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コスパ良しなASUS第3のゲーミングブランド“CERBERUS”って知ってる?

2018年03月13日 11時00分更新

文● ジサトラショータ

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ROG、STRIXに続くゲーミングブランド「CERBERUS」とは?

 やや唐突だが、「ASUSのゲーミングブランドといえば?」と人に訊ねられたら、あなたはなんと答えるだろうか。自作PCやゲーミングPCについて多少なりとも知識のある人なら、だいたいは「ROG(Republic of Gamers)」もしくは「STRIX」と答えるだろう。特にROGブランドといえば、今や押すに押されぬハイエンドゲーミングブランドの雄として、自作PC界隈はもちろん、国内・海外のeスポーツ大会などでもかなりの露出機会がある。マザーボードやグラフィックスボードといったPCパーツやディスプレーなどの周辺機器で大きな知名度を獲得しているので、真っ先にこちらを挙げる人が多いかもしれない。

CERBERUSの製品群。すでにこれ以上のラインアップが製品展開されている

 一方で、もし上記の質問に「CERBERUS(ケルベロス)」と答える人がいれば、その人はなかなかのASUS通か、もしくは実際にCERBERUSブランドの製品を購入した人に違いない。「いま初めて聞きました」という人もいるかもしれないが、CERBERUSはれっきとしたASUSのゲーミングブランドである。上記の2ブランドに比べれば歴史は浅いものの、エントリークラスのお手頃価格なマウス、キーボード、ヘッドセットといったゲーミング製品を幅広くリリースしており、PCゲーム入門者、コスパ志向のユーザーには注目の製品群となっている。これからPCゲーム用の機材購入を考えているという人なら一考の余地アリだろう。

 このたび編集部では、そんなCERBERUSブランドのサンプル製品を大量に借りる機会に恵まれた。カテゴリーごとに製品を紹介していこう。

普及価格帯で製品展開するCERBERUS

 先に述べた通り、CERBERUSはROG、STRIXに次ぐASUSの第3のゲーミングブランドだ。ブランド名はギリシア神話に登場する3つ首の番犬・ケルベロスが元になっており、ブランドロゴや製品のパッケージイラストにもその影響が見てとれる。製品はマウスやキーボード、ヘッドセット、マウスパッドといった周辺機器を中心に展開し、いずれもゲーミングらしい武骨なデザインが特徴。

ASUS公式サイトのスクリーンショット。冥界の番犬・ケルベロスのイラストが印象的

 ROGやSTRIXといった2ブランドに比べて知名度は大きくないが、これは無理もない話だ。製品展開がほぼ周辺機器だけに集中していることも理由のひとつだろうが、そもそもはじめてCERBERUSの名を冠した製品が国内市場に投入されたのは2014年で(ゲーミングヘッドセット「CERBERUS」)、実際にブランドとしてシリーズ展開が開始されたのが2015年の半ばだから(CERBERUS KEYBOARD、Cerberus Mouseなど)、登場からせいぜい3年程度しか経過していないわけである。ただし、昨年はコスパ志向のGTX 1070 Ti搭載グラボ「ASUS CERBERUS-GTX1070TI-A8G」といった製品もCERBERUSブランドで登場していることから、今後目にする機会は増えていきそうだ。

 さて、CERBERUSブランドの最大の特徴として挙げられるのが、なんといっても価格帯の安さ。ゲーミングマウスやキーボード、ヘッドセットは高価な製品だと1万円以上、時には2万円を超えるような場合も珍しくないが、CERBERUSブランドの製品は、グラフィックスボードを除けばほとんどが3000~1万円以内で購入できる。比較的安価でありながら、最近のトレンドであるマルチカラーLEDを搭載している製品が多いのもオススメできるポイントだ。「PCゲームに慣れていないのでとりあえずエントリー向けの製品が欲しい」「手ごろな価格でゲーミング環境を一式そろえたい」という人なら、まずはCERBERUSブランドの製品に触れ、後にステップアップしていくのもいいだろう。

ゲーミングキーボード

手前側が「CERBERUS MECH RGB」(実売価格1万円前後)、奥側が「CERBERUS KEYBOARD MKII」(実売価格5000円前後)

 国内展開されているCERBERUSブランドのキーボードは全4種類とラインアップが多いが、今回お借りできたのは「CERBERUS MECH RGB」と「CERBERUS KEYBOARD MKII」の2モデル。CERBERUS MECH RGBは、Cherry MX互換のKaihuaキースイッチを採用したメカニカルキーボードで、RGB LEDも搭載するミドルスペック製品(国内では赤軸、青軸モデルのみ販売)。CERBERUS KEYBOARD MKIIはより安価なメンブレンキーボードで、マルチカラーバックライト搭載に加え、防滴機構によりキーボード上に飲み物をこぼしてもOKな高耐久仕様が特徴だ。どちらもキーボードマクロを設定可能なので、ゲームによっては活用すると操作の負担を減らせるだろう。

ゲーミングマウス

左がCERBERUS Fortus(実売価格4800円前後)、右がCERBERUS MOUSE(実売価格2700円前後)

 現状販売されているCERBERUSブランドのマウスは、「CERBERUS Fortus」と、「CERBERUS MOUSE」の2製品。Fortusは最大4000dpi(500、1000、2000、4000の4段階調整)、CERBERUS MOUSEは最大2500dpi(500、1000、1500、2500の4段階調整)での動作に対応し、Fortusに関してはマルチカラーLEDによる発光カラー・パターン変更も可能だ。ただし、PC上のソフトウェア制御に対応していないため、サイドボタンのキーバインドの変更が不可能なのは少々不便。dpiの細かな調整にこだわりがなく、マウスのサイドボタンを使わないのであれば、選択肢に入ってくるだろう。

ゲーミングヘッドセット

「CERBERUS V2」(実売価格6800円前後)

 ヘッドセットは、「CERBERUS V2」をお借りできた。独自の53mmドライバーを搭載し、遮音性を高めたラップアラウンドイヤークッション、堅牢性を担保するステンレス合金製のヘッドバンドといった部材を使用。マイク部分は取り外し可能なブームマイクとインラインマイク、いずれかを選択して使用できる。カラバリがレッド、ブルー、グリーンの3色あるのもユニークだ。

マウスパッド

マウスパッドはすべて布製で、サイズも豊富にラインアップ。実売価格は1000円~4000円前後

 マウスパッドのラインアップが多いのもCERBERUSブランドの特徴だ。今回は「CERBERUS GAMING MOUSE PAD」および「CERBERUS MAT」シリーズ4製品をお借りできた。2つのモデルは大きくデザインが異なるが、より新しい製品であるCERBERUS MATシリーズは、Mini(250×210×2mm)・Plus(450×400×3mm)・XXL(900×440×3mm)の3サイズ展開に加え、通常のレッドに加えグリーンカラーをラインアップする(サイズMiniのみ)。いずれも布タイプで、ベース部分は天然ゴムを採用している。

グラフィックスボード

「CERBERUS-GTX1070TI-A8G」(実売価格7万4000円前後)

 前述の通り、昨年末からはCERBERUSブランドのグラフィックスボードも登場している。「CERBERUS-GTX1070TI-A8G」は、GeForce GTX 1070 Ti搭載のコスパを重視したグラフィックスボードだ。ベースクロックは1607MHz(OC時1670MHz)、ブーストクロック1683MHz(OC時1746MHz)の標準的なスペックだが、2つのウイングブレードファン搭載でセミファンレス仕様。「GPU Tweak II」といったASUSおなじみのソフトウェアも利用できる。1年間のXSplit Gamecasterプレミアムライセンス(USD$99相当)付き。

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