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Cybozu Days基調講演で見えたサイボウズの次の一手

サイボウズが壁を超えるために始めること、やめること

2017年11月13日 09時00分更新

文● 柳谷智宣

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進化を続けるサイボウズ OfficeとGaroon

 サイボウズ Officeについては、プロダクトマネージャーの和田武訓氏が説明。現在は、1万2000社以上が導入している定番グループウェアサービスだ。

 サイボウズ Officeをリリースして20年目で、現在はスケジュールや掲示板、ワークフローといった15個の機能を提供している。さらに、2017年10月にアップデートした中から、3点紹介してくれた。

 1つめが毎日見るサイボウズ Officeのデザインをカスタマイズできる機能。家族やペットの写真などを表示できるようになった。2つめは全画面表示。通常表示だとヘッダーなどが邪魔になる場合があるので、不要な項目を削除して表示できるようになった。たとえば、本社からの情報を工場のディスプレイに表示するときなどに活用できる。3つめはアンケート機能。スケジュールやメッセージに簡単なアンケートを搭載し、アプリなどを作らなくてもざっくりと意見を集められるようになった。

サイボウズ Officeの導入企業数は1万2479社

プロダクトマネージャーの和田武訓氏

企業でサイボウズLiveを使っていた場合、移行先としてOffficeも検討して欲しいとアピール

 Garoonについてはプロダクトマネージャーの池田陽介氏が登壇。Garoon(ガルーン)という名前は「おてがる、ひろがる、つながる」という3つのコンセプトから付けられている。GaroonもOfficeと同様グループウェアで、中堅~大規模企業向けにスケーラビリティや国際化、管理機能、APIなどを持っているのが特徴。パッケージ版の販売数も堅調のうえ、クラウド版の契約数も増えているという。

 企業がクラウドサービスを契約する際に問題になるのがセキュリティ。そこで、イベント当日(11月8日)に発表したのが、cybozu.comへのVPN接続サービス。NTTコミュニケーションズが提供している「Arcstar Universal One」というサービスだ。インターネットを介さないので、高品質で安定した接続を利用できるようになる。

 もう一つ、こちらも当日発表ネタでL is Bが提供するビジネスチャットボット「direct」との連携機能を紹介してくれた。たとえば、ボットが参加しているトークグループを開くと何をするか聞いてくれるので、「スケジュール」をタップすると、何をするか聞いてくる。そこで、そのグループに参加しているメンバーの空き時間を調べて欲しいと答える。このように会話を続けていると、Garoonのスケジュールを介して、全員の予定を押さえることができる。

中堅・大企業向けグループウェア Garoon

Garoonプロダクトマネージャー、池田陽介氏

NTTコミュニケーションズはVPN接続サービス「Arcstar Universal One」を発表した

認定資格制度の導入やAPIの拡充を進めるkintone

 そしてkintoneについてはプロダクトマネージャーの伊佐政隆氏が紹介してくれた。kintoneはプログラミングなしにビジネスで使うシステムを構築できるのが特徴。kintoneの上で毎日996個のアプリが作成され、現在稼働しているアプリは46万以上とまさに基盤サービスとなっている。

 まず紹介されたのがkintoneの「認定資格制度」。業務改善に必要なスキルをサイボウズが適正に評価し、どういう人材を育てれば業務改善が加速する組織になるのか、という指標になるような基準を作ろうとしている。2018年1月から受験できるようになるが、イベント当日から予約は可能になっている。4段階6種類の資格を用意し、全国130カ所のテストセンターで受験できる。対策としては、ICTコミュニケーションズとヒューマンアカデミーが対策講座を解説するほか、来年1~3月には試験対策テキストも発売される予定だ。

 続いてkintoneの開発方針として、安定稼働、オンボーディングプロセス改善、連携強化の3つが提示された。重要な基盤システムであるkintoneはもちろんダウンされては困るので、安定稼働は最重要課題。オンボーディングプロセス改善では、お試し環境を申し込んだユーザーのためにチュートリアルの準備やUIの改善を行なっている。

kintoneのユーザー数も爆発的に伸びている

kintone プロダクトマネージャーの伊佐政隆氏

kintoneの上で毎日996個のアプリが作成されている

kintoneの「認定資格制度」がスタートする

 連携強化としては、「OAuth 2.0」「Webhook」「REST API」の3つをサポート。ウェブサービスの標準的な認証方法「OAuth 2.0」と他のサービスにデータを送る「Webhook」という仕組み、ユーザー操作をプログラム上から行なえるREST APIの強化を実現している。

 加えて、「Microsoft Flow」と連携することも発表された。Microsoft Flowは180以上のクラウドサービスと連携し、さまざまな処理を自動化できるサービスで、kintoneのコネクタを開発中とのこと。近いうちに、指定のハッシュタグが付いたツイートを自動的にkintoneのレコードに取り込むといったことが、ノンプログラミングで可能になりそうだ。

「OAuth 2.0」「Webhook」「REST API」といった連携が強化されている

 締めは、もちろん青野社長。サイボウズも顧客のニーズが多様化しているという壁に直面しているという。規模の大小から多彩な業種の要望に応えて行くには、パートナー企業やユーザーとも一緒になってチームワークで解決していきたいとまとめた。

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