このページの本文へ

心の叫びをメロディに!ふらっとギターを弾いて歌える店が増加中

2017年11月16日 06時00分更新

文● ジャイアント佐藤(ダイヤモンド・オンライン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

初心者大歓迎!
上手いヘタも関係なし!

お客が弾いて歌えるよう、店内の壁にはギターが立て掛けられている。

 歌いたいか?ギターを弾きたいか?愛を奏でたいか?──そんなロックなあなたに朗報がある。ふらっとギターを弾いて歌える店が増えているのだ。

 演奏や歌を楽しみたくても、いざバンドを組むとなると、メンバーを探すのにも全員のスケジュールを調整してスタジオに入るのにも労力がかかる。しかしこうした店なら、気軽に音楽を楽しめる。

 ギターを弾いて歌うとなると、ライブハウスのような店を想像するかもしれないが、今回、クローズアップするのは、そんな敷居の高い場所ではない。誰でもふらっと店に行き、ビールでも飲みながら気楽に演奏できる店だ。もちろん音源審査なんてものはない。上手いヘタ関係なし!初心者大歓迎!である。

「恋音(レノン)」の入り口。夜な夜な音楽好きのお客さんが集まり、お酒を飲みながら夜を楽しむ。

 ギターを弾いて歌う人はさまざま。若い頃ロックンローラーだったおじさんや、ギターを練習中の初心者はもちろんのこと、キュートな女性の弾き語りもいる。2、3年前はギタ女(ギタじょ)なんて言葉も流行った。昔を思い出してギターを弾いてお店で歌いたい人、好きなアーチストになりきりたい人、誰かの演奏を聞きたい人──。とにかく音楽が大好きな人にぴったりのお店をご紹介しよう。

 東京・神田の裏通りにポツンとある小さなお店。看板には「MUSIC UDON BAR 恋音(レノン)」と書いてある。そう、イギリス・リヴァプール出身の4人組バンド、ビートルズのジョン・レノンの苗字だ。ビートルズが好きな方だとこの店名を見ただけでも気持ちが高ぶってきそうだ。

音楽の話でもして
その勢いで気軽にギターを

 店主の渡部真太郎さんは語る。「元々はうち、うどん屋なんですよ。それが自分の趣味の延長で夜はバーをやるようになっちゃって。店名はもちろんジョン・レノンから取ってつけました。私自身、ビートルズのカバーバンドをやるくらいビートルズが大好きで、お店のBGMもビートルズがかかっていることが多いです。お客さんもやはりビートルズが好きの方が多いですね。ただしビートルズに限定した店ではないので、お客さんの好みでうちにある曲ならなんでもかけますよ!サラリーマンの街なので年齢層は若干高めです」

オーナーの渡部真太郎さん。「昼はうどん屋さんだが、夜は自分の趣味を目一杯活かして音楽を楽しむ場所を提供したい」と力強く語ってくれた。

 やはり店名はダテじゃないようだ。ビートルズ好きなサラリーマンが、仕事帰りに神田の街でグラスを傾け大好きな音楽を聞く。素敵な大人の夜の楽しみ方だ。

 お店にはギターが2台立てかけられ、キーボードが1台置かれている。ライブなどのイベントも行っているのだろうか?

「ライブっていうほど大げさなものじゃないんです。なんせカウンター9席だけの小さな店ですからね。『ライブやるぞ!』と意気込んでうちに来ても、拍子抜けしますよ(笑)。あくまでうちは酒を飲みながら音楽を楽しむというスタンスです。ご友人やここで知り合った人たちと飲みながら、自分の好きな音楽の話で盛り上がり、勢い余って店にあるギターを取り出して、2、3曲歌って演奏して、最後は店の自慢のうどんで締める。そんな気軽な空間です。もちろんギターは弾きたい人が弾くだけ。弾かなくても全く構いません」。にこやかに渡部さんが語ってくれた。

 ライブハウスのような音響設備もなければ、ステージもないが、気軽に誰でも演奏できる。それがここに集うお客さんたちの価値観とぴったりはまるのであろう。ここはあくまで酒場だ。酒場は疲れを癒しに来る場所だ。自身も若い頃からずっとバンド活動を続けていた渡部さんだからこそ提供できる、ロックな癒し空間なのかもしれない。

楽器を演奏できる店は
確実に増えている

 このように、お客が勝手に楽器を演奏できるような店は増えているのだろうか。渡部さんが答えてくれた。

「確実に増えています。やはり同業者の情報は耳に入ってきますからね。今はちょうどビートルズをリアルタイムで聞かれていたような世代の方が、会社を引退する時期なのです。そこで『仕事はもう引退!これからは自分が大好きな音楽とお酒を楽しめる店をやるぞ!』という方が増えています。退職金をガッツリつぎ込んで音響設備を揃えている方もいますよ」

 私の肌感覚でも、気軽にギターを弾いて歌える店は増えている。ビートルズのようなロックが元気だった時代の音楽をリアルタイムで聞いたり歌ったり演奏したりしていた世代の人が、今度は店を開くという、カタチを変えて「ロックしている」という背景があったのだ。

 今後は都心部だけではなく、住宅街や地方都市にもこういった気軽に歌って演奏できる店が増えていきそうだ。「A hard day's night 」(しんどかった日の夜)を癒すのは好きな音楽と好きなお酒が最高なのだ。

(ジャイアント佐藤/5時から作家塾(R))

取材協力:
MUSIC UDON BAR 恋音(神田肉うどん)
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4丁目2−7 滝澤ビル
03-6262-3929


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

カテゴリートップへ

最新記事
最新記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ