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最安価な「Dell Visor」はWindows Mixed Realityヘッドセットの本命か? (2/2)

2017年11月20日 10時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●ハイサイ比嘉

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セットアップはOS標準で用意されており、カンタン

 Windows Mixed Realityヘッドセットのセットアップは、OSが標準機能としてサポートしているだけに容易だ。Dell Visorから伸びるUSBケーブルとHDMIケーブルを接続するだけでセットアッププログラムが起動する。セットアッププログラムをインストールする手間はかからない。

 また外部にセンサーを設置するアウトサイドイン方式ではなく、ふたつのRGBカメラによって外界を捉えるインサイドアウト方式を採用しているため、センサーを外部に設置する必要がない。VRをプレイするエリア(境界)の設定はヘッドセットを持って部屋の外周を回るだけでオーケーだ。部屋さえ片付いていれば、すべてのセットアップは10~15分程度で完了する。

ヘッドセットから伸びるUSBケーブルとHDMIケーブルをPCに接続するだけでインストールが始まる

セットアッププログラムが起動したら、あとは画面の指示に従うだけでオーケー。またアプリケーションの入手にはMicrosoft Storeを使うので、アプリストアのアカウントを取得する必要はない

セットアップ中にコントローラーの各部名称が表示されるが、あとでチュートリアルが表示される。ここですべてを覚える必要はない

ヘッドセットをPCに向けて部屋の外周を回ると、エリア(境界)が設定される。エリアは1.5×2m以上が推奨されている

 セットアップがすべて完了すると、「Mixed Realityポータル」が起動する。以降はヘッドセットを装着し、VR空間の中で操作を行なう。Mixed Realityポータルは豪奢な別荘のようなVR空間で、壁にはさまざまなアプリケーションが貼り付けられている。ユーザーはモーションコントローラーのサムスティックを倒して移動先を選択する「テレポート」という方法で自由に移動が可能で、またWindowsボタンからスタートメニューを表示し、さまざまなアプリケーションをVR空間の任意の場所に表示可能だ。

初回起動時にチュートリアルが始まる。ゲーム感覚でモーションコントローラーや音声コマンドの使い方を習得できる

これがMixed Realityポータルの内部。壁に貼られているのがVR対応のアプリケーションだ

スタートメニューからVR対応のアプリケーションを起動できる。なお「デスクトップ」アプリケーションを起動すれば、そのなかで非対応アプリを利用可能だ

Microsoft StoreからVRコンテンツをインストールできる。11月15日時点でリリースされているのは54本

VRコンテンツを起動すると、Mixed Realityポータルからそれぞれのアプリケーションに切り替わる。この「360Channel VR」はエンターテイメント系360度動画を配信しているVRコンテンツだ。お色気コンテンツもある

「Dell Visor」は、VRデバイス入門機として強くオススメ

 Windows Mixed Realityヘッドセットのコンテンツはまだまだ少ない。しかし今後、PC向け最大のゲームプラットフォームの「Steam VR」がWindows Mixed Realityヘッドセットに対応する予定だ。そのタイミングで一気に利用できるVRコンテンツが増加する。

 価格とセットアップの容易さが魅力のWindows Mixed Realityヘッドセットの中でも、特に安価に入手できる「Dell Visor」。VRデバイス入門機として強くオススメできる1台だ。

デル株式会社

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