腕時計もカメラも筆者の大好きなジャンルのアイテムだが、いずれもディープにそれらを使いこなしているかというと、自分でもまったくと言っていいほど自信がない。
しかし、レトロな腕時計やカメラ、筆記具などには目がなく、過去何十年にも渡ってさまざまなモノを衝動買いしてきている。
しかし、よほどのモノでない限り、気に入っても同じモノをいくつも収集するというクセはない。
各ジャンルで1番気に入ったものを1つだけ見つけたら、そこに辿り着くまでにいろいろ買い集めたものは、速攻で断捨離してしまう。なのでコレクターではないと自分では思っている。
そんな怪しい筆者だが、今回も久し振りに出かけた中野ブロードウェイの1階通路沿いのDPE&カメラ屋さんでレトロな可愛いカメラを見つけて速攻衝動買いしてしまった。
デジカメの技術を基にしたインスタントカメラ
「LOMO'INSTANT SQUARE」
衝動買いしたカメラは、レトロ風な画像が撮影できると多くのファンに支持されている「LOMOGRAPHY」(ロモグラフィー)の電子カメラ「LOMO'INSTANT SQUARE」(ロモ・インスタント・スクエア。以降、ロモスクエア)だ。
ユニークな格好のカラフルなカメラが、チープだけどちょっとセンスのいいゴージャス風なパッケージで売り場に何台か置かれていたので、普通よりちょっと速足で前を通り過ぎようとした筆者の目に留まってしまった。
筆者が衝動買いしたのは赤いモデル。パッケージの中は意外にシンプルで、ラバー製の鏡胴が折りたたみ式のカマラ本体とオプションの小箱が2個、カメラ・マニュアル(取説)と保証書の5点だ。
折りたたんだ状態でパッケージから取り出したロモスクエアは時代物のフィルム式の8㎜フィルムカメラのようだ。
折りたたみ式でインスタントカメラと言えば、1970年代に天才ランド博士の発明したポラロイドの「SX-70」が有名だが、ロモスクエアも同じように、普段は折りたたんだ状態だが、撮影時には拡張して使用する。
スマホ イコール カメラ、そして多くのデジカメのあふれる現代になっても、意外と撮影後、ほんの少し時間はかかるが、実際の紙焼きイメージで写真を見ることができるインスタントカメラの人気はそれほど衰えてはいない。
独特のクラシカルでアーティスティックな撮影結果が得られるトイカメラの世界ではなおさらだ。筆者もここ1~2年で、数台のインスタントカメラを衝動買いしてしまった。
直近で購入したのは、ライカが発売した「ゾフォート」と、国内インスタンドカメラの雄である富士フイルムが発売した「チェキスクエア」だ。
いずれも同じ種類の富士フイルム製インスタントフィルムを使用する“デジカメ技術を基盤にした”インスタントカメラだ。
一方、今回衝動買いしたロモスクエアは従来のアナログインスタントカメラを現代のテクノロジーで少し電子化しただけのイメージの商品だ。
背面に撮影モニター用の液晶画面もなく、撮影前後の画像を確かめることもできない。撮影画像は専用フィルムに焼き付けなければ見ることもできない。
そして画像を記録する機能もないので、映像記録用のSDメモリースロットもない。なので、デジカメではなく電子化したアナログのインスタントカメラなのだ。
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