるものの、このスタンドに取り付けられるVESAブラケットが用意されている。これを使えば、Intel NUCやマウスコンピューターの「LUV MACHINES miniシリーズ」といった小型PCをスタンドへ装着可能になり、省スペース化が可能。小型PCと組み合わせて使おうと考えているなら、要チェックなオプションだ。