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キャバクラよりも高コスパ!新勢力「ショークラブ」の魅力

2017年08月16日 06時00分更新

文● 中村未来(ダイヤモンド・オンライン

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リーズナブルに飲みながら、女の子とも話せて、なおかつショーも楽しめる…1980年代後半から90年代にかけて多くの人気店が生まれた「ショークラブ」。近年は数こそ減ったものの、改めてその形態が見直されている。キャバクラよりも断然、高コスパというショークラブを取材した。(中村未来[清談社])

ショーも、カラオケも、
もちろんお酒も楽しめる

さっきまでおしゃべりを楽しんでいた女の子たちが、ショータイムには圧巻のダンスや歌を披露する。ショークラブは、キャバクラよりも断然、高コスパで楽しめる形態のお店だ(写真はイメージです)

 東京都の千代田線赤坂駅から歩いて5分。赤坂館ビルの3階にある店、『APPLAUSE(アプローズ)』。この界隈で唯一の、歌とダンスを楽しめるショークラブだ。

 今年で14周年を迎えるこの店は、2003年のオープン当初から、毎日欠かさずショータイムを開催している。キャストの女性陣は皆、プロのシンガーとダンサー。お酒を飲みながらキャストたちとの会話を楽しんだあとは、間近で彼女たちのパフォーマンスを見ることができるというわけだ。

 迎えてくれたのはこの店のオーナーでありママでもあるKIEさん。26歳のときに先代から引き継ぎ、店を任されるようになってから3年が経つ。もちろん彼女自身も、ダンス歴20年のプロダンサーだ。可愛らしい顔立ちだが、不釣り合いなほどに声が枯れている。聞けば取材した週は、KIEさんのバースデーイベントの真っ最中で、毎日二日酔いだと笑う。

「うちは赤坂の中では、かなりリーズナブルですよ。もちろん明瞭会計(笑)。お客さんも若手のサラリーマンの方から、定年退職されたおじ様まで、幅広い年齢層の方に来ていただいてます。高級クラブのような緊張感はなく、アットホームです」

 一番のウリはもちろん、毎日開催されるショータイムだ。ショーの振り付け・構成を担当するのは、KIEさんと共に店のオーナーを務めるCHISATOさんだ。

「テーマは毎月変わります。『愛』とか『夢』をテーマにすることもあれば、洋楽ヒットチャートを中心にしたショーも。お客さんからの『こんなショーが見たい』っていう意見を参考にすることもありますね。ま、それは常連さんの特権ですかね」

 ショーは1日1公演、20分~30分程度。1000円のショーチャージで見ることができる。ショーが始まるまでは通常のクラブ営業で、カラオケを目当てに来る客も多いという。

「ショーのために、音響設備もいいものを入れてるんですよ。普通のスナックよりも断然、気持ちよく歌っていただけます」(KIEさん)

 というわけで、ショータイムが始まるまで、店内で飲ませてもらうことにした。

キャストがセクシー衣装で踊る
魅惑のショータイム

 ショータイムが始まるまでの間、キャストたちはそれぞれの客のテーブルにつき、盛り上がっている。4卓あるボックス席はすでにいっぱいで、男性客に混じって、女性客の姿も見えた。CHISATOさんは言う。

「女の子(キャスト)はダンサーとか役者をやってる子が多いから、うちはみんな個性的なんです。良くも悪くも、誰とでもすぐに盛り上がれる。自分が出演する舞台があれば、ガンガン宣伝しますしね(笑)。男性客のほうが多いですが、女性の方もたくさん来ていただいています」

 21時半を少し過ぎた頃、突如照明が落とされる。カウンターとボックス席の間のスペースが照らしだされると、いよいよショータイムだ。生粋の大阪人だというCHISATOさんのMCで、客席に笑いが巻き起こる。そして、そのままCHISATOさんの歌のショーが始まる。

 MCで笑いを取っていた姿とは一変し、ハスキーボイスで『JUPITER』を歌い上げる。だてに10年以上店で歌ってきていない。プロのパフォーマンスに、すっかり酔いしれてしまった。

 しっとりした雰囲気もつかの間、続いてのステージは、激しいダンスだ。ブルゾンちえみのネタでおなじみのオースティン・マホーンの『ダーティ・ワーク』が流れ出し、セクシーな衣装に身を包んだダンサーたちが登場。情熱的なジャズダンスを披露し、喝采を浴びた。

 後半は、KIEさんのバースデーショーで、まずは『美女と野獣』の『愛の芽生え』を披露。「実は、ソロで1曲歌うのははじめて(笑)」と言っていたが、圧巻の歌唱力だった。そして、アラビアン風の衣装に身を包み、軽やかに舞う。ステージを終えると客席からは、「誕生日おめでとう」という声が上がり、拍手に包まれる。

プロダンサーのショーは圧巻
女性客も楽しめる

 たまたま居合わせた女性客に声をかけた。20代の彼女は、今日が初来店。ダンスを間近で見られる店があると聞いて訪れたのだという。

「入るときは緊張しましたけど、KIEママがすごく面白くて、たくさんお喋りしちゃいました。ママっていうより、お姉さんに近い感じ。でも、ショーになると、ものすごくカッコいい。しゃべってる姿とダンスしてる姿にギャップがありすぎて、すごいです」

 一般的なショーとショークラブの違いは、やはりキャストと一緒にお酒が飲めるという点。以前から存在する形態ではあるが、近年はショーのレベルも格段にアップしているという。

「昔は素人のキャストがちょっと練習をして舞台に上がるというレベルでしたが、最近はショーのレベルもかなり高くなっています。若者文化としてダンスは広く浸透していますし、プロを目指しているような子はもちろん、プロのダンサーがこうしたお店で働くことも普通のことになっています。純粋にショーを見るだけでも十分に楽しめると思いますよ」(飲食店業界誌の編集者)

 ショーを終えたKIEさんに、ショークラブの楽しみ方を聞いた。

「一緒にお酒を飲んだ女の子が、目の前でパフォーマンスをするっていうのは、ショークラブならではの楽しみです。ただ一緒にお酒を飲むよりも、ずっと面白いんじゃないかな。女の子と話すのが苦手っていうお客さんもいますけど、私たちが踊ってる姿を見たら、嫌でも話題ができるから心配ありませんよ(笑)」


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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