早朝は3ケタの速度が出るほど高速に!
朝方の測定では、キャリアアグリゲーション(CA)の効果もあると思われるが、ドコモ、LINEモバイル、mineoで下り100Mbpsを超える数値を出すほど激速となっている。ただ、実際の利用においてこの速度が出たところで恩恵があるかというとそうとも言えない。
こういった激速状況のときにメリットがあると言えばアプリのダウンロード。しかし、ダウンロード時間が短縮されたところで、ダウンロード開始からアプリが使えるようになるまでの時間が大幅に短縮されることもないため、効果は限定的だ。
また、動画配信サービスでもここまでの速度が必要なものもないため、実際の激速の効果は限定的であると言えよう。
なお、速度測定アプリは容量食いで、速度が早ければ速いほど消費が激しい。例えば下り50Mbps出ているという測定がされれば、50から100MBを消費する。
キャリアアグリゲーション有効でガラガラの時間帯に150Mbpsが出た! と喜んでいる裏では、一度に200Mバイト以上消費してしまったなんてこともある。
速いからといって速度測定を頻繁に行なうのは自分の容量を逼迫させるだけでなく、無用のデータが流れてネットの混雑を生む結果になるのでほどほどに。
LINEモバイルや楽天モバイルが高速でなくなったことが残念
7枚のSIMを比較してみたが、以前のように実用に耐えないという格安SIMはなくなっていると感じた。
いずれの格安SIMも、お昼の12時台後半だけは極端に速度が落ち込むが、それ以外はちゃんと使えるという印象。数Mbpsの速度が安定的に出ている状況であれば、スマートフォンの利用に問題が出ることはなかった。
残念なことでは、以前は混雑時間帯でも非常に速い速度を記録していたLINEモバイルや楽天モバイルが普通の格安SIMになってしまっていること。
お昼や夕方の速度の落ち込みはやはり格安SIM共通の課題ということが改めて思い知らされた。これが安さの秘密だと言ってしまえばそれまでだが、その対策についても何かほしいところだ。
この連載の記事
-
第271回
スマホ
2022年12月に買ったauで「月1円×24回」のPixelスマホを返却した タイミングを逃すと高額支払い -
第270回
スマホ
今、1万円台~5万円で買えるスマホはどれを選ぶ?【2024年末版】 -
第269回
スマホ
今の楽天モバイルってどうなってる? メイン回線で使える? 速度低下はどう? -
第268回
スマホ
ahamo/UQ/LINEMO、約3000円で30GBの料金プランが並んだが、さてどれがいい? -
第267回
スマホ
2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った -
第266回
スマホ
最新のiPhone 16が1年間はたった月3円!? まだある、安くiPhoneを使う方法 -
第265回
スマホ
2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ? -
第264回
スマホ
「月280円~」のHISモバイル新プランを契約して試した! 最安での利用は難しいが、月7GBで割安だ -
第263回
スマホ
SIMだけ契約がブーム!? スマホは買い換えずにSIMだけの乗り換えでトクする方法を考える -
第262回
スマホ
夏休みも後半! 8月のギガが足りないときに今すぐ解決する方法 -
第261回
スマホ
元祖携帯電話のモトローラ この夏に良コスパのスマホを多数リリースだが、筆者が買ったのはコレ - この連載の一覧へ