このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

プリンストンのデジギア道 第70回

この軽さで96kHz/24bit出力に対応!

わずか8g。手持ちのPCやスマホをハイレゾ対応にするデバイスを試した

2018年03月27日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

sponsored

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

手持ちのPCやスマホでハイレゾ視聴を可能にしてくれるUSBオーディオDAC「PAV-HAUSB」。イヤフォンと比べてもこんなに小さい!

ハイレゾはまだまだハードルが高い!?

 ハイレゾ音源とは、44.1kHz/16bitの音楽CDスペックを上回るサンプルレート/ビットレートを持つリニアPCM音源、またはDSD音源を定義する言葉だ。ハイレゾという言葉を見かけるようになって、数年が経ったが、やはりオーディオ好きなユーザーが楽しんでいるイメージが強いように思われる。

 とはいえ各社の音楽配信サイトで手軽に購入できるようにはなった。はじめの頃こそ、曲目も限られていたが、最近では、J-POPやアニソンのハイレゾ版が、CDやAAC音源と同時配信されることも増えている。

 ハイレゾがより普及するには再生機器の入手のハードルを下げる必要がある。ポータブル環境で楽しもうと思えば、ハイレゾ音源の再生に対応したポータブルオーディオプレーヤーや外付けのDAC、据え置きでは、ネットワークプレーヤーなどが必要になる。

 が、既存の環境を活かしつつ、最も安価にハイレゾ音源を楽しもうと思ったとき、最も安価で手軽に済む方法は、外付けのDACを導入することだろう。

 プリンストンのUSBオーディオDAC「PAV-HAUSB」は直販価格5378円と手頃な価格で、最大96kHz/24bitのリニアPCM音源の再生に対応する製品だ。

アダプターを使用して、最近モバイル機で主流になりつつあるType-Cにも接続できる

 見た目は非常にコンパクトで、重量はおよそ8gと軽い。3.5mmジャックが付いたUSBメモリーにしか見えないが、PCのUSB端子に接続することで、3.5mmジャックからハイレゾ音源を出力できるようにするというもの。

 当然、ハイレゾ品質のスピーカーやヘッドフォンを用意する必要はあるが、手持ちのPCにつなぐだけで、手軽にPCをハイレゾ再生機にできる。

 内蔵するのは台湾NUVOTONのコーデックICチップ。同社はモバイル向けのICチップやDACなどを多数製造しており、モバイル機器だけでなく、会議向けマイクシステムや、ゲーミングPCなどにも同社製の半導体が搭載されていることがある。モバイル向けの半導体を得意とするメーカーならではの省電力性能で、この小ささとUSBバスパワーでの駆動を実現していると言えるだろう。

側面のLEDが点灯し、現在再生中の音源のサンプルレートを知らせてくれる。画像は「96KHz」が点灯中

任意のイヤフォンやヘッドフォンを接続する。ハイレゾ品質のものを選ぼう

 本体側面には、LEDでサンプリング周波数を表示してくれる機能まで備えている。メリットがそれほどないような気もしたが、ハイレゾ音源を再生して、通常版とあまり違いを感じられないようなとき、きちんとハイレゾで出力されているかどうかを瞬時に確認できるため、意外に重宝するかも。

すべて接続すると、このようになる。もちろん、USB端子がType-Aの場合は、直接PCに差し込める

 使用要件は以下の通りだ。

本機の使用

  • OS:Windows 7、8.1、10、macOS 10.8~10.12
  • スマホOS:iOS、Android(いずれもハイレゾ再生アプリへの対応が必須)

付属ソフト「CurioSound」を使用する場合

  • CPU:Core i3(1.5GHz以上)、2GBメモリー以上、600MB以上のストレージの空き容量
  • OS:Windows 7、8.1、10

CurioSoundのダウンロード版が付属!

説明書にしたがってダウンロードサイトにアクセスすると、ダウンロードできる

 本製品を使うために、ハイレゾ品質の再生に対応した音楽再生ソフトがPCにインストールされている必要があるが、本製品の場合、DigiOn製のソフト「CurioSound」のダウンロード版(6ヵ月版)が付属する。

付属するライセンスキーを適用すると、ソフトが立ち上がる

 CurioSoundは、CD品質(44.1kHz/16bit)の音源や、圧縮音源(MP3、AAC)をアップサンプリングして、ハイレゾ品質で保存するという機能を持つ。つまり、CurioSoundと本機の組み合わせで高品質な音楽が楽しめるということになる。

WAV音源や圧縮音源をハイレゾ音源に変換して保存する機能を持つ。フォーマットは選択できる

音源を取り込んだところ。アートワークが登録されていれば、小さくサムネイルが表示される。黒を基調としたシンプルなユーザーインターフェース

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン