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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第517回

日本猫を代表する柄!? 三毛猫をきれいに撮るコツ

2017年07月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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三毛猫をきれいに撮るなら光と色に気を付ける

 さて、三毛猫でよく見るのは「縞三毛」。まあ一番多い猫がキジトラなのだから、キジトラの血がまじった三毛が多くなるのも道理か。

 実は先の一脚に飛びついた猫もよく見ると茶色い毛が縞になってる。チャトラ系三毛だ。

左にいて向こうを向いてるのがさっきの三毛猫。右にいるのがお母さんかお姉さんかだと思う。模様が似てるから。こっちは茶も黒も縞なので縞々三毛と呼ぶことにする(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

左にいて向こうを向いてるのがさっきの三毛猫。右にいるのがお母さんかお姉さんかだと思う。模様が似てるから。こっちは茶も黒も縞なので縞々三毛と呼ぶことにする(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 その三毛、最初、その母親だか姉妹だかとおぼしき猫と一緒にいた。そちらを見ると、茶も黒もどっちも縞々なのがわかる。縞々三毛である。

キジトラと茶色と白の三毛。しかもよく見るとハチワレてるので、ハチワレ縞三毛だ(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

キジトラと茶色と白の三毛。しかもよく見るとハチワレてるので、ハチワレ縞三毛だ(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 それを意識し出すと、意外に縞々の三毛って多い。次のこの子も縞三毛だ。よく見ると黒いところが縞。キジトラ系三毛。

ハチワレ三毛。しかも長毛っぽいので、ハチワレふさふさ三毛と呼ぶことにする。貫禄のあるいい三毛でした(2016年12月 オリンパス E-M1)

ハチワレ三毛。しかも長毛っぽいので、ハチワレふさふさ三毛と呼ぶことにする。貫禄のあるいい三毛でした(2016年12月 オリンパス E-M1)

 さらにもっときれいに鉢割れてる三毛猫を発見。背中あたりはサビネコぽい……まあサビネコ自体が「三毛から白を抜いたモノ」といっていい猫なので当然である。

ここ、野鳥を観察するための穴なのだが、猫が入り込むにはちょうどよいサイズだったのだ。そこに日差しが入って色がきれいに出てる(2014年6月 パナソニック LUMIX DMC-GH4)

ここ、野鳥を観察するための穴なのだが、猫が入り込むにはちょうどよいサイズだったのだ。そこに日差しが入って色がきれいに出てる(2014年6月 パナソニック LUMIX DMC-GH4)

 三毛猫をきれいに撮るコツは、光と色。

 ほどよく日差しを浴びていると色がキレイに出る。さらに白い毛がきれいな白になるとより三毛っぽい。

春の夕日三毛。夕日の赤みが強かったので、白が少しオレンジ色になってしまった(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

春の夕日三毛。夕日の赤みが強かったので、白が少しオレンジ色になってしまった(2017年5月 オリンパス OM-D E-M1 MarkII)

 最後はこの猫。けっこうきれいな三毛だったのだが、夕日を浴びたせいでちょっと夕日の赤みが出てしまった。

 そういうときはちゃんとホワイトバランスを合わせて白が白くなるように撮ればいいのだが、RAWで撮っておいて後で補正かけてもいい。

 猫を撮る時って、タイミングが大事だから細かいセッティングまでしてられないのだ。

 で、色を補正した結果が前ページの冒頭写真だ。おしりをぴょこんと上げてる姿がなかなかよかったのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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