このページの本文へ

生涯童貞だった偉人たち…ニュートン、宮沢賢治、ライト兄弟も

2017年09月07日 06時00分更新

文● 清談社(ダイヤモンド・オンライン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

一般的に侮蔑や揶揄の意味で使われることが多い「童貞」。しかし、歴史に名を残す偉人でも童貞だった人は数多く存在している。性行為未経験の偉人たちの童貞エピソードを「童貞の世界史」(パブリブ)の著者・松原左京氏に聞いた。

ニュートンは生涯
精を漏らさなかった!?

 万有引力を見い出したことで知られる偉大な科学者、アイザック・ニュートン。彼は興味を惹かれた研究に専念するべく、結婚は犯罪と同様なものと捉えて、避けるべきものと考えていた節があったようだ。

最晩年には「禁欲のおかげで大きな病気に罹った」と述懐したという宮沢賢治。彼が生き様の手本としたアイザック・ニュートンは「結婚は犯罪と同様」という思想の持ち主だったと言われている 写真:読売新聞/アフロ

「それどころかニュートンは無性愛者だったという説もあり、生涯童貞を貫いたのはほぼ間違いないでしょう。また、真偽は不明ですが、生涯一度も精を漏らしたことがないという説もあるほど、性事情に関するエピソードがまったく残っていません」(松原氏)

 ニュートンの生き様を手本としたと言われている詩人・童話作家の宮沢賢治も、生涯独身で女性を遠ざける傾向があり、一生を通じて童貞を貫いたとみなされているという。

「女性を遠ざけた一例として、高瀬露という女性に好意をもたれ言い寄られた際には、顔に灰を塗りたくって会う、居留守を使ってわざと嫌われようとした、という振る舞いに出たようです」

 一部の専門家からは、このような行動をとったのは宗教上の理由とも指摘されているが、根底には性愛と性的肉体への恐怖・嫌悪感があったという説もあると松原氏は語る。

 その一方、和綴じの春本を所持していたことも知られており、性欲を発散させる必要は感じていたようだ。最晩年には、「禁欲のおかげで大きな病気に罹った」といった主旨のことも述べており、童貞を貫いたことが結果的に良かったことなのかどうかは疑問だ。

女性には目もくれず
飛行機づくりに明け暮れたライト兄弟

 ライト兄弟は1903年に人類初の動力飛行を成功させたことで知られる偉人だが、彼らは、兄弟そろって恋愛に関心がなかったという。

「ライト兄弟は家族仲が大変良かったこともあったためか、彼らの妹も含め全員が生涯独身でした。ただ、この仲睦まじさが飛行機の開発を進める上で、プラスに働いた可能性も高いと思います。また、恋愛や結婚をしなくても、家族仲が非常に良い場合には、承認欲求が十分満たされるという一例ではないでしょうか」(同)

 そもそも彼らは女性に無関心だったらしく、求愛をした経験すらもなかったといわれている。

「異性・同性問わず性的な接触をした証拠は見つかっておらず、生涯純潔を貫いた可能性は十分考えられます」(同)

 年頃の男性は、女性に目がいく事も非常に多い。だが、彼らはそんなことには目もくれず、前人未踏とされていた飛行機完成に人生を捧げた。結婚すら入る余地のない2人の絆が、大きな壁を乗り越えさせたとも言えるのではないだろうか。

家庭を持つと志が揺らぐと
生涯独身を貫いた吉田松陰

 私塾・松下村塾で、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文など、のちの明治維新の指導者を育成したことで知られ、現首相の安倍晋三も「先生」と仰ぐ、吉田松陰。数え年29歳で刑死し、当時としても若くして亡くなったことも要因であると言えるが、女色には縁遠く、「仙人」というあだ名がついていた。

「吉田松陰の妹・千代の回顧録に『松陰は生涯婦人に関係せることは無かりしなり』と記されています。また、旅行中に友人たちが遊郭に行った際も、彼だけ同行しなかったというエピソードがあります。松陰は女性に対して、潔癖というよりもむしろ臆病だったのかもしれません」(同)

 獄中にいたときに高洲久子という女囚と知り合い、恋心を抱いたという説もあるものの、あくまでも推測の域を出ない話のようだ。

「松陰が政治活動に没入するようになると、気遣った周囲の中には、ひとまず結婚させて落ち着かせようとした人もいたようですが、松陰はこれをきっぱり拒絶しています。家庭を持つと信念が揺らぐ、そう考えていた節があります」

 昔から世間では、性体験、恋人、結婚の有無などで、人を格付けする風潮があり、今でも童貞はまさに蔑まれる対象といってもいい存在だ。しかし、誰でも名前を知っているような偉大な人でも実は童貞だったと知ることで、人の価値は性行為経験のあるなしでは決まらないということがわかる。当たり前のことかもしれないが、あらためて強調しておきたい。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

カテゴリートップへ

最新記事
最新記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ