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アスキー・ジャンク部リターンズ 第184回

「コク Grand time ふって飲む甘美なショートケーキ」

「飲むショートケーキ」にダイドーの意地を見た

2017年11月28日 12時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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ショートケーキの雰囲気を再現
これはこれでアリだと思う

何しろ類似したものを飲んだことがないもので……

 さっそく飲みました。……はー、ほー。なんだか、感心してしまいました。とんでもないキワモノを想像していましたが、そんなことはなかったです。

 「飲むショートケーキ!? オエッ」と思った人は、要するに、ショートケーキをそのままミキサーにかけてぐっちゃぐちゃにしたものを想像されているのではないでしょうか。ダイドードリンコは「さすがにそれはできないし、売れないだろう」と考えたに違いありません。だから、違う道を行った。

「なるほど……」という感じです

 ものすごくカンタンに言いますと、ショートケーキ味の、飲むゼリーにしたのです。

 当たり前ですがショートケーキを飲料にするというのは、まあ、相当に難しいことです。ケーキのすべてを再現することは不可能。

 そこでダイドードリンコは、割り切ったのだと思います。「ショートケーキの雰囲気の味がするゼリー飲料にしよう。その上で完成度を高めていこう」と考えたのでしょう。

 確かに、いちごの味がしますし、スポンジの香りもしますし、生クリームの雰囲気も残っています。ショートケーキを構成する要素を並べることで、ショートケーキを食べた感じを再現する。

 その中で、切り捨てられたものもあります。生クリームやスポンジの舌触り、ケーキらしい味の重なりなどはありません。ただ、それらをすっぱりとあきらめてゼリー飲料にしたことで、「これはこれでアリ」のレベルにまでもってこれたのではないか、と思います。

 今回は、グルメ担当のナベコさんにも飲んでもらいました。

グルメ担当のナベコさん

 ナベコさん「5回ほど振って飲むと、なめらかな寒天の固まりが大きいままに口に入ってきて、スポンジを頬張った時の食感に近いような? もちろん、スポンジと寒天なので雰囲気は違うのですが、『ショートケーキだ』と思って飲むと、なるほどと納得できました」

「ちなみに、さらにたくさん振るとフルーチェのような食感になりました。私はたくさん振ったほうが飲みやすくて好きかも。味は、想像していたよりずっとさわやか。クリームのなめらかな風味と、カスタードらしい甘み、いちごの酸味がバランスよく、甘さがもたれません。お酒のシメのスイーツがわりに飲むのもよさそうだし、ほかにはない食感なのでカクテルにアレンジしてもおいしそうだと思いました」

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