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セールスフォースCRMやWatson/Einsteinの知見を活用、国内も2020年には1000人体制へ

日本IBM、Bluewolfのクラウド型CRM構築ビジネスを本格化へ

2017年07月03日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 日本IBMは6月30日、米IBMとセールスフォース・ドットコムとのグローバルパートナーシップをベースに、昨年買収したシステムインテグレーターであるBluewolfの知見を生かしたCRMビジネスを日本で本格化することを発表した。クラウド型CRMや両者のAI技術を活用したビジネスを展開するという。

IBMとセールスフォースのパートナーシップ概要

 具体的には2017年7月から、Bluewolf専門チームを100人弱の体制で設立。データサイエンティストやセールスフォース認定コンサルタント、ソリューションアーキテクト、エンジニアなどで構成し、Bluewolfの知見やスキルを統合し、セールスフォースに特化したコンサルティングサービスを提供するほか、技術検証や実証なども行うことになる。日本IBMのグローバル・ビジネス・サービス事業本部およびBluewolfの海外の社員なども参加し、2020年には1000人規模の体制を目指すとしている。

 このビジネスにおいては、IBMが持つ業界/業務ノウハウや、オンプレミス、マルチクラウド環境の統合ノウハウを活用。企業内CRMや構築済みクラウド型CRM、オンプレミスの企業内システム、IBM Cloud上のソリューションと連携したハイブリッドクラウドのニーズにも対応していく。

 2000年に設立されたBluewolfは、クラウドコンサルティングおよび実装サービスを展開。ヘルスケア、製造、金融などの業界を中心に、1200社以上の導入実績を持つ。そのBluewolfを2016年5月に買収した米IBMは、現在、北米最大規模のセールスフォースインテグレーターの1社とも言える。

Bluewolfの概要

 米IBMのジニー・ロメッティCEOは、今年3月に開催されたIBM InterConnect 2017において「Bluewolf(の買収)は、セールスフォース・ドットコムのマーク・ベニオフCEOが仲介したもの」というエピソードを明らかにしている。

 また、IBMとセールスフォース・ドットコムは2017年3月、AIを活用した共同ソリューションの提供と、企業がスマートな意思決定を迅速に行うことを支援するために、グローバル戦略パートナーシップを結んでいる。同パートナーシップに基づいて、チャットボットを活用した顧客対応ソリューションのほか、市場動向や顧客行動の高度な分析、事前故障予知といった分野での展開も視野に入れている。

WatsonとEinsteinの連携、The Weather Companyの気象データ活用も

 日本IBM グローバル・ビジネス・サービス事業本部マーケティングコマース&セールスフォース リーダーの浅野智也氏は、「IBMとSalesforceとのパートナーシップでは、Bluewolf専門チームの設立、IBM WatsonとSalesforce Einsteinの連携、The Weather Companyによる気象予報や気象データに関するソリューションへのAI活用、セールスフォース向けに特化した統合製品のリリースの4点に取り組む。これを、日本にもそのまま持ってくる。豊富な人材、アセットを生かして、日本で展開していくことになる」とした。

日本IBM グローバル・ビジネス・サービス事業本部マーケティングコマース&セールスフォース リーダーの浅野智也氏

 また、Bluewolfマネージングディレクターのグレッグ・キャプラン氏は、「Bluewolfは全世界37拠点で展開しており、このほど日本でも展開できることをうれしく思っている」と述べた。

 「それぞれの国でデザインセンターを開設しており、ユニークなエクスペリエンスを共創していく体制を敷いている。ビジネス上の成果を追求するビジネスバリュードリブンアプローチ『Bluewolf Sightline』により、導入期間を半分にできる技術をはじめとしたテクノロジーを活用したアプローチ、そして、デザインシンキングをもとにした顧客体験を重視するユーザー中心のアプローチが特徴だ」(キャプラン氏)

Bluewolfマネージングディレクターのグレッグ・キャプラン氏

 具体的な成果としては、ファイナンスアドバイザー向けのサービスを紹介した。このサービスでは、Watsonにより外部情報を分析し、優良顧客に対してインパクトがある事象を発見すると、Salesforce CRM側でWatsonからの洞察をEinsteinへと取り込んでインパクトを受ける顧客を特定し、フィナンシャルアドバイザーに対して「今週中にアポイントを取ったほうがいい」などと指示を出す仕組みを提供できるという。

 セールスフォース・ドットコム 常務執行役員 アライアンス本部長の手島主税氏は、「Bluewolfとのグローバルパートナーシップは、長年に渡って強固なものがあり、今回、日本IBMとともに、日本のCRM市場での展開を強化できることを歓迎したい。顧客のビジョンを具現化するには、エコシステムが重要である。セールスフォース・ドットコムとして、支援を強化したい」と語った。

 「企業が用いているデータを価値のいかに高いものにするか、企業が把握できていないデータをいかに導き出すか、そして、得られた知見をいかに速く経営に反映するか、といった3つの課題がある。セールスフォース・ドットコムでは、日本IBMおよびBluewolfに対する専任営業部隊を設置。デジタルイノベーションプログラムであるigniteの提供、App Exchangeを中心にしたパートナーエコシステムを提供するほか、導入後の活用支援も提供していくことになる」(手島氏)

セールスフォース・ドットコム 常務執行役員 アライアンス本部長の手島主税氏

 一方、日本IBM 執行役員 グローバル・ビジネス・サービス事業本部戦略コンサルティング&デザイン統括の池田和明氏は、「Bluewolfは、セールスフォース・ドットコムの導入コンサルティングでは世界に有名な企業であり、主に北米を中心に展開してきた。だが、IBMの100%子会社のもとで、日本でも事業を立ち上げる。Bluewolfは、CRMにおいて、いかにAIを活用していくかに取り組んでおり、さらに、セールスフォース・ドットコムとの戦略的パートナーシップにより、ソリューションに深みを持つことができ、WatsonとEinsteinの双方を活用することで、価値の高い顧客体験を提供できる」とした。

日本IBM 執行役員 グローバル・ビジネス・サービス事業本部戦略コンサルティング&デザイン統括の池田和明氏

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