クリッキータイプ
- Cherry MX 青軸(50g)
- Cherry MX 緑軸(80g)
- Gateron 青軸(60g)
- Kailh 青軸(50g)
- etc……
クリッキー(Clicky)タイプのスイッチとは、キーを押下し接点まで到達すると“カチッ”と明確な音が鳴るタイプだ。Cherry MX 青軸スイッチが一番有名なので“青軸タイプ”と分類してもいいだろう。
打鍵感のキレを聴覚的にも演出できるので、軽快に打鍵できる(ように感じる)。反面カチカチと音がするので、オフィスや深夜での使用は、周囲から不満が出ることを覚悟しなければならない。
タクタイルタイプ
- Cherry MX 茶軸(45g)
- Cherry MX クリアー軸(65g)
- Gateron 茶軸(55g)
- Kailh 茶軸(45g)
- Razer オレンジ軸(50g)
- etc……
Cherry MX 茶軸を代表とするタクタイル(Tactile)タイプのスイッチは、キー押下時から徐々に重くるソフトな抵抗があり、一定距離押し込むとカックンと押し込まれるタイプだ。青軸タイプから“クリック音”を削除したタイプといえる。
押した感触が“カックン”でフィードバックされるので、軽快なタイピング感を演出できる。メンブレン式キーボードも、触感的にはタクタイルタイプに分類できるだろう。
リニアタイプ
- Cherry MX 赤軸(45g)
- Cherry MX 黒軸(60g)
- Cherry MX グレー軸(80g)
- Gateron 赤軸(45g)
- Gateron 黄軸(50g)
- Gateron クリアー軸(35g)
- Kailh 赤軸(45g)
- etc……
リニア(Linear)タイプとは、タクタイルタイプのように“カックン”とならず、スッと指が沈み込む(反発力はキーを押し込むと重くなる)。青軸や茶軸タイプのようにフィードバックはないが、バネの軽いものは力を入れずに入力できることで人気を集める。
リニアタイプのスイッチはキーの重さに注目したい。メカニカルキーボードでは定番のCherry MX 黒軸は赤軸に対してかなり重いが、キーの戻りが早いことや、力の強い人にはこの位でないと物足りないなどの理由で一部のユーザーに人気がある。
Cherry MXのリニアタイプは赤と黒が定番だが、Gateronでは羽根のように軽い35gのクリアー軸や、赤と黒の中間的な黄色軸(50g)なども用意されている。
Speed軸タイプ
- Cherry MX Speed軸(リニア、45g)
- Kailh ブロンズ軸(クリッキー、50g)
- Kailh 銅軸(タクタイル、50g)
- Kailh 銀軸(リニア、50g)
- Kailh Thick Gold軸(クリッキー、60g)
- etc……
キーのフィーリング別分類とはちょっと離れるが、あえて最近ゲーマー向け高級キーボードに採用されている「Speed軸」は別枠として語っておきたい。
Cherry MX互換のキースイッチにおける反応するまでの距離、即ちトラベリングディスタンスは2mm前後になっている。だが高速入力するゲーマー向けにトラベリングディスタンスを1.2mm近辺に切り詰め、より浅いストロークでも反応できるようにしたものを“Speed軸”と呼んでいる。
一番有名なのが、先行独占契約でCorsairしか使えなかったCherry MXの通称“銀軸”と呼ばれるタイプだが、最近はようやくCorsair以外にもSpeed軸採用が出てきた。Cherry MXのSpeedはリニアな銀軸だけだが、KailhはタクタイルやクリッキーなSpeed軸も製造している。
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