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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第453回

10nmプロセスの遅延でWiskey LakeとCascade Lakeが浮上 インテル CPUロードマップ

2018年04月09日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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2016年~2018年のインテルCPUのロードマップ

コード名一覧に存在しない
Cascade Lake

 もう1つ沸いたのがCascade Lakeである。Cascade Lakeは連載443回で説明したが、この時点では正体が不明だった。ところが、3月15日にインテルがSpectre/Meltdownの対策に関するリリースを出しており、この中で“These changes will begin with our next-generation Intel Xeon Scalable processors (code-named Cascade Lake) as well as 8th Generation Intel Core processors expected to ship in the second half of 2018.”(こうした対応は、Cascade Lakeと呼ばれる次のXeon Scalable Processorと、今年後半に出荷される第8世代Core iプロセッサで実装される)という形でCascade Lakeの存在が確認された。

 この3月15日のリリースは、Spectre/Meltdownの脆弱性に対し、ファームウェアのアップデートとは別に、新たに“Protective walls”(保護障壁)の仕組みを提供するというもので、Cascade LakeはSkylake-SPにこのProtective wallsの機能を追加するのが主目的と考えられる。

 そもそもSpectre/Meltdownは連載440回でも説明したように、2017年の比較的早い時期に発見され、インテルを含むベンダーに伝えられていた。インテルは当然これを十分に検討し、対策する時間があったわけで、結果として性能面でのペナルティーが出ないようなProtective wallsの機能追加がサーバー向けには必須という決断が下されるのは当然だろうし、これを2017年の段階で盛り込んだのは不思議ではない。

 相変わらず、インテルのコード名一覧には存在しないのだが、インテルの公式発表に出ている以上、Cascade Lakeが存在するのはすでに疑いの余地はない。

Cannon Lake-Sをスキップして
Ice Lake-Sが出る可能性

 さて、問題はそのインテルの公式発表の「今年後半に出荷される第8世代Core iプロセッサー」の部分だ。モバイル向けに関しては、おそらくはWiskey Lakeにその機能が搭載されると見られており、これで対応できる(Wiskey Lakeも今年後半に投入される見込みだ)。

 問題はデスクトップと、それこそ今回発表されたCoffee LakeベースのCore i7やCore i9である。こちらは今まではCannon Lake Sというコード名の製品が予定されており(現時点でも公式には残っている)、本来ならばこれが2018年後半に出て解決という話だったのだが、現状Cannon Lake-Sは早くて2019年という話で、もうCannon Lake-Sは飛ばしてIce Lake-Sに行こうという話になり始めているらしい。

 そうなると、Coffee LakeとIce Lakeの間を埋める存在がなにかしら必要になる。Protective wallsの話がなければ、それこそCoffee Lakeのまま1年以上引っ張ることも不思議ではない。Optane SSDを組み合わせた「Core i+」というブランドは、実際Coffee Lakeの延命のために立ち上げたのではないかとすら思ったのだが、ただしこれだとCEOのKrzanich氏の公約をのっけからぶっちぎることになってしまう。

第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake-S)にキャッシュ専用のSSD「Optane Memory」を付属させた「Core i+」シリーズ

 となると、Coffee Lake Refresh的ななにかがあるのか、あるいはそれこそCascade Lake-SPのコア部をデスクトップ/ハイエンドモバイルに持ってくるつもりなのかが現状はっきりしていない。

 したがって下図ではCascade Lakeのみ破線で囲ってある。このあたり、COMPUTEXあたりでもう少し状況が見えてくるといいのだが。

現状のアーキテクチャーロードマップ

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