台湾で生産されるHTC製スマホは
ここから生み出される!
先日、HTCのグローバル発表会に参加した筆者。このとき、HTCのご厚意で工場のラインや研究所、デザインスタジオなど、HTC製端末が生み出される一連の流れを見せてもらった。
残念ながらすべてのエリアは電子機器の持ち込みが禁止(コンデジやICレコーダーなども)だったので、写真はすべて広報写真になってしまうが、どうやってHTCのスマホができるのかを紹介する。
工場で機械と人がアッセンブリーする
基本的に工場はロボットで作業がほぼ自動化されているのだが、細かい部分などはすべて人がチェックしている。1枚のパネルに4つのメインボードがくっついており、これにロボットのラインで半田付けやメモリーへのプログラムなどを行ない、最終的に4つのメインボードが切り分けられる。1台のスマホにつき1枚のメインボードなので、一気にスマホ4台分が作れると考えていいだろう。
また、人の手によって組み立てラインでパーツのアッセンブリーを行なう。1つのラインに対して13人体制で、それぞれが別のパーツを組み込んでいく。ゆっくりとベルトコンベアが流れており、これが自分の目の前を通り過ぎる前に作業を終わらせないといけないのだ。
最後、ここも人の手によるものだが、実際にスマホを使って不具合がないかどうかをチェックする。不具合がなさそうなら、パッケージングされて出荷される。だいぶ端折ってはいるが、一連の流れは以上だ。
研究所ではカメラ、サウンドのテストも
研究所も見せてもらったのだが、こちらでは主にサウンドとカメラのテストを行なっていた。無音室や、街中の雑踏などのシチュエーションが再現できる部屋などで、スピーカーとマイクのチューニングをして最適なレベルを探し出すという、気の遠くなるようなテストを見せてくれた。また、カメラのテストでは光による色の変化や。光学手ぶれ補正のテストが行なわれていた。
カッコイイデザインはココから!
デザインスタジオは超オシャレ
いくらスペックが良くても、カッコ悪いデザインだったら売れない!(筆者のようにスペックしか気にしない人は稀だ) ということで、デザインスタジオも端末開発のうえで大きな影響力を持つ。数多くのデッサン、モックが作成され、その中からデザイン候補が選ばれ……と、そぎ落とされていき、最終的にひとつのデザインになる。デザインだけでなく、カラーバリエーションも同じ。数多くのカラーパターンとにらめっこしながら、その端末に似合う色を見つけていく。