aiboには次がある
注目しておきたいのは、ソニーの「AI×ロボティクス」を実現する製品が、aiboで終わりではないということだ。
ソニー 執行役員 ビジネスエグゼクティブ AIロボティクスビジネスグループ長の川西泉氏は、「aiboは、エンターテインメントロボットの第1弾製品」と語り、第2弾以降の製品があることを示してみせる。
ソニーの平井社長も、「ソニーは、AI、ロボティクスといった動くものと、センシングの技術を組み合わせることで、強みを発揮できると考えている」と前置きし、「それに向けて、複数のプロジェクトを進めており、aiboはそのひとつとしてお披露目できるものである」と語る。
2017年7月に名古屋で開催された「ロボカップ 2017 名古屋世界大会」では、ソニーがプラチナスポンサーとして支援。初代AIBOとともに、過去に開発した小型二足歩行エンターテインメントロボット「QRIO」を展示し、来場者の注目を集めた。こうした分野のロボットにも期待が集まる。
ソニーは、今後、「AI×ロボティクス」でどんな製品を世の中に送り出すことになるのか。aiboの「次」にも、いまから注目が集まっている。
訂正とお詫び:初出時、一部記載に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2017年11月24日)
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