場所を選ばず使えるタブレットは持ち歩くのに便利で、仕事の打ち合わせでは参加者の中央に置いて使えるなど、いろいろ重宝する一方、やはりキーボードがないとテキスト入力が面倒だったりする。そこで、キーボードを加え、タブレットとしてもノートとしても使える2 in 1が登場するわけだが、どうも野暮ったいイメージがある。
しかし今回紹介するデルの「XPS 13 2-in-1」は、洗練されたフォルムで、ディスプレーもほぼ縁のない「InfinityEdgeディスプレー」を採用。もっとも厚い部分でもおよそ13.7mmという薄さを実現したスタイリッシュな13.3型2 in 1ノートパソコンだ。今回はXPS 13 2-in-1について、外観などについて検証してみた。
XPS 13 2-in-1でまず目を引くのは、ディスプレーだろう。ギリギリまで縁がないディスプレーはとてもクールなイメージだ。解像度は1920×1080ドットで、オプションでQHD(3200×1800ドット)対応ディスプレーモデルも選択できる。
XPS 13 2-in-1の本体サイズはおよそ幅304mm、奥行き199mmとA4に近いサイズ。厚みは8~13.7mmとかなり薄くなっている。しかし、外装はアルミが用いられており、その金属感も手伝って、かなり堅牢なイメージがある。もちろん薄さからくる頼りなさもない。また、ディスプレーをたたんだ状態では、手前側もヒンジ側もエッジが垂直ではなく、少し角度がつけられている。これは持ち歩く際にしっかりと持てるだけでなく、パソコン自体がシャープなイメージとなるのを手伝っている。
XPS 13 2-in-1のヒンジ部分は360度折り曲げられるので、くの字に曲げて立てかけたり、完全に折り曲げてタブレットとして使うなど、様々な使い方ができる。
XPS 13 2-in-1はほぼA4サイズなので、そのままバッグに入れて持ち運べる。重量は約1.24gと軽く、この重さならいつでも持って歩こうという気になるだろう。
その場合に気になるのはバッテリーの保ちだが、一般的な使い方であれば約15時間、動画などを連続して観た場合でも約10時間近く持つ46WHrバッテリーを搭載。電源が確保できない場合でも、これだけバッテリーが保ってくれれば、ほぼ1日の作業はまかなえるだろう。
XPS 13 2-in-1のインターフェースは、本体の薄さもあって厳選されているイメージ。左側面は電源ポートやディスプレーポートとして使えるThunderbolt 3対応のUSB 3.1端子、ヘッドフォン端子、バッテリーゲージボタンとインジケータが配置されている。
右側面にはスピーカー、電源ボタン、microSDカードスロット、USB 3.1端子(Type-C)がついている。搭載されているUSB端子は、USB 3.1ポートだけだが、USB 3.0の切り替えアダプターが同梱されているので、標準サイズのUSB接続の周辺機器もそのまま接続できる。
その薄さゆえに拡張性は低いものの、薄い2 in 1パソコンとしては致し方ない。タブレットであればノートパソコンのような拡張性はないわけで、そのへんは割り切るべきだろう。Bluetooth 4.2には対応しているので、Bluetooth対応の周辺機器はすぐに使用できる。
次回は、XPS 13 2-in-1の使い勝手など、本体の使用感について解説する。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | XPS 13 2-in-1 プレミアム・FHDタッチパネル |
CPU | Core i5-7Y54(1.2GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 615 |
メモリー | 8GB[ |
ストレージ | 256GB SSD(PCle) |
ディスプレー | 13.3型(1920×1080ドット)、タッチ対応 |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | USB 3.1(Thunderbolt 3対応)端子、USB 3.1(Type-C)端子、ヘッドフォン端子、microSDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅304×奥行199×高さ8~13.7mm/約1.24kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
価格 | 17万2778円、クーポンコード利用で14万6861円(9月1日現在) |