猫スリバチをめぐって闘う瞬間を、と思ったら意外な結末
冬といえば日差しの低さ。低く部屋の奥まで当たるから猫的にはいいのだよねえ。
こんな感じに日向を見つけてゴロゴロしてくれるのだ。
で、奥にある円筒形の猫スリバチ。丸い木枠の中に段ボールを使ったスリバチ状の爪研ぎがセットしてある代物で、うちの猫にすごく愛されてるのだ。
窓際に置いてあるので、日差しが当たる時間帯は常にどちらかがこんな感じでくつろいでる。
とことこと歩いて行って、がしがしと爪を研いだら、丸くなってお昼寝。
だがしかし、この季節、どちらの猫もこのスリバチを使いたい。
いつもは先着順でなんとかおさまってるのだが、この日は違った。
大五郎(白い方)が油断したのか、かふか(キジトラ)が強引に割り込んだのか。気がついたらこんなことになってたのだ。
これは面白いことになりそうってんで、ガサゴソとそのときたまたま手元にあったデジタル一眼を取り出して、ちょっと遠くから望遠で見守ることに。
そしたらかふかが悠々と毛繕いをはじめて大五郎はますます隅においやられて追い落とされる寸前(前ページ冒頭写真)。
さあこのあとスリバチをめぐる戦いが勃発するか、と面白がってカメラを連写モードにして狙ってたのである。
大五郎がすっと上半身を起こしてかふかに向かったので、よし、とシャッターを切ったら。
なんと、大五郎はかふかの耳を親切にも舐めはじめたのであった。
さあこのあとどうなったか。
2匹で仲良く半分ずつ使いましたとさ。
いやあめでたしめでたし。
最後にもう1枚。
デジタル一眼はカメラを取り出す余裕があるとき、ちょっと遠くからじっくり狙えるときのほか、暗いときに活躍する。やっぱ夜の室内はいいカメラの方がキレイに撮れるし、背景をきれいにボカせるし。
というわけで、冬らしい写真で締めます。
これのどこが冬らしいのか。一目瞭然、床暖房が入っているからである。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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