アルミ素材を採用した剛性の高い筐体と、洗練されたデザインが印象的なデルの13.3型ノートパソコン「New Vostro 13 5000」(関連記事)。最小構成のモデルは、クーポンを利用すると10%引きの9万2320円(3月7日現在)。フルHD(1920×1080ドット)のIPSディスプレーや第8世代Coreプロセッサーを搭載しながら、10万円台で購入できる高いコストパフォーマンスが大きな特徴だ。
今回はベンチマーク結果を交えながら、New Vostro 13 5000の気になる性能をチェックしていこう。
4コア8スレッドの第8世代Coreプロセッサーを搭載
New Vostro 13 5000は、搭載するCPUやメモリー、ストレージ容量の違いによって3モデルが用意されている。各モデルのおもなスペックは次の表の通りだ。
New Vostro 13 5000のラインアップ | |||
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モデル | プレミアム(SSD搭載) | プレミアム(大容量メモリ・SSD搭載) | プラチナ |
CPU | Core i5-8250U | Core i7-8550U | |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 | AMD Radeon 530グラフィックス | |
メモリー | 4GB | 8GB | |
ストレージ | 256GB SSD | 512GB SSD |
いずれも第8世代Coreプロセッサーを搭載しているが、「プレミアム」2モデルはCore i5-8250U(1.60GHz/最大3.4GHz)を、「プラチナ」はCore i7-8550U(1.80GHz/最大4.0GHz)と単体GPUのAMD Radeon 530グラフィックスを採用しているのがポイント。今回試したのはそのうち、もっともベーシックな「プレミアム(SSD搭載)」モデルだ。
New Vostro 13 5000(プレミアム)が搭載するCore i5-8250Uは、コア数が前世代から倍増して、4コア8スレッドになっている。マルチスレッド処理を必要とするシーンでパフォーマンスが大幅に向上しているのが特徴だ。そこでベンチマークソフトを実行して、パフォーマンスをチェックしてみた。
まず、「CINEBENCH R15」のマルチコアテストを試したところ、CPUのスコアが634cbとなった。前世代のCore i5-7200Uが320cb前後なので、スコアがほぼ倍増している。「Passmark」も実行してみたところ、「CPU Mark」が7592という結果になった。こちらも前世代のCore i5-7200Uよりスコアが大きく向上している。
次にパソコンの総合的なパフォーマンスを計測するため、「PCMark 8」を実行してみたところ、スコアが3442となった。また「PCMark 10」では、3344というスコアになった。
PCMark 10のスコアの詳細を見ると、マシンの基本性能を示す「Essentials」で6744、ビジネスアプリの性能を示す「Productivity」で5298と、いずれも快適さの目安となる5000を超えている。ウェブ閲覧やOffice文書作成のような日常的な使い方なら、ストレスを感じず快適にこなせるだろう。
続いて、グラフィックス性能もチェックして見た。まず、「3DMark」を試してみたところ、次の結果になった。
ミドルレンジ向けのテスト「Sky Diver」は3096、「Cloud Gate」が7311という結果。同じCore i5-8250Uを搭載する同クラスのノートと比べるとわずかに低めのスコアだが、今回試したモデルのメモリー搭載容量が4GBと少なめなのが一因と考えられる(CPU内蔵グラフィックスの場合は、メインメモリーの一部をVRAMとして使用するため)。
3DMarkスコア | |
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Fire Strike | 822 |
Sky Diver | 3096 |
Cloud Gate | 7311 |
Ice Storm Extreme | 40966 |
Ice Storm | 57034 |
そこでゲーム系のベンチマークもいくつか試してみた。まず「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」は次のようになった。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51の結果 | |||
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グラフィック設定 | 解像度 | スコア | 評価 |
低品質 | 1280×720 | 8208 | とても快適 |
標準品質 | 1280×720 | 7467 | とても快適 |
最高品質 | 1280×720 | 6479 | 快適 |
低品質 | 1920×1080 | 4349 | 普通 |
標準品質 | 1920×1080 | 3863 | 普通 |
最高品質 | 1920×1080 | 2852 | やや重い |
同様に「FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」も試してみた。
FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編 | |||
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解像度 | 品質 | スコア | 評価 |
1280×720ドット | 標準品質(ノートPC) | 4570 | 快適 |
1280×720ドット | 高品質(ノートPC) | 2585 | やや快適 |
1280×720ドット | 最高品質 | 1994 | 設定変更を推奨 |
1920×1080ドット | 標準品質(ノートPC) | 2296 | 普通 |
1920×1080ドット | 高品質(ノートPC) | 1269 | 設定変更が必要 |
1920×1080ドット | 最高品質 | 994 | 動作困難 |
いずれも1280×720ドットならそこそこ快適に遊べそうだが、フルHDだとカクついてキャラクターの動きが少しぎこちなくなってしまう。メインメモリーが8GBの「プレミアムモデル(大容量メモリー・SSD搭載)」なら、VRAMの割り当てが増えるため、もう少しスコアは上がると考えられる。
出先で積極的に活用したいモバイルノート
外回りの多いビジネスユーザーや出先で積極的にモバイルノートを活用したいユーザーの場合、バッテリー駆動時間も気になる要素だろう。New Vostro 13 5000(プレミアム)の場合、公称値では最大約10時間となっているが、実際どのくらい持つのだろうか。
バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってバッテリー駆動時間を計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのウェブ巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。
BBenchによるバッテリー駆動時間結果 | ||
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電源プラン | 画面の明るさ | 駆動時間 |
省電力 | 40% | 7時間10分 |
公称値には少し届かなかったが、おおよそ7時間程度の駆動が可能だった。出先で文書やメールを作成したり、ウェブブラウジングで調べものをしたりするには十分な長さだ。ちなみに、本機の場合はACアダプターも小型・軽量なので、一緒に持ち歩いてもそれほど負担にならない。出張や旅行の際も気軽に持ち運べるのはありがたい。
ウェブブラウジングやメール、ビジネス文書の作成がメインなら性能的にも十分なので、コストパフォーマンス的にも魅力的なモデルといえるだろう。ただし、搭載メモリー容量が4GBとそれほど余裕があるわけではないので、写真編集や映像編集などが必要になる機会が多い場合は、上位モデルも検討するのもありだろう。メモリー量が倍のプレミアムモデル(大容量メモリー・SSD搭載)や、単体GPU搭載のプレミアムモデル(プラチナモデル)も比較的リーズナブルな価格なので、目的や利用シーンに合わせて選んでみてほしい。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | New Vostro 13 5000(プレミアム) |
CPU | Core i5-8250U(1.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、IPS、ノングレア |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.1端子×2、USB 3.1(Type-C)端子、HDMI端子、microSDカードリーダー、ヘッドセット/マイクコンボジャック、ノーブル・ロック・セキュリティースロット |
サイズ/重量 | およそ幅323.9×奥行き219.9×高さ15.8~17.55mm/約1.41kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |