夕方は全体的に速度が落ち込む
安定しているのはOCN モバイル ONE
速度が遅くなる時間帯のもうひとつに夕方が挙げられる。18時台を調べてみると各格安SIMともにぐっと速度が落ちている。
ランチタイムほどではないので、ウェブ閲覧は大きな問題はないが、アプリの更新やゲームなどで大きめのデータダウンロードが発生した際に時間がかかり、速度の遅さを体感する。
mineoはここでもOOKLA Speedtestでは格安SIMのなかでは良好な数値を出すがドコモスピードテストでは落ち込んでいる。
通信先によっては速度面で得手不得手があると言えよう。また、IIJmioとイオンモバイルはこのような混雑する時間帯でも上り速度が出ており、写真のアップロードなど、上り重視の用途やウェブ閲覧時の反応速度が期待できる。
また、OCN モバイル ONEはこの時間帯も含めて速度面では不利だが、実際に使ってみると大きな落ち込みなくデータが流れているという印象。
主観的な表現で申し訳ないが、IIJmioやイオンモバイルがデータ速度に凸凹感があるのに対して、OCN モバイル ONEは遅いながらも一定速度でデータが流れてくるという印象だ。
早朝はどれも爆速 BIGLOBEとmineoは100Mbpsに迫る
未明よりも速度が出やすいのが早朝だ。郊外から都心部まで通勤している人などはすでに電車に乗ってスマホを見ているかもしれない時間帯だが、通勤ピークよりも少し前ということもあってどれも爆速を記録している。
特に速い速度を記録したのはBIGLOBEとmineo。100Mbpsに迫っており、計測中の針も時おり100を超えるところを指すほど。この時間帯にデータのダウンロードなどを行なうと高速そのものである。
ウェブ閲覧はIIJmio、動画コンテンツはBIGLOBEなど
用途によって格安SIMを選ぶべし
ランチタイムなどの数値を見れば、格安SIMは遅いものという印象でどれでもあまり変わらないように思える。しかし、実際に使ってみると速度の傾向に差があるため、使用感もだいぶ変わってくる。
ドコモ契約ほどサクサクではないという点は共通だが、それぞれ用途別に見るとすれば、ウェブ閲覧のIIJmio、動画コンテンツのBIGLOBE、速いときは速いmineo、そして、遅いが安定のOCN モバイル ONEというように得手不得手が変わっている。
それでも、昼と夕方のピークを除けば、大きくドコモ契約に劣っていると思えないのも共通だ。用途に合った格安SIMを選んでほしい。
この連載の記事
-
第251回
スマホ
ソフトバンクで安く利用可能な折りたたみスマホ「motorola razr 40s」を格安SIMで使ってみる -
第250回
スマホ
IIJmioに登場した大容量50GBプランは得か損か? IIJmioの賢い使い方を考える -
第249回
スマホ
平日昼休みの通信品質5倍改善は実際どう? 20GBが最大6ヵ月、月990円も魅力のmineoを試す -
第248回
スマホ
クーポン一杯! 料金以外の特典が大きくてオトクなSIMを調べた -
第247回
スマホ
からあげクンを買ったらデータ通信がおまけ!? トッピングが楽しいpovo2.0の最近の状況を見る -
第246回
スマホ
2024年のモバイル業界 料金プランとスマートフォン販売はどうなるのか? -
第245回
スマホ
今の形のスマホ値引きは12月26日まで? 駆け込みで買ったほうがいい? -
第244回
スマホ
月2178円で30GB+通話定額付き! 日本通信SIM「合理的30GBプラン」に実際に加入、ホントに高コスパ? -
第243回
スマホ
年末商戦も本格化! あらためて低コストでスマートフォンを使う方法を探る -
第242回
スマホ
FeliCa入りで2万円台のエントリーSIMフリー機「Redmi 12 5G」は普段使いでどう? -
第241回
スマホ
発売されたばかりのPixel 8が実質1万円以下? 量販店の店頭では何が起きてる? - この連載の一覧へ